4月になり、新しい学校、会社での
生活が始まっている方も多いのでは
ないでしょうか?
最近の大学では英語のクラス分けは
TOEICのスコアを基準に行われることが
多いと聞きます。
又新社会人になった方も
会社でTOEICのスコアを求められて
いる方も多いと思います。
この記事では初めてTOEICを
受験する人が何から始めれば
良いかについて書きます。
目次
1.TOEICがどういう試験かを知る
まず最初に知らないといけないのは
TOEICがどういう試験かということです。
TOEICがどういう試験かを
知らないと対策のしようが
ありませんからね。
TOEICの試験の概要
TOEICはリスニング、リーディング
がそれぞれ100問ずつの計200問で
行われます。
試験時間はリスニングが45分から
47分、リーディングが75分の
計120分から122分です。
(リスニングは問題によって
4所要時間が5分から47分と
幅があります。最近のリスニングは
大体46分のことが多いです。)
リスニングとリーディングの
試験の概要は以下の通りです。
リスニングセクションはPart1から
Part4の4パートで構成されています。
詳細は以下の通りです。
Part1 | 写真描写問題 | 6問 |
Part2 | 応答問題 | 25問 |
Part3 | 会話問題 | 39問 |
Part4 | 説明文問題 | 30問 |
合計 | 100問 | |
時間 | 45~47分 |
リーディングセクションはPart5から
Part7の3パートで構成されています。
詳細は以下の通りです。
Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 |
Part7 | 長文読解問題 | 54問 |
合計 | 100問 | |
時間 | 75分 |
問題用紙は全て英語で書かれていて
解答はA,B,C,Dの4つの選択肢から選ぶ
マークシート形式です。
(パート2のみA, B, Cの3択から
選びます。)
設問は日常生活やビジネスシーンに
関するものがメイン。
大学受験でよく出題される
英文和訳は和文英訳のような
問題はTOEICでは一切出題されません。
TOEICは120分で200問を
解かなければいけませんので
英語力と手際よく問題を解く
処理力が求められる試験です。
大学入試のセンター試験も
80分でかなり多くの問題を
解かないといけませんが、
TOEICではセンター試験よりも
さらに早く問題を解く力が
求められる試験だと言えます。
大学受験の後に高校生に
TOEICの問題を解かせると
センター試験でかなり高得点を
取る生徒でも20~30問は
塗り絵(適当にマークする)
になります。
今まで指導した生徒で1人だけ
TOEICのリーディングを
時間内に全問解いた生徒がいます。
その生徒はセンター試験を
大体50分から60分で解いていました。
(スコアは191点です)
TOEICのスコア
TOEICのスコアは5点刻みで算出され
最低点が10点、最高点が990点です。
ちなみに全問不正解でも10点です。(笑)
平均的は試験の回によって
多少のバラツキがありますが
大体570点から580点です。
TOEICと英検の難易度の比較
まだTOEICを受験したことのない人は
TOEICの難易度がピンとこないと
思いますので、英検と比較してみます。
TOEIC400点≒英検準2級
TOEIC530点≒英検2級
TOEIC730点≒英検準1級
TOEIC945点≒英検1級
ただ個人差がかなりありますので
上記のスコアはあくまで目安として
考えて下さい。
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2.最初に買うべきTOEIC参考書
試験の概要が理解出来たら参考書を
買う必要がありますが、
書店に行くとあまりに多くの参考書が
あってどれを買えば良いか迷って
しまうと思います。
最初に買った頂きたい参考書は
①総合対策書
②単語集
③文法対策書
です。
1つずつ説明します。
①総合対策書
これからTOEICを受験される方に
まず最初に買って頂きたいのが
総合対策書です。
総合対策書にはパート1から
パート7までの試験の概要と
対策が書かれています。
まず最初に総合対策書を
買って一通り学習することを
お勧めします。
*お勧めの総合対策書
「マンガで攻略! はじめてのTOEICRテスト
全パート対策」はカリスマTOEIC講師の
濱崎潤之介さんが書かれた
初めてTOEICを受験する人向けの
総合対策書です。
全編がマンガで書かれているので
読みやすく、各パートの攻略法も
分かりやすく書かれていますので
英語に苦手意識がある方に
お勧めの本。
この本でTOEICの各パートの
攻略法はつかめます。
「はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト
全パート完全攻略」も初めてTOEICを
受験される方向けの本ですが、
こちらの本の方がレベルは高めですので
どちらかというと英語が得意な人向け。
帯に「730点も目指せます」と
書かれていますが、
この本の内容をきちんと
マスターすれば730点も十分可能です。
濱崎さんの本との違いは
模試200問がついていることと
表現セレクションや読解トレーニング
などの豪華無料ダウンロード特典
がついているところ。
どちらの本も良いので
好みで選んで頂いて大丈夫です。
英語が得意な人は
「はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト
全パート完全攻略」、
英語が苦手な人は
「マンガで攻略! はじめてのTOEICRテスト
全パート対策」を選ぶと良いでしょう。
②単語集
TOEICによく出る単語は決まっています。
よく大学受験等の単語集で
TOEIC対策をする方がいらっしゃいますが、
大学受験とTOEICでは出る単語が
違うので、学習の効率が悪いです。
最短でTOEICのスコアを上げたいので
あれば、TOEICに特化した単語集を
使うようにして下さい。
単語集は安いものであれば1,000円
以下ですし、高い本でも2,000円も
しません。
是非TOEICに特化した単語集を
使うようにして下さいね。
*お勧めの単語集
TOEICに頻出の単語を200の例文に
凝縮した本。
収録語数は多くないので
早く学習することが出来るのも
大きなポイント。
各例文に音声講義がついているので
聞くだけでポイントがつかめます。
手早くTOEICに出る単語を
マスターしたい人に
お勧めします。
カリスマTOEIC講師TEX加藤さんの
初心者向け単語集。
TOEICの最重要単語1000語を
頻出フレーズに凝縮。
収録語数が「TOEIC(R)テスト
やたらと出る英単語クイックマスター」
と比べて多いので、学習するのに
時間がかかるかもしれません。
600点までを目指す人は
「銀フレ」、600点以上を
目指す人は「金フレ」を
使うと良いでしょう。
2つの単語集の違いは
収録語数と例文で覚えるか
フレーズで覚えるかということです。
自分が覚えやすいと
思う単語集を選んで下さい。
③文法対策書
リーディングはパート5,6,7
に分かれていますが、
これから受験する人が
一番取り組みやすいのはパート5です。
パート5は文法、語彙問題ですので
きちんと学習すれば、短期間で
出来るようになります。
パート5の問題が解けないのに
パート6,7の対策をしても
効率が悪いので注意して下さい。
「受験英語で得た英語の知識を
TOEIC学習に連動させる」という
コンセプトで書かれた本。
TOEICテストでよく狙われる
15の文法項目のキホンを
まとめてあるので学習しやすいです。
新書サイズで持ち運びがしやすい
ところもポイント。
TOEICの文法対策の最初の
1冊に最適です。
濱崎潤之介さんの文法対策書。
TOEICに出題される項目だけに
限って分かりやすく解説している書。
濱崎さんは初心者へのTOEIC指導の
経験も多いので、この本の説明も
わかりやすいです。
時間をかけたじっくりと取り組む
のであれば「TOEIC(R)テスト英文法
プラチナ講義」、手早く学びたい
のであれば、「いきなりスコアアップ!
TOEIC(R) テスト600点英文法集中講義」
を使うと良いですね。
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3.集中的に学習するパート
これからTOEICの対策をする方は
リスニングはパート1,2
リーディングはパート5に絞って
学習することをお勧めします。
(700点以上が目標の人は除く)
リスニングのパート1,2は
短文のリスニングなので
かなり長い会話や文章を
聞き取らないといけない
パート3,4と比較すると
取り組みやすいです。
そもそもパート1,2の問題が
出来ない内はパート3,4の
問題はまず解けないと思います。
目標点数が600点までの方は
まずはパート1,2に絞って
対策をして下さい。
リーディングも一番短期間で
出来るようになるのは
語彙、文法が問われるパート5です。
パート6,7は長文の問題
ですので、初心者には
なかなか厳しいです。
まずはパート5の対策をして
パート5がある程度出来るように
なってからパート6,7の対策を
して下さい。
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5.初めてのTOEICのまとめ
TOEICの対策をこれから始めようと
いう方の多くは何から始めれば
良いのかが分からない方が
多いのではないでしょうか?
本屋さんに行くと
TOEIC関連の書籍の数は
ものすごく多いですし
インターネット上にも
TOEIC関連の情報が溢れています。
TOEICの参考書もどうしても
たくさん購入しがちですが、
少ない参考書を完璧に仕上げた方が
早くスコアを上げることが出来ます。
上にも書きましたが、
まずは総合対策書、単語集、文法対策
の本をそれぞれ1冊ずつ購入して
学習して下さい。
上記の3冊の参考書をきちんと学習すれば
600点を取ることは十分可能です。
多くの参考書を買っても
きちんと学習しなければ
意味はありません。
繰り返しになりますが、
まずはパート1,2,5に
絞って学習した方が
早くスコアを上げることが出来ますよ。
ビジネスの世界では「選択と集中」が
重要だと言われますが、
TOEICの学習でも同じです。
学習する項目を絞って集中しましょう。
TOEICは正しい方法で学習すれば
スコアは確実に上がりますので、
頑張りましょう。
今後も皆さんのスコアアップに
役立つ記事を書きます。