TOEICと言うと大学生、社会人が
受ける英語の試験というイメージが
ありますが、最近は高校生の受験数が
増えていると聞きます。
私も公開テストを受験しに行くと、
以前より高校生の受験者が
増えているなというのは何となく感じます。
では高校生がTOEICを受験する場合、
何点を目標にすればよいかについて
この記事で書きます。
1.高校生のTOEICの平均点
高校生のTOEICの平均点は、
2016年のデータによれば
リスニングが242点、
リーディングが168点で
トータルスコア平均が
410点となっています。
410点というとかなり低く
感じるかもしれませんが、
数年前までの平均点は350点
前後でしたので以前と比較すれば
平均点はかなり上がってきています。
ただこの高校生のTOEICの平均点は
サンプルの取り方によって
かなり数値が変わってきます。
別の統計を調べてみると、
460点ぐらいが平均とのデータも
ありますね。
ここでは大体410点から460点を
高校生の平均スコアと
しておきましょう。
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2.大学受験でTOEICが必要な大学
大学受験でTOEICが必要なケースは
大きく分けて2つあります。
青山学院大 国際政治経済
【一般入試 B方式】
英検準1級、IELTS=5.0、TOEFL iBT=57、
TOEIC=560等
同志社大 グローバル地域文化
【推薦入試】
英検2級、IELTS=4.5、TOEFL iBT=55、
TOEIC=530等
関西学院大 総合政策
【AO グローバル入試】
英検2級、TEAP=226、IELTS=4.0、
TOEFL iBT=42、TOEIC=550、
GTEC CBT=1000、ケンブリッジ英検=PET等
があります。
TOEICのスコアを見ると
大体500点から550点が
必要になります。
上記の大学では他にIELTS、
TOEFL iBTでも出願できますが、
リスニング、リーディング、
ライティング、スピーキングの
4技能が必要になるので、
リスニング、リーディングの
2技能の能力を測るTOEICを
利用するのが一番楽だと
私は個人的に思います。
TOEICで高得点を持っていると優遇される
大学の一例を挙げてみます。
武蔵野大学
550点以上80点扱い
670点以上なら90点扱い
785点以上なら100点扱い
広島大学
TOEICR L&R及びTOEICR S&W
1095以上(L&R 785以上及びS&W310以上)で
センター試験が満点扱い
広島大学は以前はTOEICR L&R785点で
センター試験満点扱いでしたが、
最近ではTOEICR S&Wテストも
受験しなくてはいけなくなりました。
国際教養大学
780点以上でセンター試験満点扱い
この他にも多くの大学で優遇措置が
ありますので、ご自分の志望校でも
優遇措置があるかどうかを
調べてみて下さいね。
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3.私が実際に指導した高校生のTOEICのスコア
私が今までに指導した生徒のスコアを
参考までに載せておきます。
TOEIC対策を全くすることなく、
TOEICの公式問題集、TOEIC IPテストを
受けた時のスコアです。
(一般入試)(男)
高校時代の成績 偏差値60から65、
センター試験のスコア 筆記148点
リスニング 35点
TOEICのスコア 570点
(リスニング300点 リーディング270点)
センター試験のスコアは148点でしたが、
普段の模試では大体160点から
170点は取っていました。
リスニングとリーディングの
バランスはまずまずですね。
リーディングは15問から
20問時間が足りず、
最後まで解ききれていませんでした。
今後公式問題集、模試で問題量に
慣れれば、600点はすぐに超えて
700点も十分狙えると思っています。
麻布大学獣医学部へ進学した生徒
(A.O入試)(男)
高校時代の成績 偏差値65から70
(マーク模試)、センター試験のスコア
筆記191点 リスニング 26点
TOEICのスコア 610点
(リスニング200点 リーディング410点)
この生徒はリスニングが極度に苦手なので
あまり参考にならないかもしれません。
(本番の26点も奇跡のような点です)
センター試験の筆記は解くのが早く、
60分前後でいつも解き終わっていました。
TOEICも旧形式でしたが、
時間内に全て解いていました。
おそらくリスニングのトレーニングをすれば
700点はすぐ超えて、
800点も超えるのではないかと思っています。
法政大学経済学部へ進学した生徒
(一般入試)(男)
高校時代の成績 英語の偏差値60から65、
センター試験のスコア 未受験
TOEICのスコア 640点
(リスニング360点 リーディング280点)
この生徒は英語は比較的得意な
生徒でした。
センター試験は受験していませんが、
模試では140点から155点ぐらい。
(本人が言うにはセンター試験は
苦手とのこと)
TOEICの問題も量は多いけど、
何とかなると言っていました。
今も大学でTOEICの授業を受けていますが、
一番上のクラスにいると言っていました。
(現在のスコアは700点を超えているとのこと)
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4.高校生のTOEICのスコアのまとめ
この記事のまとめ
*平均的な高校生の目標点は550点から600点
*英語が得意な高校生の目標点は780点
上で書きましたように大学受験の
出願資格で必要なスコアは
大体530点から550点です。
ですからまず高校生が目標とする点数は
550点~600点ぐらいが適切ではないかと
いうのが私の考えです。
英語の得意な生徒は、
センター試験が満点扱いになる大学
が課している780点を
是非目指してみて下さい。
実はこのTOEIC780点は英検でいうと
大体準1級に相当します。
最近の高校生の英語力は
かなり高くなっていますので、
英検準1級。TOEIC780点は決して
不可能な数字ではありません。
高校生がTOEICで高得点を取るためには
問題に慣れることと、問題の処理速度を
上げることが必要です。
大学入試を有利に受験できるように、
是非TOEICで高得点を目指して下さい。
高校生の皆さんがTOEICで
高得点を取れるように応援しています。