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TOEICのリスニングに聞き流しは効果があるのか?

英語学習において、TOEICに限りませんが
一番多く頂く質問が、「英語を聞き流してリスニングが
できるようになるのか」ということです。

多分某英語教材が、テレビコマーシャルで
「聞き流すだけで英語ができるようになる」
という広告を連日流していることも関係しているの
かもしれませんね。(笑)

今回は英語学習でおそらく一番多いあるある質問に
ついて書いてみたいと思います。

※結構辛口です。ご注意下さい。

1.なぜ聞き流しではリスニングができるようにならないのか?

最初に結論を言うと、聞き流しではリスニングはできるように
なりません。

聞き流しではリスニングが出来るようにならないない理由は、

聞き流しでは、今聞きとることができる英語しか
聞き取ることが出来ないからです。

例えば、全く知らない単語やフレーズが使われた
英文を何回も聞いたとして、
はたして話されている内容を理解することが
できるでしょうか?

多分何度聞いても意味は全く分からないでしょう。

これは何も外国語(英語)に限った話ではありません。

日本語でも、お坊さんがあげてるお経を例え
何回も聞いたとしても、言っている内容が
分かるようになるでしょうか?

当たり前のことですが何度聞いても
チンプンカンプンだと思います。

リスニングは、どの言語でも理解していること(文)
しか聞き取ることができないのです。

ですからリスニングができるようになるためには
まず聞き取る文を理解できるようにしなければダメです。

そもそも聞き流すだけで英語が出来るように
なるのであれば、英語で悩んでいる人は
日本にこんなにたくさんいないはずですから・・・

2.赤ちゃんは聞き流すだけで英語が

できるようになる?

よく売れている聞き流しの英語教材では、

「赤ちゃんは英語の勉強をしなくても
英語を聞き取ることができるようになっている。
だから私たちも英語の勉強などしなくても
英語を聞き流せば英語を聞き取れるようになる」

という謳い文句で英語学習者を惑わせています。

この謳い文句には多くの誤りがあります。

まず赤ちゃんと私達では聞き取る能力が
全く違います。

人間は9歳ぐらいまではただ聞くだけで
音を聞き取り、理解していく能力があると
言われています。

ただ9歳を過ぎるとこの聞き取る能力は
衰えていくそうです。

専門的には言語の臨界期仮説と呼ばれています。
(但し学説によって、聞き取ることができる
年齢や能力には諸説あります。)

つまり赤ちゃんと私達では、根本的に聞き取る
能力が全く違うわけですから
同じようにやっていたのではいつまでたっても
英語が聞き取れるようにはなりません。

あと赤ちゃんが言葉を話し始めるのは
大体3歳ぐらいです。

生まれてから3歳までの間に数万時間の
言葉を聞いているのです。

大人が同じ時間を英語学習に割くことは
ほぼ不可能です。

大人が英語を学ぶのであれば、
赤ちゃんが言葉をマスターするのとは
全く違う方法で学ばないといつまでたっても
できるようになりません。

英語教材の説明に
「赤ちゃんと同じように」という様な
説明があったら、まずその教材はダメだと
思ってもらって間違いありません。(笑)

大人には大人の英語学習法があるのです。
怪しい英語教材の宣伝文句に惑わされない様にして下さい

3.聞き流しの英語教材が売れる理由

東京オリンピックが近いこともあり、
英語を身につけたいという人が増えていると
聞きます。

新しい英語教材も次々に販売されていますね。

英語を身に付けたいという人が増え、
英語教材がたくさん販売されること自体は
喜ばしいことなのですが、
よく売れる英語教材はどうしたものか

「○○するだけで英語は聞き取れる」
「○○するだけで英語が話せるようになる」

といった類の楽を謳う教材ばかりです。(笑)

これは英語学習者の方にも問題があると
私は考えています。

つまり「英語を身につけるのはそんなに難しくないはずだ」
「私が知らないだけで、どこかに楽に英語ができる方法が
あるはずだ」と多くの英語学習者が考えているので
その学習姿勢に迎合した楽を謳う英語教材が売れると
いうのが英語教育業界の実情です。

これは声を大にして言いたいのですが、
「楽して英語ができるようになる」という
謳い文句の英語教材で良いものは殆どありません。

楽をしたいというのは、ある意味人間の本能ですから
否定することはできませんが、楽をしたいと気持ちを抑えて
きちんとした英語教材で学ばないと
英語はいつまでたってもできるようになりません。

またその教材に使ったお金も無駄になります。

私が尊敬する同時通訳の神様と言われた
故國弘正雄氏は、著書「英語の話しかた」
の中でこうおっしゃっています。

「まず最初に、あえて角の立つような
発言をいくつかをゆるしていただくなら、
学問や幾何学の場合と同じく、
英語を話し、聞くことにも、捷径という意味での
王道なんぞありえない。よく街に、何週間で
英語がペラペラとか、涙なしに物になる法、
とかいうたぐいの本が出ているが、この手の
ものはのっけから疑ってかかった方が良い。

さもないと、つまりこの手のものにいつまでも
足をとられていると、絶対に身につきっこない
からである。そういう助平根性をかなぐり捨てる
ところに、英語習熟の第一歩がある。」

この文章を読んで、「ドキッ」とした
人も多いのではないでしょうか?

「助平根性をかなぐり捨てる」という表現は
かなり強烈ですが、私もその通りだと思います。

4.まとめ

長々と英語の聞き流しが効果がないと
いうことを書きました。

「なんだ、やっぱり楽に英語が聞き取れる方法は
ないのか?」とがっかりされている方も
多いかもしれません。

どこかに画期的な英語上達法があるに違いないと思っていると、

永遠に「英語学習の青い鳥症候群」にかかってしまいます。

努力することなく、英語が聞き取れる方法は
ありませんが、地道にトレーニングすれば
英語が聞き取れる方法は確実に存在します。

正しい学習法で英語を学んでいきましょう。

この記事が皆様の英語学習のお役に立てば幸いです。
長文を最後までお読み頂きありがとうございます。

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