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TOEICのリサイクル問題。過去問を事前に知る方法

年間10回行われるTOEICの公開テストは通常数種類のフォームの問題が使われています。

年に数回TOEICを受けている人であれば以前見たことのある問題にあたったことはありませんか?

実はTOEICにはリサイクル問題と言われるものがあり、一度使われた問題がしばらくしてから再度別の公開テストで使われます。  
                                                       

今回の記事ではTOEICのリサイクル問題について詳しく書いてみたいと思います。

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1.TOEICに過去問がない理由

ヤフー掲示板を見ていると「TOEICに過去問題集はなにのですか」という質問を良く見かけます。

このブログをごらんのみなさんも「TOEICに過去問はないのかなぁ」と思っている方がいらっしゃるのではないでしょうか?

実はTOEICの過去問題集は日本では発売されていません。

TOEICの公式問題集を過去問と思われている方も多いですが、公式問題集はあくまでTOEICの公開テストと同じような傾向、難易度の問題が集められた問題集であり、過去問題集ではありません。

実はTOEICに過去問題集がない理由は、1度出題された問題が再度使われるからです。

TOEICの世界では一度出題された問題のことをリサイクル問題と言います。

TOEICの公開テストでは問題用紙を持ち帰ることが出来ません。

問題を持ち帰って分析されたら、再度同じ問題を出題する時に受験者の英語力を
正しく測定できませんからね。

TOEICの問題を作成するETS(English Test Service)はテストの精度にこだわっています。
(ETSは、TOEICだけでなく、アメリカ留学時に受験するTOEFL等多くの英語の試験問題を作っています。)

ETSに言わせれば精度にこだわっているから、リサイクル問題を使うのだそうです。

全ての問題を新しい問題で出題すると、問題の難易度にバラツキが出て、テストの難易度が一定に保てなくなります。

過去に出された問題であれば、各問題毎の正答率が分かっているので、テストの難易度を標準化しやすいですからね。

ETSは、TOEICの公開テストをいつ受験しても英語力が同じであれば、同じスコアが出ると言っています。(以前の記事でも書きましたが実際は80%以上の確率で±50点の誤差があります)

以上の理由でTOEICでは問題用紙の持ち帰りが禁止され、過去問題集も販売されていないのです。

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2.過去問(リサイクル問題)の割合と間隔

ではどのくらいの問題がリサイクルされるのでしょうか?

毎回TOEICを受験している講師の方の情報では約40%の問題がリサイクルされていると言われています。(ここ最近はリサイクル問題の割合は減っています)

過去1年間の複数の公開テストで出題された問題が混ぜ合わせて使用されるようです。

ただ私の個人的な感覚では、新形式移行後は以前と較べて、リサイクルの問題の割合が減った気がします。

実際に最近の公開テストではテストのフォームが4から5フォームあると言われています。

現段階ではまだ新形式の問題が少ないので、新しい問題をストックするために毎回4から5フォームで試験を行っていると言われています。

以前は公開テストを受けていて毎回「これは以前見たことがある問題だなぁ」という問題がありましたが、新形式移行後は見覚えのある問題の数はかなり減りましたね。

特に2018年、2019年の公開テストではリサイクル問題にあたることは本当に少なくなりました。

2020年からは公開テストの問題のフォームの数が増えたこともあり、リサイクル問題の比率はさらに下がっているように感じます。

2020年になってからはほとんどリサイクル問題にあたってない気がします。(私の記憶力が衰えたのかもしれませんね。)

ただ私は毎回TOEICを受験しているわけではないので、何とも言えませんが・・・

3.過去問(リサイクル問題)を入手する方法

ではTOEICの過去問を手に入れる方法はないのでしょうか?実はあるんです。

日本以上にTOEICの受験に熱心なお隣の国の韓国では何とTOEICの過去問題集が販売されています。

実はこれには裏事情が・・・

当然韓国でもTOEICの問題の持ち帰りは禁止されています。

ただ韓国のTOEICの対策スクールは複数の人にTOEICを受験させ、出題された問題を完璧に再現していると言われています。

この状況を知ったETSは、打つ手がないと思ったのか韓国ではTOEICの過去問(既出問題集)の販売が許可されています。

こうした事情で韓国のTOEICの公開テストではリサイクル問題は1問もなく、全て新しく作った問題しか出ないようです。

ちなみに年に数回日本と韓国で同じ日にTOEICの公開テストが行われます。

この時は韓国と日本では同じ試験問題が使われます。

韓国と同じフォームの問題はかなり難しいので、覚悟して下さい。^^;

2019年に私も何回か韓国の公開テストと同じフォームに当りましたが、かなり難しかったです。^^;

韓国のTOEICの過去問(既出問題集)は日本でもアマゾン又はちょいみらいさんで買えます。

ちょいみらいさんのホームページはこちら

https://www.choimirai.com/

こちらの本が2019年に出題された                          過去問を集めた問題集です。

一番新しい既出問題集はこちらです。

こちらは既出問題集ではありませんが、現時点(2023年9月)で最新の問題集です。

1点注意点があります。韓国のリスニングの問題集は音声のCDがついていないためホームページからダウンロードする必要があります。

ちょいみらいさんから購入されると、リスニング音声のダウンロードしたファイルのリンクが送られてきます。

ちょいみらいさんはダウンロードの手順が丁寧に書かれているのでダウンロードに困ることはありませんが他の所から書籍を買う時は注意して下さい。

ちょいみらいさんから直接買うと割引になりますので、少し安く購入できます。

後当たり前のことですが、韓国の書籍なので、解説は全て韓国語で書かれています。

リーディングは特に問題はありませんが、解説は韓国語ですから、解説が必要な人は
注意して下さいね。

ただ正答の根拠は英語で書いてありますので、ハングルが読めなくても何とかなると言えばなります。

私も上の本は全て解きましたが、私が受験した公開テストで出題された問題が多く含まれていました。

ただETSは、日本と韓国で販売されているTOEIC関連の書籍は全て目を通していると言われていますので、今後日本の公開テストに韓国の既出問題集と全く同じ問題が出題される可能性はかなり低いでしょう。
(残念!!)

こちらの本はパート7の公式問題集ですが
2017年度の公開テストで見かけた問題が
多数ありました。

この問題集は公式ですが、難易度は高めです。

問題ごとに星が★、★★、★★★とついているので便利です。
(★★★が一番難しいです)

★★★の問題はなかなか難しく結構間違えました。^^;

今は1度間違えた問題だけを復習しています。

4.TOEIC IPテストの問題は実はリサイクル問題

実は日本でもほぼリサイクル問題が出されるTOEICの試験があります。

それはTOEIC IPテストです。

TOEIC公開テストとTOEIC IPテストの違いについてはこちらの記事も参考にして下さいね。

TOEICとTOEIC IPの違い│どちらが有利?

TOEIC講師の間では、TOEIC IPテストの問題は4年前のTOEIC公開テストの問題がそのまま使われていると言われています。

しかも200問全く同じ問題が・・・(゚∀゚)

TOEICで高得点をどうしても取らないといけない時はTOEIC IPテストを受けたほうが高スコアが出やすいですよ~

あと大きな声では言えませんが、英語講師やTOEIC講師の中にはIPテストの点数をベストスコアとして申請している人も結構多くいます。

アビメの形式が違うので、よく見ると分かりますよ。

5.TOEICの過去問(リサイクル問題)のまとめ

まとめ▼

・TOEICでは過去に出た問題が出題される
・最近はリサイクル問題の出題は減少傾向
・韓国の既出問題集は公開テストの過去問

TOEICのリサイクル問題について長々と書いてきましたが、1つ大事なことがあります。

それは英語力が上がっていないとリサイクル問題が出ても正解できないということ。

これは私の体験談ですが、TOEICの公開テストを受験した時に以前見たことのある問題がありました。

「見たことのある問題だな」と思いながら、答えを選びましたが何と選んだ答えは前回と同じで帰って調べて見たら不正解!!

これじゃ、なんの意味もありませんね。^^;

TOEICのスコアアップには、テクニックや情報ももちろん大事ですが、それらを活かすも殺すも全ては英語力次第です。

あまり面白みのないオチになってしまいましたが、TOEICのスコアアップには結局英語力を上げることが一番近道ですよ。

英語力を上げるように一緒に頑張りましょうね。

(2023年9月7日追記)

関連記事▼

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TOEICの問題の傾向は変わっているのか?
TOEICのスコア分布の詳細。点数毎の偏差値も掲載

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