2019年のTOEICの公開テストも残すところ後1回になりました。
私は今年1月、7月、11月と3回TOEICの公開テストを受験しましたが、どの回もリスニング、リーディング共に問題の難易度が上がっているように感じました。
今回の記事では2019年のTOEICの問題の傾向と難易度について詳しく書きます。
目次
1.TOEIC 2019年の傾向の総論
2019年のTOEICについて自分が受験した経験とインターネットからの情報収集から言えることは
2.問題の傾向が変わっている
3.テストのフォームによる難易度の差が大きい
4.ナレーターの数が増えた
です。
以下1つずつ見ていきます。
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2.TOEICの問題は難化している
2019年のTOEICは問題の難易度は確実に上がりました。
私自身も245回のTOEICのリーディングで、数年ぶりに塗り絵(答えが分からないので適当にマークすること)をする羽目になりました。(;_;)
リスニングとリーディングの各パート別に見ていきます。
+リスニングの問題の傾向と難易度
パート1
パート1個人的にはそこまで難易度が上がったとは思いませんが、選択肢の作り方が変わりました。
以前は人の動作を表す描写はA man is ~ingのような形で統一されていましたが、最近の公開テストの問題は選択肢の文の形が必ずしも同じとは限らないので注意が必要です。
以前のような上級者も知らないような難単語が入った問題はありませんが、現在完了形と進行形の受け身の形のような聞き取りが難しい問題は相変わらず多いですね。
ひと言で言えば上級者でも答えに悩むような問題は出なくなりましたが、初中級者が楽勝で解ける問題も減りました。
初中級者の方は以前と比べるとやや難しく感じているのではないでしょうか?
パート2
パート2は間違いなくリスニングで一番難化しているパートです。
パート3,4は問題をあまり難しくすると平均点がかなり下がってしまうので、問題を難しくするとすればやはりパート2になるのでしょうね。(パート1の難易度を上げるのも難しい)
パート2の難化の原因は、とにかく間接的な応答の問題が多いということです。
個人的な印象ですが、直接的な応答と間接的な応答の比率は3:7ぐらいではないでしょうか?(当然回によって差があります)
間接的な応答例としては
A:○○の会議はいつ?
B:○○さんに聞けば分かるよ
A:どこで○○は開催されるの?
B:分からない。
B:あれ、キャンセルされたんじゃないの?
のような感じです。(TOEICの規定によりテストに出た問題を詳しく再現することはできません。すみません。)
後読み上げるナレーターによって難易度の差がかなりあります。
個人的な印象ですが、アメリカ、カナダ人ナレーターよりイギリス、オーストラリア人ナレーターの方が話すスピードが早いですね。
まあ私がイギリス、オーストラリアアクセントが苦手なことも影響していると思いますけど・・・
パート2は少しでも聞き逃すと正当を選べませんので、しっかり集中して聞きましょう。
パート3,4
パート3,4はそこまで問題の傾向、難易度が大きく変わっている感じはしません。
ただ以前とは全く違ったシチュエーションでの会話が増えていますので、初中級者の方にとっては難しくなったように感じている人が多いかもしれませんね。
以前よく出ていた駅や空港、バスターミナルの会話はあまり出なくなりました。
オフィスでの会話も以前とは違うタイプの問題が最近は多いです。
パート3,4で難しく感じるのは
1.会話の意図問題
2.ビジュアル問題
の2つです。
会話の意図問題はそもそも選択肢の英文が長いことが多いので難しいですよね。先読みが出来ていないと上級者でも結構キツイ問題があります。
後は2つの選択肢でどちらか迷う問題も時々出ますね。
ビジュアル問題も問題による難易度の差がかなり大きいです。
私の場合店のレイアウトやイベントの場所が問われる問題が苦手。
245回も店のレイアウトの問題が分かりませんでした。(;_;)
ビジュアル問題もなるべく選択肢を先読みしておきましょう。
+リーディングの問題の傾向と難易度
パート5
パート5は新形式に変わった当初は以前より易しくなったように感じていました。
ただここ最近の公開テストではパート5の問題の難易度が再び上がってきているように感じます。
実は新形式以降以前にもパート5が難しかった時期がありました。その頃は英検1級レベルの語彙が出題されていましたが、最近の公開テストではそういった難単語は出題されていません。
その代わりに日本人があまり知らないような基本単語の意味や語法を問う問題が増えています。
言ってみれば学習者の盲点をついた問題。
多くの満点取得者がおっしゃっていますが、TOEICの参考書だけでなく、様々な種類の英文に触れておこないとパート5の難問には対応出来ません。
私もパート5の難問に対応するために色々な英文を読んでいきます。
パート6
パート6は回によって難易度の差がかなり大きいパート。パッと見て難しいと感じた問題は飛ばすか後回しにするのも1つの手です。
特に文を挿入する問題は、難易度の差がかなりあるので気をつけて下さい。簡単な問題はすぐに解けるのですが、難しい問題はとにかく時間がかかります。
パート6に時間をかけてしまうとパート7に充てる時間が減り、塗り絵が増えますので気をつけましょう!!
パート7
リスニングのパート2と並んで難化が著しいパート。回、問題のフォームによっても難易度にかなり幅があります。
以前は問題の難易度は易⇒難になっていましたが、最近はいきなり1問目から難しいことがありますので、注意が必要です。問題の傾向が変わってきています。(後で説明しますね)
出鼻をくじかれるとかなりのダメージを受けますので要注意!!
あとフォームによってはシングルパッセージにパッセージ(文書)問題が続くことがあります。(245回の私がそうでした)
一般的にパッセージ問題は処理に時間がかかるので、初中級者の方は飛ばすか後回しにした方が無難です。
初中級者の方はシングルパッセージがダブルパッセージ、トリプルパッセージより難しいと思われていますが、シングルパッセージの問題が必ずしも易しいわけではありません。
ただ一般的な傾向として、ダブルパッセージ、トリプルパッセージも大体一セットは難しいセットがありますので、難しいセットの問題に時間を取られないように気をつけて下さい。
初中級者の方は全問解けなくて当たり前ですし、解く必要もありません。
全問解こうとして正答率が落ちては元も子もありません。自分の目標スコアに必要な正答数を考えて大体何問解けば良いかを考えるようにして下さい。
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4.問題の傾向が変わっている
最近のTOEICの公開テストの問題には「テクニック潰し」と言うべき問題が出題されるようになっています。
例えばパート2では、聞こえてきた音声に含まれている単語が入っている選択肢を正解にならないと言われてきましたが、最近は音声に含まれている単語が入っている選択肢が正解になる問題が数問出題されています。
又一般的にTOEICの問題は最初は易しくだんだん難易度が上がるとよく言われますが、最近のパート2やパート7ではいきなり最初から難しい問題が出題されています。
TOEICを管轄しているETSは日本で販売されているTOEICの書籍やブログは全て目を通していると言われています。
スコアを上げるためにテクニックに頼りたい気持ちはよく分かりますが、TOEICの受験テクニックはいつまで通用するか分かりません。(既に通用しなくなってきています)
きちんとした英語力があれば何も恐れることはありません。英語力をしっかりと上げて問題の難化に対応するようにしましょう。
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5.フォームによる難易度の差
最近のTOEICの公開テストは4フォームから5フォームあるようです。
年に数回は韓国と同じ日に試験が開催されます。韓国と同じ日の公開テストでは韓国と全く同じ問題のフォームがあります。
韓国の試験と同じフォームは通称「鬼フォーム」と呼ばれていて、かなり難しいので覚悟しましょう。ちなみに私は2019年は2回「鬼フォーム」にあたり死亡しました。^^;
フォームによって難易度の差がかなりありますので、スコアの誤差も人によってかなりあるかもしれません。
学校や職場で所定の点数が求められている方は複数回受験しておいた方が良いですね。
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6.リスニングのナレーターの数が増えた
きちんと数を数えていたわけではないのではっきりとしたことはいえませんが、最近の公開テストのリスニングでは登場するナレーターの数が増えたように感じます。
11月に行われた第245回のTOEICでは、私の受験したフォームは7人のナレーターが登場しています。
登場するナレーターの数が増えたから難しくなったとは一概に言えませんが、ナレーターによって話すスピード、アクセントがかなり異なります。
特に初中級者の方は公式問題集を使ってナレーターの話し方に慣れておいて下さいね。
7.TOEIC2019年の問題の傾向のまとめ
TOEICの問題の難易度は年々上がっていて、おそらく来年もさらに難しくなることが予想されます。
TOEIC受験者も私のような指導者も当然試験の傾向、難易度を分析しますので、試験問題を作る側もテストのスコアの客観性を保つためには、テストの難易度を上げざるを得ません。
ある意味イタチゴッコですけどこればかりは仕方がありませんね。
TOEICの問題の難化に負けないようにしっかりと英語力を上げるように頑張りましょう。
私も自分の英語学習とブログの更新を頑張ります。