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TOEICが大学入試から撤退。今後の動向はどうなる?

先日TOEICが大学入試センター試験の
後継の大学入試共通テストへの参加を
取り下げると発表しました。

「大学入試英語成績提供システム」へのTOEICR Tests参加申込取り下げのお知らせ

このニュースはヤフーニュースでも
大きく取り上げられ、多くの人が
関心を持っています。

今回はTOEICが大学入試から撤退したことと
他の外部試験の動向についての予想に
ついて書きます。

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1.TOEICが大学入試から撤退した理由

今回のTOEICの大学入試からの
撤退についてヤフーニュースでは
以下のように伝えています。

英語検定試験「TOEIC」を運営する
国際ビジネスコミュニケーション協会は
2日、大学入試センター試験の後継となる
大学入学共通テストへのTOEICの参加を
取り下げると発表した。

「責任を持って対応を進めることが
困難と判断した」としている。
大学のほか、受験生を抱える高校や
予備校などは共通テストへの対応を
急ピッチで進めており、大きな影響が
出そうだ。

TOEIC運営側のプレスリリースを
読む限りでは条件整備の点がネックに
なったようです。

条件整備の点というのは
おそらく試験会場のことを
指しているのではないかと
私は思っています。

今回の大学入試の共通テストでは
4技能(リーディング、リスニング、
スピーキング、ライティング)を
測定できる試験を受験する必要が
あります。

TOEICの場合
TOEIC Listening & Reading Testと
TOEIC Speaking & Writing Tests
の両方を受験する必要があります。

TOEIC Listening & Reading Testは
年間10回、全国80都市で
実施されています。

TOEIC Speaking & Writing Testsは
年間24回、全国15都市で、
日曜日の午前、午後の2回
行われています。

TOEIC Listening & Reading Testは
全国80都市で実施されていますので
まだ良いですが、
TOEIC Speaking & Writing Testsに
関しては全国15都市でしか
実施されてなく、しかもその15都市は
大都市に集中しています。

地方の山間部に住む高校生が
大学入試でTOEICを利用する場合
TOEIC Speaking & Writing Tests
を受験するために近隣の県まで
行って受験せざるを得ません。

ということは受験料に加えて
交通費、場合によっては宿泊費が
かかり、家庭にとってかなりの
負担になります。

もう1つの問題は会場の施設面の
問題です。

現在TOEIC Speaking & Writing Testsの
受験者数はTOEIC Listening & Reading Test
と比べると、かなり少なく、
年間3万9,000人です。

おそらく1つの会場で受験出来る
人数はそんなに多くないはずです。

TOEIC Speaking & Writing Testsは
コンピューターを使っての受験に
なりますので、現在のインフラでは
大学入試に対応することは
ほぼ不可能です。

大幅にコンピューターを導入しないと
どうにもならないでしょう。

このあたりがネックとなって
今回TOEICは大学入試から
撤退したのではないかと
私は推察しています。

今回のTOEICの大学入試からの
撤退は有識者からは
「賢明なは判断だ」という声が多く、
好意的に受け止められています。

私も同感です。

受け入れ体制が整っていない状況で
試験を実施すれば、被害を被るのは
受験生ですから・・・

ただTOEICを外部試験として利用するために
対策をしてきた高校生のことを考えると
胸が痛みます。

TOEICを外部試験として利用する人は
高校生全体の2%と言われていますが
それでも全国で考えればかなりの
数になります。

国は2020年度からの大学入試の
英語の外部試験について早期に
方針を示して欲しいです。

対策をする高校生にとっては
準備している試験が大学入試で
使えないとなったんでは
たまったものではありません。

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2.今後の大学入試の外部試験はどうなるか?

おそらく受験生の皆さんや受験生を
お持ちの保護者の方は
「今後大学入試共通テストのどうなるのか」
と心配されていると思います。

現在大学入試共通テストの英語の外部試験
として参加予定の試験は以下の通りです。
(追記2019年7月5日にケンブリッジ英語検定
CBTも参加を表明しました。又詳細について
分かり次第お知らせします)

・英検
・ケンブリッジ英語検定
・GTEC
・IELTS
・TEAP
・TEAP IBT
・TOEFL IBT
・TOEIC←参加取り下げ

これらの試験の受験料は

+ケンブリッジ英語検定 9,720円~25,380円
+実用英語技能検定(英検) 5,800円~16,500円
+GTEC 6,700円程度9,720円
+IELTS 25,380円
+TEAP 15,000円
+TOEFL 235米ドル約25,000円))
+TOEIC 15,985円

となっています。
(但し今後変更の可能性があります)

私は今後大学入試共通テストの外部試験は
英検とGTECの2つが中心になると
みています。

ケンブリッジ英検,IELTS,TOEFLについては
まず受験料が高いですし、
試験のレベルが高校生には高すぎるので、
留学を考えている人以外はまず受験しないと
思われます。

TEAPは上智大学が開発したテストで
上智大学以外にも早稲田大学等いくつかの
私立大学が採用していますが、
やはり受験料が高いのと対策書が
現在のところあまりないので
そこまで受験生数は増えないでしょう。

となると残るは英検とGTECです。

英検は先日2020英検S-CBTの試験概要発表を
発表しました。

https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2019/pdf/20190702_pressrelease_2020S-CBT.pdf

ただ英検を外部試験で使われる方は
注意することがいくつかあります。

英検は従来型の2日間で行われる英検は
大学入試で使用できず、1日でスピーキングの
試験が受験できる英検S-CBTを受験しないと
いけません。

又この英検S-CBTを受検するためには

1.予約申し込み
2.本申し込み
3.受検

という手順が必要になります。

おまけに予約申し込みの時に
席を確保するために予約金3,000円を
支払わないといけません。
(ちなみに本試験を受験しなくても
この予約金は返還不可とのこと。)

2020年度の受験に必要な方は
2019年9月に申し込みが必要に
なりますので、予約を忘れないで下さいね。

大学受験に予約金が必要なんて
どうなんだと思います。

英検も大学入試から撤退するのではないかと
いう声があります。

大学入試の外部試験に対応するためには
英検S-CBTにしなければなりません。

CBTは、computer based testですので
試験を受験できるコンピューターが
大量に必要になりますし、
試験を行う会場がきちんと
確保できるのかという問題もあります。

私自身も英検が大学入試から
撤退する可能性があると
考えていますので
今後の動向を注視したいと
思います。

となると残るはGTECですが
GTECが今後の大学入試の外部試験の
中心になる可能性はかなり高いです。

GTECはベネッセが主催している
試験ですし、現在も多くの高校で
行われていますので、会場に関しても
それ程問題はありません。

ただ先日もNHKが取り上げていましたが、
GTECは採点で色々問題が多い試験なので
注意が必要です。

又情報が入りましたらお知らせします。

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3.TOEICが大学入試から撤退のまとめ

まとめ▼

・現在使える外部試験は7種類
・今後は英検とGTECが中心か?
・英検も撤退するのではという噂がある

2020年度の大学入試共通テストの実施
まであまり時間がない中で
今回のTOEICの大学入試からの撤退が
発表されたので、世間でも
かなり話題になっています。

「TOEICを大学受験で使う人は
少ないから影響はそれ程でもない」
と言う人もいますが、
実際は受験生の2%がTOEICを使用する
予定だったそうです。

数で言うと約2万人の受験生が
影響を受けたことになります。

これは大問題ですよね。

他の7つの試験についても
今後撤退する可能性がないとは
言えませんので、今後の動向を
注視したいと思います。

現在のところはGTECの対策を
しておくのが一番無難かもしれません。
(個人的にはGTECは良い試験だとは
思いません)

受験生の方は色々と大変ですが、
受験に向けて準備を進めて下さい。

私も応援しています。

又情報が入り次第記事を更新します。

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