日本企業のグローバル化が進み、
海外に拠点を持つ企業の数も
かなり多くなりました。
本人が希望するしないに関わらず
今後はさらに海外赴任をする人の数は
増えていくと思われます。
今回の記事では海外赴任に必要な
TOEICのスコアについて書きたいと
思います。
1.海外赴任に必要なTOEICのスコア
海外赴任に必要なTOEICのスコアの
1つの目安は730点以上だと
私は考えています。
出来れば800点又は860点を超えて
いたほうが、赴任して英語で
苦労しなくてすむでしょう。
海外赴任で必要な英語力は
ビジネスで必要な英語力と
プライベートで必要な英語力
の2つがあります。
ビジネスとプライベートで
必要な英語力は全く異なりますので
分けて考える必要があります。
2.海外赴任で必要な英語力(ビジネス)
ビジネスとプライベートで
で必要な英語力は実は全く異なります。
世間ではビジネス英語は難しく、
プライベートでの日常会話の方が
簡単と考えられていますが、
実際は全く違います。
はっきりいってビジネス英語の方が
はるかに簡単です。
その理由は
①使う語彙、話題が限られる
②専門知識があれば英語力を
ある程度カバーできる
です。
①に関してですが、
ビジネスで使う語彙や話題は
かなり限られます。
私はエネルギー関連の会社の財務部で
働いていましたが、ビジネスで使う
語彙はエネルギー関連、外為関連
財務関連の語彙ぐらいでしたね。
全て仕事絡みのものばかり。
政治や宗教の語彙は知らなくても
全く問題ありません。
極論を言えば、ビジネスでは
単語さえ知っていれば
言いたいことを何とか
伝えることも可能です。
(きちんと言えたほうがもちろん
良いですが・・・)
あと多くの人が忘れがちなのは
ビジネスで英語を使う相手は
英米人だけではないということです。
中南米、ヨーロッパ、アジアの人とも
英語を使ってコミュニケーションを
取らないといけません。
ちなみに私がエネルギー関連の
会社で働いていた時の直属の上司は
アルゼンチン人でした。
他にも外国人がたくさん働いていましたが
アメリカ人ばかりではありませんでした。
相手の英語力が十分でないことも
よくあります。
ですから私達の英語力が完璧でないと
ビジネスではダメだと
いうわけではありません。
ビジネスで英語を使う相手は
ネイティブスピーカーだけでは
ありませんので、難しい単語や表現を
使わず、なるべく簡単な英語で
やりとりをすることが大切です。
難しい単語を使っても
相手に伝わらなかったら
意味がありませんからね・・・
②についても何となくお分かり
頂けると思います。
ビジネスで英語を使う場合
専門用語が多く使われます。
その専門用語を知っていれば
相手の言っていることが
あまり分からなくても
前後の文脈から何となく
言っていることが分かることは
よくあります。
ビジネスでは英語力が高くて
専門知識がない人より
英語力が多少低くても専門知識が
ある人の方が仕事が出来ることが
多いと感じます。
仮に英語が出来なくても
通訳者や翻訳者を雇えば
何とかなることも多いですし・・・
もちろん英語力が高くて
専門知識が多い人が
一番望ましいのですが
なかなかそうはいきませんよね。
2.海外赴任で必要な英語力(プライベート)
実は海外赴任ではプライベートの方が
高い英語力が必要になります。
例えば海外ではビジネス、プライベート
で問わずパーティーがよく開かれます。
このパーティーがなかなかやっかいです。^^;
海外の人は日本人と違い
パーティーでは仕事以外の
話をすることを好みます。
上で書きましたように
ビジネスで使う英語は
話題、使われる語彙とも
限られているので、
何とかなりますが、
パーティーになるとどんな話題に
なるか全く予想出来ません。
パーティーで外国人と会話をするためには
高い英語力はもちろんですが、
海外の歴史、文化、伝統についての
知識が必要になります。
例えばアメリカに赴任するのであれば
アメリカの歴史、文化、伝統に
ついて知らないと、会話に入ったり、
会話を続けることは難しいでしょう。
パーティーで会話を続けるためには
こちらが会話の主導権を握る
ようにすると良いですね。
そのためには相手が興味を持って
くれそうなネタをあらかじめ用意
しておいて、そのことについて
話すと良いですよ。
例えば富士山、東京、相撲、和食の
話し等は相手が興味を持ってくれる
と思いますので良いと思います。
ただ外国人(特にアメリカ人)は
驚くほど日本のことを何も知りませんので、
相手は何も日本のことは知らないと
いう前提で話をする必要があります。
私がアメリカにホームステイした時に
「忍者はどこにいるのか?」
「日本人は今でも切腹
(HARAKIRIするのか?」といった
トンデモナイ質問を
たくさんされました。^^;
海外の人にとって
日本は、マルコポーロが「東方見聞録」で
「黄金の国 ジパング」と書いた頃から
あまり変わっていないのかもしれません。
あと私の経験上やっかいなのが
お酒を飲んだ時の会話。
お酒が入ると話す相手の話すスピードは
早くなりますし、お酒のせいで
ろれつが回らなくなったりしますので
相手の言っていることを聞き取るのに
苦労します。
おまけに酔うと、放送禁止用語を
連発する人も多いですし・・・
酒場での会話は多くの日本人に
とって試練ですね。
酒場ではうまく相槌を打って
聞き役に回ったほうが
良いかもしれません。
もっとも赴任先の家(アパート)
に籠もって外国人と全く交流しなければ
こういう悩みはなくなりますが、
せっかく海外赴任をしたのであれば
多くの外国人と交流した方が
楽しいですよね。
色々話がとびましたが、
ビジネスの場より、プライベートの方が
高い英語力が必要になるということ
を頭に入れておいて下さい。
3.海外赴任に必要なTOEICのスコアのまとめ
海外赴任のためには英語力は高い方が
もちろん良いです。
ただTOEICの点数を上げれば
それで良いかというと
話はそう簡単ではありません。
ビジネスで必要な内容を
英語でやり取り出来る力を
身につけることが重要です。
私はビジネスでは
スピーキングよりリスニングの方が
重要だと考えています。
ビジネスの現場では口頭での
やりとりもありますので
スピーキング力はあった方が
良いですが、いざとなれば
紙に書いてやりとりをすることも
出来ます。
相手が言っていることが
分からなければ仕事は進みません。
ビジネスでは重要なことは
文書でやりとりをすることが
多いので、リーディング、
ライティングの力も必要です。
TOEICの学習を通じて
こうした力は身につけることが
出来ます。
海外赴任される方は
まずはTOEICで最低でも730点は
超えるようにしましょう。