2020年度の大学入試からセンター試験は
廃止され、民間の英語の試験が
使用されます。
その民間試験の中にTOEICも
入っています。
実は以前から大学入試でも
TOEICを活用している大学は
たくさんあります。
今回の記事ではTOEICの大学入試での
活用状況と導入大学の一覧と
2020年度からの大学入試が
どうなるかについて書きたいと思います。
(追記)
TOEICは2020年度からの大学入試の
民間試験から撤退しました。
詳しくはこちらを御覧下さい。
↓
1.TOEICの大学入試での活用状況
首都圏、近畿圏でTOEICを大学入試で
活用している主な大学の一覧をまとめて
表にしてみました。
(但しTOEICの基準点を明示している
大学だけ掲載しています)
大学名 | 学部名 | 学科名 | 試験形態 | 基準点 |
首都大学東京 | 都市教養学部 | 都市教養学科 | その他 | 520 |
東京芸術大学 | 音楽学部 | 器学科 | その他 | 785 |
指揮科 | その他 | 785 | ||
声楽科 | その他 | 785 | ||
邦楽科 | その他 | 785 | ||
青山学院大学 | 経済学部 | 全学科 | 一般入試 | 590 |
国際政治経済学部 | 全学科 | 一般入試 | 560 | |
全学科 | 一般入試 | 590 | ||
全学科 | 公募推薦 | 590 | ||
全学科 | その他 | 590 | ||
全学科 | その他 | 700 | ||
全学科 | その他 | 730 | ||
総合文化政策学部 | 総合文化政策 | 一般入試 | 500 | |
地球社会共生学科 | 一般入試 | 500 | ||
地球社会共生学科 | 公募推薦 | 500 | ||
地球社会共生学科 | 自己推薦 | 500 | ||
地球社会共生学科 | 自己推薦 | 550 | ||
地球社会共生学科 | 指定校推薦 | 500 | ||
地球社会共生学科 | 外国人入試 | 500 | ||
地球社会共生学科 | その他 | 500 | ||
文学部 | 英米文学科 | 自己推薦 | 730 | |
外国人入試 | 730 | |||
外国人入試 | 830 | |||
法学部 | 法学科 | その他 | 590 | |
その他 | 730 | |||
学習院大学 | 経済学部 | 全学科 | 公募推薦 | 500 |
国際社会学部 | 国際社会学科 | AO入試 | 650 | |
国際社会学科 | 公募推薦 | 500 | ||
法学部 | 政治学科 | 自己推薦 | 680 | |
学習院女子大学 | 国際文化交流学部 | 英語コミュニケーション学科 | AO入試 | 680 |
共立女子大学 | 全学部 | 全学科 | 一般入試 | 550/785 |
家政学部 | 被服学科 | AO入試 | 550 | |
国際学部 | 国際学科 | 公募推薦 | 500 | |
国際学科 | その他 | 500 | ||
国際基督教大学 | 全学部 | 全学科 | その他 | 800 |
上智大学 | 外国語学部 | 英語学科 | 公募推薦 | 780 |
英語学科 | 指定校推薦 | 780 | ||
経済学部 | 全学科 | その他 | 780 | |
総合グローバル学部 | 全学科 | 公募推薦 | 650 | |
全学科 | 指定校推薦 | 650 | ||
法学部 | 全学科 | その他 | 780 | |
成蹊大学 | 文学部 | 全学科 | AO入試 | 560 |
中央大学 | 経済学部 | 全学科 | 一般入試 | 790(4) |
文学部 | 人文社会学科 | 一般入試 | 940(4) | |
法学部 | 全学科 | その他 | 680 | |
東京女子大学 | 全学部 | 全学科 | AO入試 | 550/790 |
日本女子大学 | 人間社会学部 | 文化学科 | 自己推薦 | 560 |
法政大学 | グローバル教養学部 | 全学科 | 一般入試 | 820 |
経営学部 | 経営戦略学科 | 公募推薦 | 600 | |
国際文化学部 | 全学科 | その他 | 700 | |
明治大学 | 経営学部 | 全学科 | 一般入試 | 680/280 |
政治経済学部 | 全学科 | グローバル型入試 | 680/950 | |
明治学院大学 | 経済学部 | 国際経営学科 | AO入試 | 520 |
国際学部 | 国際学科 | AO入試 | 500 | |
国際学科 | AO入試 | 700 | ||
文学部 | 英文学科 | AO入試 | 700 | |
立教大学 | 全学部(異文化コミュニケーションを除く) | 全学科 | 一般入試 | 790(4) |
早稲田大学 | 商学部 | 全学科 | 編入試験 | 620 |
奈良県立医科大学 | 医学部 | 医学科 | 編入試験 | 600 |
京都外国語大学 | 全学部 | 全学科 | 公募推薦 | 650 |
全学部 | 全学科 | 自己推薦 | 550 | |
全学部 | 全学科 | 指定校推薦 | 650 | |
京都産業大学 | 全学部 | 全学科 | 公募推薦 | 385(4) |
同志社大学 | グローバルコミュニケーション学部 | 公募推薦 | 650 | |
商学部 | 商学科 | AO入試 | 650 | |
同志社女子大学 | 学芸学部 | 国際教養学科 | AO入試 | 510 |
学芸学部 | 国際教養学科 | その他 | 590 | |
立命館大学 | 経済学部 | 国際教養学科 | AO入試 | 550 |
国際関係学部 | 国際関係学科 | AO入試 | 730 | |
龍谷大学 | 全学部 | 全学科 | センター利用入試 | 960(4) |
大阪歯科大学 | 歯学部 | 歯学科 | 一般入試 | 520 |
歯学部 | 歯学科 | 公募推薦 | 520 | |
歯学部 | 歯学科 | 指定校推薦 | 520 | |
関西大学 | 外国語学部 | 全学科 | AO入試 | 543/730 |
経済学部 | 全学科 | AO入試 | 730 | |
近畿大学 | 国際学部 | 全学科 | AO入試 | 600(4) |
神戸市外国語大学 | 外国語学部 | イスパニア学科 | 公募推薦 | 640 |
外国語学部 | ロシア学科 | 公募推薦 | 640 | |
外国語学部 | 英米学科 | 公募推薦 | 640 | |
外国語学部 | 国際関係学科 | 公募推薦 | 640 | |
外国語学部 | 中国語学科 | 公募推薦 | 640 | |
関西学院大学 | 全学部 | 全学科 | 一般入試 | 1095(4) |
全学部 | 全学科 | 一般入試 | 550(4) |
上の表を見て頂けるとお分かりのように
現時点では主に公募推薦、AO入試で
TOEICが使われています。
使用方法も大学によって異なりますが、
出願要件、英語試験の免除としている
大学が多かったです。
あと点数のところに(4)と
書いてあるのはTOEIC L&Rテスト、
TOEIC S&Wテストを使用している
(英語の4技能)ということです。
現時点ではまだTOEIC L&Rテスト、
TOEIC S&Wテストの両方を使用している
大学は少ないですね。
但し2020年度からは
TOEICを大学入試の民間試験として
使用する場合はTOEIC L&Rテスト、
TOEIC S&Wテストの両方を受験する
必要があります。
TOEICで英語の試験が免除になる大学
明治大学の経営学部では
TOEICL&Rが680点、TOEICS&Wが280点で
一般入試の英語の試験が免除。
又立教大学でも全学部
(異文化コミュニケーション学部以外)
でTOEICL&RとTOEICS&Wの合計が790点で
一般入試の英語の試験が免除。
ちなみに異文化コミュニケーション学部は
TOEICL&RとTOEICS&Wの合計が1095点で
一般入試の英語の試験が免除。
(さすがにスコアは高めですね)
龍谷大学では全学部、全学科の
センター利用入試でTOEIC L&Rと
TOEICS&Wの合計が960点で
英語の試験が免除。
このスコアはかなり高いので
普通にセンター試験を受験した方が
楽かもしれません。^^;
大阪歯科大学では、一般入試、
公募推薦入試、指定校推薦入試で
TOEIC502点で英語の試験が免除。
(なぜ502点?)
あと試験免除ではありませんが
関西学院大学では一般入試の
出願要件としてTOEIC L&Rと
TOEICS&Wの合計が1095点を
求めています。
さすが英語教育に力を入れている
大学ですね。
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2.2020年度からの大学入試はどうなる?
2020年度からはセンター試験に代わって
英語の試験は民間の英語試験を
受験する必要があります。
詳しくはこちらをごらん下さい。
↓
TOEICは高校生には難しい。理由を知って対策を練ろう!
ただ現時点では全ての大学が
民間の英語試験を利用するとは
言っていません。
東京大学は2020年度は民間の
英語試験は活用しないということを
発表しています。
様子を見てから2021年から
民間の英語試験を活用するかどうかを
を決めるそうです。
東京大学の英語の教授、准教授の多くは
民間の英語試験に反対している
ようですから、今後どうなるかは
まだ分かりませんね。
一方京都大学は、当初は
民間の英語試験の活用に積極的でしたが
東京大学が民間の英語試験を
使わないと決めたので、
今後方針を変える可能性が
あります。
ただ京都大学の総長の山極寿一氏は
国大協の会長ですので、
他の国立大学への影響も考えて
判断されると思われます。
東京大学同様京都大学の方針は
他の国立大学の方針にも
大きな影響を与えますので
今後の動向に注目しましょう。
私立大学では早稲田大学政治経済学部が
2020年度からの入試で民間の英語試験を
活用する方針を出しています。
早稲田大学の他学部はまだ今後の
方針をはっきりと示していませんが、
現総長の鎌田薫氏は民間の英語試験
導入に積極的ですので、
他学部も民間の英語試験を
導入する可能性は高いと見ています。
慶應義塾大学は、まだ2020年度以後の
英語の入試について何も言っていません。
私立大学は早稲田大学と慶應義塾大学の
動向が他の私立大学の2020年度以後の
入試の方針に影響を及ぼすことは
間違いないでしょう。
今後の大学の入試動向を注視し、
何か動きがあれば又ブログに
書きますね。
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3.TOEICの大学入試での活用状況のまとめ
2020年度からの大学入試については
まだ流動的なところはありますが、
今後民間の英語試験が大学入試で
活用される可能性は今のところ
かなり高いと私は考えています。
TOEICについても入試で活用する
大学の数は右肩上がりで増えており
今後もさらに増えると思われます。
ただ今後はTOEICを大学入試で
活用する大学は、L&Rテストだけでなく、
S&Wテストも合わせた4技能試験に
なります。
スピーキング、ライティングは
それぞれ別途対策が必要ですが、
まずはリスニングとリーディングが
出来ないと始まりません。
2020年度からの大学入試を見据えて
英語の基礎力をつけつつ、
併せてTOEICの学習もしっかり
頑張りましょう。
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