ビジネスの現場で英語力を測るモノサシ
として一番良く使われているのは
間違いなくTOEICでしょう。
グローバル化が急速に進む現在、
一般社員にも一定のTOEICの点数が
求められることが多くなりました。
今回の記事ではTOEICのスコアと
ビジネスの現場で必要となる英語力の関係に
ついて書いてみたいと思います。
目次
1.ビジネスで業務がこなせるTOEICのスコア
最初に結論ですが、ビジネスで業務が
こなせる目安となるTOEICのスコアは
700点ぐらいだと私は考えています。
ただこのスコアはあくまで目安で、
700点あれば問題がないということでは
ありません。
スコアによって英語力には当然ですが
かなり個人差があります。
私は大学卒業後、外資系のエネルギー
関連会社に就職しました。
その当時のTOEICのスコアは
750点ぐらいでした。(最高は785点)
当時はこの程度のスコアでも50人いる同期の
中でもトップだったのです。^^;
会社で財務部に所属していた時には、
直属の本部長が外国人でしたので、
稟議書や会議の資料は全て英語で
作成していましたね。
社内にも外国人がたくさんいましたので、
英語を使う機会は比較的多かったように
感じています。
周りの人を見ていても英語で
業務をこなしている人のTOEICのスコアは
大体700点を超えていましたので、
ビジネスで必要なTOEICのスコアは
700点ぐらいだと考えています。
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2.ビジネスで必要な英語力とは?
TOEICに対する批判で一番多いのが、
「TOEICで高得点を取れても英語が話せない」
というものではないでしょうか?
私が実際に仕事で英語を使ってみて
ビジネスで英語を話す機会は
多くの人が思っている程多くないように感じます。
もちろん海外営業をするのであれば、
英語が話せないと話しになりませんが・・・
日本の企業であれば、日常的に
英語を話す機会はそれ程ないでしょう。
私が実際に仕事で英語を使った業務は
以下の通りです。
*上司への稟議書の作成
*役員会議の資料作成
*上司へのレポート作成
*海外からの業界の資料の読解
*本部長との会話
*懇親会での外国人社員との会話
上の業務を見ていただければ分かるように
ビジネスで使う英語でスピーキングの
比重はそれ程高くありません。
主に必要なスキルは、リーディングとライティングです。
上の業務を技能別に分けると
*上司への稟議書の作成(ライティング)
*役員会議の資料作成(ライティング)
*上司へのレポート作成(ライティング)
*海外からの業界の資料の読解(リーディング)
*本部長との会話(スピーキング)
*懇親会での外国人社員との会話(スピーキング)
という感じでしょうか。
もちろん会社や部署によって
必要とする英語力は変わります。
さらに独断で使うスキル別の割合を
出すとするなら、
リーディング 35%
ライティング 45%
リスニング 10%
スピーキング 10%
です。
ビジネスではリーディングとライティングの
スキルが一番大切です。
ビジネスの世界では話したことは
口頭ではなく後で必ず書面で残しますので、
仮にそれ程英語が流暢に話せなくても
なんとかなることが多いので、
英語が上手く話せなくても
それ程心配しなくても大丈夫ですよ。^^
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3.TOEICのスコア別のビジネスでの可能な業務レベル
TOEIC600点レベル
多くの企業が最低基準としているスコア。
転職を考えているのであれば、最低クリアしておきたいレベル
コミュニケーションレベル
ゆっくり話してもらえば何とかコミュニケーションが
取れるレベル。
TOEIC700点レベル
企業の国際部門の要求水準に近いスコア。
コミュニケーションレベル
仕事での日常業務を英語でやり取りできるレベル
と言えます。一般的に700点のスコア保持者であれば
業務に必要な英語力を持っています。
TOEIC800点レベル
簡単な内容であれば、ディスカッションができるレベル
海外出張や海外赴任が可能なレベル。
取得者は全体の約10%。
コミュニケーションレベル
大体の意思疎通ができ、打ち合わせ等が可能なレベル。
このレベルになれば、大体の業務を英語でこなせます。
TOEIC900点レベル
日常会話からビジネスまでほとんど支障なく
コミュニケーションが取れるレベル。
コミュニケーションレベル
業務に関することであればほぼ問題なく
やり取りが出来るレベル。
取得者は全体の約2%
上のTOEICスコアとコミュニケーション
レベルについてはあくまで目安です。
実際は同じTOEICのスコアでも
コミュニケーションレベルには
かなり差があります。
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4.企業の「TOEIC○○点」の本当の意味
ここからは少し辛口な話になります。(またか(゚∀゚))
最近では多くの企業が社員にTOEIC○○点を
要求しています。
低い場合は500点、英語を社内公用語にしている
楽天は800点を社員に要求しています。
この時間違えてはいけないのは
企業はTOEIC500点、800点を持っている社員が
欲しいわけではないのです。
もしかして「えっ」と思っていませんか?
企業の本音は
「TOEIC500点、800点というタイトルが持つ
イメージの英語力を持っている人がほしい」のです。
TOEIC500点であればそこまで高いレベルを
求めれていないと思いますが、
TOEIC800点であれば、
+英語の会議でもある程度自分の意見を言える
+簡単な通訳ならできる
+簡単な翻訳ならできる
といった感じでしょうか。
もちろん企業によって、英語の必要性は
様々ですから、一概には言えません。
ただ業務で英語を日常的に使う企業で働く方は
TOEICのスコアに見合った英語力を身につける
ことが大切ですよ。
TOEICのスコアが高くて、英語力に期待して
採用したのに、フタをあけたら、
英語が全く使えなかったではもったいないですから・・・
少し辛口の話になりましたが、
上に書いた話は、実際に大企業の採用担当者から
聞いた話ですので、心に留めておいて下さい。
勘違いして頂きたくないのは
TOEICで高スコアを取ることに
意味がないと言いたいのでは
ありません。
ビジネスで英語が必要なのであれば
TOEICのスコアに見合う英語力を
身につけることが重要だと
いうことです。
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5.TOEICのビジネスでの目安のまとめ
最近は多くの企業で
「TOEIC○○点」が必須という会社が多くて、
大変だなといつも思っています。
TOEICのスコアを上げることに一生懸命に
なることは決して悪いことではないのですが、
スコアに見合った英語力がないと
後々困ることになることも多いです。^^;
このブログでもTOEICのテクニック等に
ついて書いていますが、
「英語力を上げて、その結果として
TOEICのスコアが上がるのが理想」
だと私は考えています。
是非一緒に英語力もTOEICのスコアも
上げるように頑張っていきましょう。(^o^)