「TOEICと英検準1級はどちらが難しい?」
「英検準1級の人がTOEICを受検したら
何点取れる?」
こういった疑問をお持ちの人も
多いのではないでしょうか?
私も今までに「英検準1級に合格するには
TOEIC何点必要ですか?」
といった質問を何度も受けてきました。
今回はTOEICと英検準1級の比較について
書きたいと思います。
目次
1.TOEICと英検準1級の難易度の比較の結論
TOEICと英検準1級は試験の形式、
難易度が違うため、どちらが
難しいとは一概には言えません。
英検準1級は合否がありますが、
TOEICは合否がなく、
結果がスコアで出ます。
私が見た感じでは英検準1級取得者の
TOEICのスコアは、大体700点から900点
ぐらいです。
最近英検準1級の難易度が
上がってきているので
英検準1級取得者の
TOEICのスコアの幅も
広くなっている気がします。
ただ気を付けて頂きたいのは
TOEICで○○点取れたら英検準1級に
合格するということではありません。
あくまで英検準1級取得者の
TOEICのスコアが700点から900点だと
いうことです。
2.英検準1級の問題は難化している
英検準1級は以前と比較して
かなり難易度が上がっています。
私が英検準1級を取得したのは
約25年前で、当時の試験は
ライティングもありませんでしたし、
語彙、読解の問題の難易度も
現在程高くなかったように感じます。
私が英検準1級をしたのが
大学3年の時で、
新入社員の時のTOEICのスコアは
750点。
英検準1級は2016年の第1回から
形式が一部変更になりました。
変更点はライティングの形式で
今までのEメールを書く形式から
エッセー形式に変更になりました。
さらに要求される字数も
大幅に増加しています。
(120語~150語)
私もエッセーの問題を見ましたが、
以前よりかなり難しくなっているように
感じました。
簡単に言うと、英検1級のエッセーの
語数が減った感じですね。^^;
今までのEメール形式であれば
それ程対策をしなくても
何とかなりましたが、
エッセーのライティングは
きちんと練習しないと
なかなか合格点が取れる英文は
書けません。
又英検の合否判定がCSEスコアを
導入する形式に変更されたことにより、
以前よりエッセーのウェイトが
高くなっています。
英検準1級の合格するためには
以前よりもバランスの取れた
4技能の力が必要です。
英検準1級を受験される方は
エッセーの対策をしっかりして
試験に臨んで下さいね。
3.英検準1級とTOEICの問題の違い
英検準1級とTOEICの問題の違い
を見ていきたいと思います。
+単語(語彙問題)
TOEICはレベル別の試験ではないので、
初級者から上級者が同じ問題を解きます。
大体英検2級レベルぐらいの単語力が
あれば何とかなります。
(ただ最近の公開テストの問題を
見ていると、TOEICの問題の語彙の
難易度は以前と比較すると
上がってきているので要注意です。)
TOEICで出題される語彙は
ビジネスで使われ語彙が中心。
TOEICではパート5(短文穴埋め問題)
で語彙に関する問題があります。
英検準1級では約8000語レベルの
語彙力が要求されます。
英検で出題される語彙は
アカデミックな語彙(生物、科学、経済)
も含まれます。
英検準1級では第1問で
25問語彙に関する問題が出題されます。
+文法
TOEICではパート5で
文法に関する問題が出題されます。
英検準1級では単独で英文法の
問題が問われることはありません。
+リーディング(読解問題)
TOEICではEメール、広告等の文書から
必要な情報を検索する能力が問われます。
文章の難易度は英検準1級より
易しいですが、大量の英文を処理する
力が必要。
英検準1級ではアカデミックな文章を
精読する力が問われます。
文章の難易度はTOEICより高いですが、
読まなければいけない文章の量は
TOEICより少ないです。
問題形式は長文の穴埋め問題と
内容一致問題。
+リスニング
TOEICでは日常会話やビジネスでのシーンに
よる会話問題が中心。part3(会話問題)や
part4(説明問題)ではかなり長い英文を
聞いて、問題に答えなければいけません。
英検準1級は、対話文、パッセージ、
リアルライフ(実際の生活での会話)、
と様々なタイプのリスニングの
問題が出題されます。
TOEICのリスニングの問題数は100問、
英検準1級のリスニング問題は29問。
TOEICの方がリスニングの
問題数がかなり多いですね。
難易度は単純に比較できませんが、
パッセージ(文書)問題は
TOEICのパート3,4より
難しく感じる人も多いでしょう。
+スピーキング
TOEICではスピーキングの試験はありません。
スピーキングの試験は別途TOEIC speaking
テストを受験する必要があります。
英検準1級では4コママンガのナレーション、
社会問題に関するQ&Aが行われます。
このようにTOEICと英検ではテスト内容が
かなり異なるため、単純に難易度を
比較するのは難しいです。
4.英検準1級取得者がTOEICで高得点を取るには?
個人的には英検準1級取得者が
TOEICで高得点を取るほうが簡単かな
と思っています。
英検準1級は4技能(リーディング、
リスニング、ライティング、
スピーキング)の試験ですので
バランスの取れた英語力がないと
合格できません。
TOEICで高得点を取るために
重要なことを書きます。
+リスニング
TOEICのリスニングは英検準1級の
29問と比較すると100問と多いので、
集中力をどうやって保つかがカギです。
実際に公式問題集や模試を解いて
100問を解く感覚を身につけることが
必要ですね。
特にパート1,2は答えが分かったら
少しリラックスしておくと
集中力が保ちやすいです。
+リーディング
英検準1級の問題と比較すると
英文の難易度は低いですが、
問題量がとにかく多いので
問題の処理能力が重要になります。
リーディングもリスニングと同様に
公式問題集や模試を解いて、
問題の処理能力を上げましょう。
最近のTOEICの公開試験では
900点を取得している人でも
最後まで解き終わらないことが
あります。
自分の目標点を達成するためには
何問の正答数が必要かを考えて
試験に臨んで下さい。
5.TOEIC受験者が英検準1級に合格するためには?
TOEIC受験者が英検準1級に合格する方が
少しハードルが高いかなと個人的に
思っています。
(人によって感じ方は違うと思います。)
+リスニング
リスニングはTOEICと較べて
極端に難易度が高いわけでは
ありませんが、問題形式が違うので
慣れが必要です。
特に注意が必要なのが
パッセージ(文書)問題と
リアルライフ問題です。
パッセージ問題はTOEICのパート4と
似ていますが、内容がやや専門的で
理解するのが難しい問題が
多いかもしれません。
英検のリスニングはメモを取る
ことが許されていますので
重要なことはメモしておきましょう。
リアルライフ問題は、実際の生活で
出会う場面の問題ですが、
設問と選択肢のつくりがいやらしく、
よく読まないと引っ掛け問題で
間違ってしまいます。^^;
問題に慣れていれば
そこまで難しくありませんので
是非過去問を解いて問題に
慣れておいて下さい。
+リーディング
多くの人にとってリーディングで
最大の難関は語彙問題だと
思います。
英検準1j級では
8,000語レベルのアカデミックな
語彙が問われます。
単語はやはりパス単のような
英検に特化した単語集で
覚えるのが効率が一番良いですね。
読解問題はTOEICと比較すると
問題量は少ないですが、
内容が硬く、理解しにくい問題
もあるかもしれません。
TOEICと比べると、時間がそれ程
タイトではありませんので、
問題文をしっかり読んでから
解くようにして下さい。
こちらも過去問演習が
一番効果的です。
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6.TOEICと英検準1級の難易度の比較のまとめ
TOEIC受験者の中には
英検準1級を受検してみようと
思われている人も多いと
思います。
TOEICがリスニングとリーディングの
2技能の試験であるのに対して
英検はリスニング、リーディング、
ライティング、スピーキングの
4技能の試験です。
高い英語力を身につけるのであれば
やはり4技能の力をバランスよく
伸ばした方が良いですね。
是非英検準1級にチャレンジして
さらに高い英語力を身につけましょう。