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TOEIC対策にディクテーションは有効か?その効果を検証

英語のリスニングの学習法は
色々ありますね。

シャドーイング、リピーティング、
オーバーラッピング、ディクテーション等

よくどの学習方法が効果があるのかと
聞かれますが、どのやり方でも
正しい方法で継続すれば効果はあります。

「TOEICのリスニング対策に
ディクテーションが効果があるのか」
という質問を時々頂きますので
今回はTOEIC対策にディクテーションが
有効かどうかについて書きます。

ディクテーションとは
「英語の音声を聞いて書き取る」作業の
ことです。

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1.TOEIC対策にディクテーションは有効か?

結論はディクテーションは
TOEIC対策に効果があります。

但しやり方や目的を間違えると
効果がありませんので注意して下さい。

ディクテーションの目的は
「聞こえてくる単語を一語一句
書き取る」ことでは決してありません。

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2.ディクテーションの効果

ディクテーションをやると
自分のリスニングの弱点が
はっきりと分かります。

もっと具体的に言うと
「どの音が聞こえていて
どの音が聞こえていないか」
がはっきりと分かります。

ただ英語を聞き流しているだけだと
なんとなく分かったつもりに
なりますが、聞こえてくる英語を
書き取ってみると、思いの外に
書き取ることが難しいと
思われるのではないでしょうか?

多くの方が経験されていると思いますが、
見れば知っている簡単な単語なのに
聞くとさっぱり分からないということが
リスニングではよくあります。

単語1つでも自分が思っている発音と
実際に聞こえてくる発音が違う
ことがよくありますよね。

例えば英語で「マクドナルド」は
Macdonaldですが、
日本語と英語では発音が全く違います。

日本語ではマ・ク・ド・ナ・ル・ド
と6音節で発音しますが、
英語では「マクダノー」のように
3音節で発音します。
(アクセントはダの上にあります)

「マクドナルド」の英語の正しい発音を
知らないと、「マクダノー」って
何だということになってしまいます。

これがフレーズになるともっと
やっかいです。

例をいくつか挙げますね。

例えばnot at allというフレーズ
があります。

日本語では「全く~ではない」、
イギリス英語では、「どういたしまして」
という意味ですね。

このフレーズは英語でどのように
発音されるかというと
「ナラロー」のように発音されます。
(アメリカ英語の場合です。
イギリス英語ではtを発音するので
発音がアメリカ英語とは異なります)

not at allの正しい発音を知らないと
「ナラロー」って何だとなってしまい
not at alというフレーズを聞き取る
ことが出来ません。

not at allがなぜ「ナラロー」のような
発音になるかと言うと
notのtとatのtがほとんど
発音されないからです。

tは次に母音が来る場合は
とても弱く発音されるので
実際にはほとんど聞こえません。

ですからnot at allは
「ノット・アット・オール」
ではなく、「ナラロー」と
一息で発音されます。

自分がnot at allと言う時も
「ノット・アット・オール」
のように3音節は発音しては
まず通じません。

「ナラロー」のように
1音節で一息に発音すると
う通じます。

ラジオのDJがよく使う
check it outも
「チェック・イット・アウト」
ではなく、「チェケラ」のように
一息で発音されます。
(理由はnot at allと同じです)

上の例のようにtの音が落ちる現象を
専門的に言うとリダクションと言います。

リダクションは「音の脱落」という意味です。
このリダクションという現象が
リスニングを難しくしている原因です。

もう1つリスニングを難しくしているのは
リンキング(リエゾン)と呼ばれる現象です。

リンキングは文字通り
「音がつながる現象」のことです。

例えば I told youは
told youの音がつながって
「トールジュー」のように
発音されます。

他にもリンキングには様々な種類が
ありますので、興味がある方は
調べてみて下さい。

少し説明が長くなりましたが、
ディクテーションをすることで
リダクションやリンキングが
どのように起こるかが分かります。

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3.ディクテーションの方法と注意点。

では具体的にディクテーションの
学習の仕方について説明します。

*ディクテーションの教材

ディクテーションの教材は
何でも構いませんが、
TOEIC対策であれば
公式問題集やTOEIC模試が
良いですね。

ただあまり早いスピードで
話されている教材は
避けた方が良いでしょう。

英語を聞いて書き取るという作業は
思いの外大変ですから
最初はゆっくり話されている
教材を使われたほうが良いかも
しれません。

*ディクテーションの学習方法

学習方法は

1.音声を聞く
2.音声を止める
3.音声を書き取る

という順番で行います。

音声を聞いて英語を書き取りますが
最初の内は1回で聞き取れないことが
多いと思いますので、
3回聞いてみて下さい。

3回聞いて分からない時は
スクリプト(原稿)を見て下さい。

3回聞いて分からければ
多分何度聞いても分かりませんので・・・

その時に何が原因で聞き取れなかったかを
確認するようにして下さい。

リスニングが出来ない原因は

①発音
②文法
③語彙

のどれかです。

ディクテーションをすることで
自分のリスニングの弱点を
あぶり出すことが出来ます。

そして自分のリスニングの弱点を
克服することでリスニング力が
上がります。

*ディクテーションをする時の注意点

ディクテーションをする時には

①一語一句書き取れなくても
気にしない
②集中して繰り返し聞く
③学習時間は1日10分ぐらいにする

ことに注意して下さい。

①については日本人は完璧主義の
人が多いので、一語一句全て
書き取らないと
気が済まない方がいます。

英語では代名詞、前置詞、冠詞
といった機能語はかなり弱く発音されます。

例えばit,in,on,her,himのような
語ははっきりと発音されないので
上手く書き取ることが出来ないことが
多いです。

ディクテーションしていて
聞き取れない語があると思いますが、
あまり気にしなくて大丈夫です。
(私もそうです。^^)

上級者でも聞き取れないことは
よくありますから・・

単語1語1語ではなく、フレーズ単位で
どのように発音されるかを意識する
ようにしてみて下さい。

②はディクテーションに限りませんが、
英語を聞く時は集中して聞かないと
意味がありません。

ディクテーションをする時は
集中して聞いて、英語を書き取る
ようにして下さい。

以前も書きましたが、英語の聞き流し
は何の効果もありませんから
気をつけて下さいね。

③についてですが、
やってみるとお分かり頂けると
思いますが、ディクテーションは
かなり集中力を必要とします。

ですからあまり長時間ディクテーション
するのはオススメしません。

一応目安は10分としましたが
長くても15分、20分ぐらいまでですね。

長時間ディクテーションをすると
どうしても集中力が落ちてしまいます。

ですからディクテーションは
短時間集中してやった方が
絶対に効果があります。

以上のことに気をつけて
ディクテーションをするように
して下さい。

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4.TOEIC対策にディクテーションは有効かのまとめ

ディクテーションの効果と学習法に
ついて書きましたが、
ディクテーションをしないと
リスニング力が上がらない
というわけではありません。

リスニング力を上がる方法は
他にもあります。

ディクテーションに限りませんが
英語学習で重要なのは
学習方法ではなくて
どう学習するかです。

上にも書きましたが、リスニングの
トレーニングで一番大切なのは
集中して聞くことです。

集中して聞かないと
効果はほとんどありません。

某英語教材のCMのように
英語を聞き流していれば
ある日突然英語が聞こえるようになる
ことがまずありません。^^;

残念ですけど・・・

繰り返しになりますが、
ディクテーションの目的は
自分のリスニングの弱点を
あぶり出すことです。

自分のリスニングの弱点が
何か分かれば、後はその弱点を
強化すれば、リスニング力は
上がります。

あと重要なのは
英語を自分で発音してみること。

よく発音出来れば聞き取ることが
出来ると言いますが、
それは本当です。

例えば

Not at allは
「ノット・アット・オール」
ではなく、
「ナラロー」のように発音して下さい。

きちんと発音することで
リスニング力が上がります。

Not at allの発音が
「ノット・アット・オール」
と思っていては、Not at allを
聞いても分かりませんから・・・

リスニングは「聞く」という受動的な
作業なので、簡単だと思っている方が
多いですが、「英語を聞く」ということは
簡単なことではありません。

でも正しい方法でトレーニングすれば
必ずリスニングは出来るように
なります。

海外経験が全くない私でも
TOEICのリスニングであれば
満点(495点)が取れたのだから
大丈夫です。

ディクテーションで
リスニング力をアップさせましょう。

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