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TOEICのリスニングに発音は重要?その理由を解説

TOEICのリスニングでは、
多くの学習者が
「スピードが速くて聞き取れない」と
悩まれているのではないでしょうか?

TOEICのリスニングのスピードは
大体160WPM~180WPMと言われています。
(WPM:Word Per Minuteの略で
1分間に話される語数のことです)

大体アメリカのニュース番組で
アンカー(アナウンサー)が
話すスピードが160WPM~180WPM
ですので、多くの日本人にとっては
速く感じられかもしれませんね。

TOEICの学習相談を受けていて
リスニングのトレーニングというと
「ただ英語を聞く」ことしか
やっていない人がとても多いように
感じます。

実はリスニングにおいて
発音はとても重要です。

今回の記事では
「なぜ発音がリスニングで重要か」
について書きたいと思います。

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1.TOEICのリスニングに発音が重要な理由

TOEICのリスニングに限りませんが、
リスニングでは自分で発音出来る音は
聞き取ることが出来ると
一般的に言われています。

逆に言えば、自分が発音出来ない音は
聞き取れないということになります。

自分が思っている音と実際に
聞こえてくる音が違っていると
例え知っている単語でも聞き取ること
が出来ません。

よく言われることですが
そもそも英語と日本語では
発音が全く違います。

日本語の母音は5つしかありませんが
英語の母音は26個もあります。

子音は日本語は27個ですが、
英語は26個です。

日本語と英語の音で全く同じ音は
たった5つしかないと言われています。

ですから日本語と英語の発音の違いを
きちんと知らないと、なかなか英語の
リスニングは出来るようになりません。

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2.カタカナ英語のままではリスニングは出来ない

私達日本人は英語の単語の発音を
カタカナで書くクセがあります。

このカタカナ英語がクセモノなのです。

実際の英語の発音とカタカナ英語
では発音が全く違いますので、
カタカナ英語で発音していると
リスニングは出来るようになりません。

カタカナ英語では発音が同じですが、
英語では発音が異なる語を
いくつか挙げてみます。

+発音が紛らわしい語

RとL

rice(米)とlice(シラミ)は
カタカナで書くと「ライス」ですが
英語の発音は全く違います。

fly(飛ぶ)fry(揚げ物)も
も同じです。

BとV

boat()とvote(投票する)は
カタカナでは「ボート」ですが、
英語の発音は異なります。

berry(ベリー)とvery(とても)
も同様です。

sとth

pass(通る)とpath(小径)は
カタカナでは「パス」ですが、
英語の発音は全く違います。

mouse(ネズミと)mouth(口)
も同様です。

これらの発音が紛らわしい語を
きちんと発音出来るようになれば
リスニングでもきちんと聞き取れる
ようになります。

「きちんと発音するのは難しそうだな」
と思われるかもしれませんが、
大体似たような音が出せれば
大丈夫ですので、あまり難しく
難しく考えないで下さいね。^^;

私の発音も完璧ではありませんが、
TOEICのリスニングでは満点(495点)
を取っていますから大丈夫ですよ。

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3.リンキングとリダクション

英語を発音する時にはリンキング、
リダクションという
現象が起こります。

リンキングは、「文章中で特定の単語の
末尾の音と直後の単語の先頭の音が
つながって違う発音になる」
という現象のことです。

フランス語ではリエゾンと言うので
リエゾンと呼ぶ人もいますが
指している内容は同じです。

リダクションは「音の脱落」
という意味で単語のある音が
発音されない又はとても弱く
発音されることです。

英語を話す時には、
頻繁にリンキングとリダクションが
起こるので、リスニングが
難しくなります。

リンキングの例

リンキングは大きく分けて
「子音と母音がつながって
音が変化するパターン」と
「子音と子音がつながって
音が変化するパターン」があります。

*子音と母音がつながって
音が変化するパターン

shut out(締め出す)は
「シャットアウト」ではなく
「シャタアウト」のように
発音されます。

talk about(~について話す)は
「トーク・アバウト」ではなく
「トーカバウト」になります。

子音と子音がつながって
音が変化するパターン

want you(あなたが欲しい)は
「ウォント・ユー」ではなく、
「ウォンチュー」のように
発音します。

疑問文で良く使うdid youは
「ディド・ユー」ではなく
「ディジュー」のように
発音されます。

if youは「イフ・ユー」ではなく
「イフュー」のような発音になります。

リダクションの例

*tの音が脱落する例

can’tの最後のt やimortant の真ん中の
tは弱く発音され、しばしば脱落します。

can’tは「キャーン」、imortantは
「インポーラント」のように
聞こえます。

ちなみにcan’tはプロの通訳者でも
canと聞き間違えることが多い
通訳者泣かせの単語と言われています。

後になって、「聞き間違えた」と
気付くことが多いということを
通訳者の方から聞いたことがあります。

*dの音が脱落する例

あいさつでよく使うgood morningは
「グッド・モーニング」ではなく
「グッモーニン」のように
発音されます。

ちなみに最後のgの音も
脱落しますので気を付けて下さい。

*hの音が脱落する例

I like her.はhの音が脱落して
「アイライカー」のように
発音されます。

I like him.も同様に
「アイライキム」のように
発音します。

このように英語を話す時には
リンキングとリダクションという
現象が頻繁に起こるので
私達が英語を聞き取ることが
難しくなっています。

リスニングをする時は
リンキングとリダクションに
気をつけて聞くようにしてみて下さい。

自分が聞き取れなかったところが
どのように発音されているかを
意識して聞くようにすると
段々聞き取れるようになってきます。

最初は難しく感じるかもしれませんが
段々聞き取れるようになりますので
頑張りましょう!!

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4.TOEICのリスニングに発音は重要?のまとめ

リスニングは聞くだけだから
英語をただ漠然と聞いていれば
いつかは聞こえるようになると
考えている人がとても多いですね。^^;

この記事にも書きましたように
英語と日本語では音が
全く違います。

又英語を話す時には
リンキング、リダクションという
現象が起きるので、
英語を聞き取ることは難しいのです。

発音というと「難しい」と
身構えてしまう人が多いですが、
リスニングではどのように
発音されるかが分かっていれば
大丈夫です。

ネイティブスピーカーのように
完璧に発音出来なくても
全く問題ありませんので
安心して下さい。
(そもそも私も出来ません。^^;)

TOEICのリスニングだけのためなら
特に発音の本は必要ないと
思いますが、もし発音に関する本を
購入されるのであれば、
この本がお勧めです。

CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK
(アスカカルチャー)

ジュミック今井

明日香出版社


効率よく発音練習ができる本で
つづりと音のつながりを
学ぶことが出来ます。

この記事に書いたことを意識して
リスニングのトレーニングをすれば、
リスニング力は
確実に上がります。
頑張りましょう!!

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