TOEICを受験して約1ヶ月後に
TOEIC公式認定証が自宅に送られてきます。
ただこの公式認定証の見方は
少し難しく、どう見たら分からないという
人も多いのではないでしょうか?
今回はTOEICの公式認定証の見方と
ABLITIES MEASURED(アビメ)に
ついて書きたいと思います。
1.TOEIC公式認定証の見方
私のTOEICのアビメです。
↓
まず上の名前の右隣に
LISTENNGとREADINGのPercentile rank
が書いてあります。
これはLISTENNGとREADINGの
全体を100とした時、自分がどの位置に
いるかを示しています。
当然スコアがこの数字が高い程
このPercentile rankは高くなりますね。
とは言え満点(495点)をとっても
Percentile rankは99が最高です。
1は誤差の範囲ということかもしれません。
ちなみに画像は私が980を取った
時のものですが、
なぜかリスニングが495点で
Percentile rank.が97で、
リーディングは485点で
Percentile rankは99。(笑)
多分リーディングの方がリスニングより
難しいということなのでしょう。
その下にはABLITIES MEASURED
という項目があります。
このABLITIES MEASUREDは
TOEIC業界では通称アビメと言われています。
いわゆる業界用語です。^^;
アビメは簡単に言うと
リスニングとリーディングで
どのタイプの問題が弱いかを
示しています。
リスニングの場合
領域 | 評価対象 | 対応パート |
L1 | 短い会話、アナウンスナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる。 | part1・2 |
L2 | 長めの会話、アナウンスナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる。 | Part3・4 |
L3 | 短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる | Part1・2 |
L4 | 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる | Part3・4 |
L5 | フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる |
L1はpart1&2、L2はPart3&4、
L3はPart1&2、L4はPart3&4、
L5はPart3&4について評価しています。
(詳しい見方は後で説明します)
リーディングの場合
領域 | 評価対象 | 対応パート |
R1 | 文書の中の情報をもとに推測できる | Part7 |
R2 | 文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる | Part7 |
R3 | ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる | Part6・7 |
R4 | 語彙が理解できる | Part5・6・7 |
R5 | 文法が理解できる | Part5・6 |
R1はPart7、R2はPart7、
R3はPart6・7、R4はPart5・6・7
R5はPart5・6について評価しています。
(詳しい見方は後で説明します)
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2.リスニングのアビメの見方
リスニングのアビメで皆さんが
気になるのは1,3番目と2,4番目の
違いでしょう。
*1番目と3番目の違い
part1での1番目と3番目の
違いについて考えてみます。
例えば男性が1人で本を読んでいる写真が
あったとします。
例えば
He is reading a book.の文が
聞こえてきたとします。
これは3番に該当します。状況の描写が
直接的で具体的ですので、
詳細が理解できるの項目になります。
There is nobody except him.
の場合はどうでしょうか?
これは1番に該当します。
この描写から「本を読んでいる」ことを
イメージ出来ませんから要点、目的、
基本的な文脈を推測できるの
1番の項目に該当します。
又パート2の場合は
例えば
Do you know where the will be held?
(どこでミーティングが開かれるか知っていますか)
この質問に対し
At the city hall.と答えると
具体的な情報で答えているので
3番に該当します。
Ask Judyと答えた場合は
具体的な情報には触れておらず
抽象的、間接的な情報になりますので
3番に該当します。
最近のパート2の問題は難しくなったと
よく言われますが、その理由は
この3番に該当する抽象的、間接的な
応答が増えたのが原因です。
*2番目と4番目の違い
2番めに該当する質問は
Who most likely is the woman?
Where does the conversation take place?
Where are they probably in?
What is the announcement about?
といった質問で、
Part 3なら会話が行われている場所、
会話の主旨、Part 4ならトークの主旨や目的、
話者の職業などを問うものが多く、その会話
トークの内容から答えを推測する必要が
あるので、難易度は高くなります。
4番めに該当する質問は
What does the man suggest?
What will the woman most likely do next?
What does the speaker say he expects?
といった質問で、会話の詳細を聞き取る
必要があります。
こちらの問題は解答に必要な
箇所が分かれば答えられるので
2番めの問題より難易度は易しくなります。
一般的に2番めに該当する問題は
森(全体を聞き取る)の問題
4番目の問題は木(部分を聞き取る)
の問題とTOEIC業界では言われています。
なかなか良いネーミングですね。
5番目は新形式になって出題される
ようになって話者の会話の意図について
問う問題で
What does the woman mean when she says, “That makes sense”?
Why does the speaker say, “That should be late?
のような問題でパート3に3問、
part4で2問出題されます。
このタイプの問題はリスニングの問題の
中でも難易度が高いので、初中級者の
方は捨てても問題ありません。
このタイプの問題の選択肢も長いことが
多いので、正解するためには
速読力も必要になります。
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3.リーディングのアビメの見方
*R1とR2の違い
これもリスニングの2と4の違いに似ていて、
R1が文全体の主旨、抽象的な内容、
推測する内容で、R2が具体的な内容を
尋ねる問題になります。
R1の質問例は
What is the article mainly about?
What is the purpose of the mail?
What is suggested about the mail?
のような問題です。
後TOEIC講師のヒロ前田先生によれば
Part 6の「文選択問題」、Part 7の
「文位置選択問題」
「(チャットの)意図問題」
もR1に含まれるそうです。
R2の質問例は
What will happen on February 2?
What will Ms.Messe do?
のような問題です。
このタイプの問題は本文の該当箇所を
見つければすぐに答えられるので
解きやすいですが、最近はこのタイプの
問題は減少傾向です。^^;
R3の質問例
R3(情報を関連付けることができる)の
質問のタイプは少し複雑です。
ヒロ前田先生によれば
1.パート6,7の文位置選択問題
2.パート6にある「文脈依存型」の語彙問題
3.シングルパッセージでヒントが複数に
散らばっている問題
4.NOTを含む問題
5.パート7の複数の文書の情報を
参照して解くタイプの問題
が該当するようです。
このタイプの問題は情報が1つ又は
複数の文書に散らばっているので
選択肢と文書を照合して解く必要
がある問題なので、時間がかかります。
初中級者の方はこのタイプの問題に
時間を取られると、他の簡単な問題が
解く時間がなくなるので気を付けましょう。
R4は分かりやすいですね。
パート5,6,7の語彙を聞く問題です。
R5もパート5,6の文法に関する問題です。
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4.TOEIC公式認定証の見方まとめ
長々とTOEIC公式認定証の見方について
説明しました。
公式認定証のABLITIES MEASURED
(アビメ)は受験者の現在の英語力の
どこに問題点があるかを
教えてくれる貴重な資料です。
テストを受験して、スコアだけを確認して
ただやみくもに学習しても
TOEICのスコアは中々上がりません。
是非アビメを良く見て、自分の現在の英語力の
どこが弱いのかを知って、必要な対策を
していくようにしましょう。
短期間でスコアを上げたいのであれば、
リスニングはパート1,2,
リーディングはパート5,6を
集中的に学習すると良いですよ。
スコアアップを目指して頑張りましょうね。^^