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TOEICと英検を比較してみました│スコア換算表も掲載

英語の試験にも色々ありますが、日本でメジャーな英語の試験と言えば
やはり英検とTOEICではないでしょうか?

英語学習者の方から英検とTOEICのどちらを
受験したら良いのかという質問をよく頂きます。

この記事では、TOEICと英検の試験の違い、
スコアの換算表も載せています。

是非皆さんの英語学習の参考にしてください。

1.TOEICはどんな試験?

TOEICとは、Test of English for International Communicationの
頭文字をとったもので、アメリカの非営利団体の教育試験サービスの
ETS(Education Testing Service)が主催する英語のコミュニケーション能力を
測るための試験です。
(ちなみにETSは留学の際に使われるTOEFLも作成しています。)

現在世界150カ国で実施されていて、英語のコミュニケーション力を
測るテストとして広く利用されています。

年間250万人以上の人が受験し、テストはリスニング100問、リーディングの100問の
合計200問で行われます。

スコアはリスニング、リーディング共5点から495点までの5点刻みで評価され、
合計点は10点から990点です。

スコアは素点による絶対評価ではなく、equatingという特殊な方式を用いて
統計的に算出されるので、評価基準が一定に保たれ、受験者の英語運用能力が
変わらななければスコアは一定であると言われています。

合否判定はなく、受験時のスコアを認定するという制度を用いています。
TOEICは実力を測定する試験であり、資格、免許ではありません。

受験者には「Official Score Certificate」(公式認定証)が発行されます。
(公式認定証がスコアの証明になります。)

2.英検はどんな試験?

英検は、公益財団法人日本英語検定協会が実施する英語技能の検定です。
一般に英語検定または英検と呼ばれることが多い試験です。

受験者数は、2014年度時点で、英検Jr、英検IBAを含めて約260万人で、
受験生の7割が中学生と高校生です。

1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級に分かれていて、
1級から3級までは筆記の1次試験と面接の2次試験が行われます。
(4級と5級は任意でネットで面接の試験を受験することもできます)

1級から5級の7つの級のおいて合否で判定されます。
2015年度からは、各スキル毎にCSEスコアが算出され、
各級共所定のCDEスコアを超えると合格となります。
(合格最低点のCSEスコアは一定です)

3.TOEICを受験するメリット

①就職、昇進の際に有利になる。

最近就職活動をする際に、エントリーシートに
TOEICのスコアを求められることが
多くなっています。

企業によっては一定のTOEICスコアがないと、
エントリーシートが受け付けてもらえないとのこと。

例えば英語を公用語化した楽天では、ホームページによると
入社までにTOEIC800点をとることが望ましいとされています。

又役員にはTOEIC800点以上を義務付けています。

楽天と同様に英語を公用語化したユニクロでは、
幹部社員にTOEIC700点以上を義務付けています。

今後も楽天、ユニクロのように社員に一定のTOEICの点数を
求める企業は増えてくると思われます。
今や就職活動でTOEICは避けて通れません。

②英語力の伸びを客観的にチェックできる。

TOEICは英検と違い、合否が出る試験ではありません。

上にも書きましたように、TOEICは、独自の統計法を用いてスコアを
算出していますので、理論上は英語力が同じであれば、
同じスコアが出ます。

ですのでTOEICを受験することで、定期的に英語力の伸びを
チェックすることが出来ますね。

4.英検を受験するメリット

①入試、大学での単位として認定される

高校、大学、大学院では取得級に応じて合格判定で優遇されたり、
内申点に加点されるという優遇措置が取られます。

又入学後に単位として認定されることもあります。

②資格試験の英語の試験が免除になる

1級の合格者は通訳案内士の筆記試験の外国語(英語)の試験が
免除されます。

又1級から準2級の取得者は、「高等学校卒業程度認定試験」の
試験科目「英語」が免除されます。

③留学の際に英語力の証明になる

英検のホームページによれば、
現在北米を含む約400の大学、カレッジで留学時の語学力の
証明として英検を認定しています。

英検を取得しておくと、留学時に有利になりますね。

5.TOEICと英検のスコア換算表

TOEICが公開しているTOEICプログラム DATA&ANALYSISを見ると、

TOEICのスコアと英検の相関関係がある程度分かります。

TOEICと英検のスコア相関表

英検の級 リスニング リーディング 合計
英検1級 495 450 945
英検準1級 387 330 716
英検2級 299 229 528
英検準2級 236 165 401
英検3級 218 158 376
英検4級 199 143 342
英検5級 200 145 344

英検1級取得者のリスニングの平均点が満点というのは
どうかと思いますが、平均945点というのは私の個人的な
経験からも大体あっています。

英検4級、5級のデータに差がないのは、
この級の受験者でTOEICを受験している人が
かなり少ないからだと考えられます。

(なぜか5級の方がスコアが高いですね)

ただ注意していただきたいのは、あくまでこのデータが
示しているのは、英検1級取得者のTOEICの平均点が945点
だということであって、TOEIC945点取れれば英検1級に
合格できるわけではありません。
(他の級も同様です。)

英検1級に合格してる人の中には
TEIC900点未満の人もいますし、TOEIC990点取得していても
英検1級に合格していない人もいます。

上記の表はあくまで参考程度にして下さい。

6.まとめ

TOEICと英検は同じ英語の試験ですが、
問われる英語力、試験形式がかなり異なります。

「TOEICと英検のどちらを受験したら良いですか」
という質問を頂きますが、自分に必要な方を
受験して頂ければ大丈夫です。

是非TOEIC、英検を有効に利用して
英語力を上げていきましょう。

この記事が皆様の英語学習のお役に立てば幸いです。
長文を最後までお読み頂きありがとうございます。

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