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TOEICとセンター試験。難易度の比較とスコアの相関関係 

センター試験とTOEICのスコアの相関関係

最近TOEICの公開テストを受験しにいくと高校生の受験生を多く見かけます。

TOEICは、2020年度からの大学入試共通テストの外部試験の1つに指定されましたので、今後TOEICを受験する高校生の数は益々増えるのではないかと思われます。

高校生にとって一番馴染みがある試験はセンター試験ですね。

今回の記事ではTOEICとセンター試験を比較してみたいと思います。

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1.センター試験満点=TOEIC780点=英検準1級?

2020年度からの大学入試共通テストの導入を見据えて、一部の大学ではTOEICで780点を取得すると、センター試験を満点扱いにしています。(国際教養大学等)

又英検準1級を取得してもセンター試験が満点扱いになる大学もあります。(広島大学等)

これらを併せて考えるとセンター試験満点=TOEIC780点=英検準1級と考えがちですが、話しはそう単純ではありません。(そもそも試験内容が異なるので単純に比較することは出来ません)

センター試験、TOEIC780点、英検準1級の難易度は単純に比較は出来ませんが、独断と偏見で難易度を比較すると、

TOEIC780点<英検準1級<センター試験満点

だと思います。
(英検準1級は合格最低点で合格したものと考えています)

センター試験は試験自体の難易度はそれ程高くはありませんが、満点を取るのは結構大変ですね。

実力があれば190点を取るのは簡単ですが、どうしても2,3問ミスしてしまう人も多いと思います。

TOEIC780点、英検準1級、センター試験満点の3つであれば、おそらくTOEIC780点が一番簡単だと思います。(人にもよりますが)

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2.センター試験とTOEICのスコアの相関(実例)

以前の記事にも載せていますが、私が今までに指導した生徒のセンター試験とTOEICのスコアを参考までに書きます。

どの生徒もTOEIC対策を全くすることなく、TOEICの公式問題集、TOEIC IPテストを受けた時のスコアです。

1.龍谷大学 経済学部へ進学した生徒(男)

高校時代の成績 英語の偏差値60から65、
センター試験のスコア 筆記148点 
リスニング 38点

TOEICのスコア 570点
(リスニング300点 リーディング270点)

本番のセンター試験のスコアは148点でしたが、普段は160点から170点ぐらいはとる生徒でした。

リスニングとリーディングのバランスはまずまず。

リーディングは15問から20問時間が足りず、最後まで解ききれていませんでした

指導した感じではTOEICの問題を解いて設問形式に慣れればあと2,30点は上がりそうな感じがします。

この生徒は大学入学後にTOEICのスコアが650点を超えたという報告がありました。

2.麻布大学獣医学部へ進学した生徒(A.O入試)(男)

高校時代の成績 英語の偏差値

65から70(マーク模試)、
センター試験のスコア 筆記191点 
リスニング 26点

TOEICのスコア 610点(リスニング200点 リーディング410点)

この生徒はリスニングが極度に苦手なのであまり参考にならないかもしれません

(本番の26点も奇跡のような点です。模試では大体10点代でした。^^;)

しかし何というリスニングとリーディングのバランスの悪さ。

リスニングが苦手な理由は、単語をあまりに短期間で覚えたので、発音を適当に覚えてしまったから。(私の指導ミスです。^^;)

センター試験の筆記は解くのが早く、60分前後でいつも解き終わっていました。

TOEICも旧形式でしたが、時間内に全問解答していましたね。

高校生で対策無しでリーディング400点はかなり高いスコアではないでしょうか?

おそらくリスニングのトレーニングをすれば700点はすぐ超えて、上手く行けば800点も超えるのではないかと思っています。

まあカギはリスニングでしょうね。

3.近畿大学法学部へ進学した生徒(内部進学)(男)

高校時代の成績 英語の偏差値50から55(マーク模試)、
センター試験のスコア 筆記130点 
リスニング 28点

TOEICのスコア 370点(リスニング200点 リーディング170点)

この生徒は英語が苦手で指導開始時の偏差値は40ありませんでした。

何とかセンター試験では130点取りましたが、時間はギリギリだったそうです。

TOEICを受験した感想はリスニングは集中力が持たず、リーディングは30問ぐらいが解けず、
塗り絵(適当にマークすること)になったみたいです。

この生徒からも大学入学後にTOEICのスコアが550点になったという報告が先日ありました。^^

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3.センター試験とTOEICのスコアの相関表

独断と偏見でセンター試験とTOEICのスコアの相関表を作ってみました。

センター試験 TOEIC
200 700
190 650
180 620
170 570
160 520
150 480
140 450
130 400
120 350

*上の表はTOEICの対策をすることなく高校生がTOEICを受験した時に予想される得点です。

対策をして受験すればスコアは50点から150点程高くなります。
(特に得点が上位の層はかなり点数が上がると思います。)

(当然のことですが、個人差がかなりあるので上記の得点からプラスマイナス50点前後のスコアの幅はあると考えて下さいね。)

特にセンター試験のスコアが190点以上の層はTOEICのスコアの伸びしろもかなり大きいでしょう。

センター試験もTOEICも短時間で大量の問題を解かないといけないという点では似ています。

ですから英検とTOEIC,英検とセンター試験よりは、センター試験とTOEICの点数の方が相関性は大きいと個人的には思っています。

ただセンター試験が時間内に終わる生徒でもTOEICを時間内に全問解き切るのはかなり難しいということを指導していて感じます。

センター試験で高得点を取っている生徒でもTOEICでハイスコアを取るためには試験に対する慣れが必要ですね。

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4.高校生がTOEICで高得点を取るには

センター試験はリスニングが50点、筆記試験が200点の合計250点です。

一方TOEICは、リスニングが100問、リーディングが100問とリスニングの比重がセンター試験よりも高い試験。

ですからリスニングが得意な生徒の方がTOEICでは高得点を取りやすいです。

そもそもTOEICではリーディングよりリスニングの方が難易度が低いですからね。

特にTOEICは問題数が100問と多いので最後まで集中して、問題を解けるかどうかも結構重要なポイント。

そのためには公式問題集やTOEIC模試で問題演習をして、100問解くことに慣れておくことが必要になってきます。

TOEICが発表しているデータを見ても、リーディングの高校生の平均点はかなり低いので解ける問題を1問でも解くことが大切です。

まずパート5,6でしっかり得点し、後は出来る限りパート7で点数を取るようにしましょう。

特に高校生にとってリーディングを時間内に全問解くことはかなり難しいので解ける問題を確実に解くほうがハイスコアが出やすいです。(もっともこれは高校生に限りませんけどね・・・)

まずカギになるのはパート5,6の正答数を上げることだと私は思います。

パート5,6がある程度出来るようになってからパート7の対策に移ったほうがスムーズに学習が進みます。

パート5,6が出来るようになってからパート7の対策をすればスコアは上がりやすいです。

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4.TOEICとセンター試験まとめ

まとめ▼

・センター試験とTOEICはある程度相関関係がある
・センター試験高得点でもTOEICを時間内に解くのは難しい
・リスニングが得意な方がTOEICでは高得点を取れる

TOEICが、2020年度からの大学入試共通テストの外部試験に
採用されましたので、今後益々TOEICを受験する高校生の数は増えることが予想されます。

高校生の間で、今までは英語の試験と言えば英検が主流でしたが、今後はTOEICもかなりメジャーになるでしょう。

私はきちんとした英語力があれば、英検にも合格できるし、TOEICでもハイスコアが取れると考えています。

ただ大学入試で必要となってくるとまた話が少し変わってくるのではないかと少し心配しています。

それは英語力を上げるのではなく、試験対策やテクニックに走ってしまうのではないかということ。

英検やTOEICの試験対策も重要ですが、まずは英語の基礎力(単語、リスニング、文法)をしっかりと固めましょう。

英語の基礎力があれば、短時間の試験対策でもスコアを上げることは十分可能です。

大学入試のシステムが大きく変わっていますが、大切なのは地に足がついた学習です。

大学受験を乗り切るために英語学習をしっかり頑張りましょう!!

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