
進学や就職、転職をきっかけに「そろそろTOEICを受けないと」という方が増える時期ですね。
最近の大学では英語のクラス分けをTOEICのスコアで行うところが多いですし、新社会人になった方が会社からスコア取得を求められるケースもよく聞きます。
ただ、いざ始めようとすると、「何から手をつければいいのか分からない」と立ち止まってしまう方が本当に多いんですよね。
私も同感です。
書店には参考書があふれ、ネットにも情報が山ほどあって、かえって迷ってしまうのだと思います。
今回の記事では、初めてTOEICを受験する人が何から始めれば良いのかを、正しい勉強の順番・具体的な学習法・おすすめ参考書まで含めて解説します。
最初に結論を言います
👉 正しい順番は「①TOEICを知る → ②自分のレベルを把握する → ③目標と受験日を決める → ④単語・文法 → ⑤精読 → ⑥Part別対策」です。
この順番を守るだけで、遠回りせずに着実にスコアが伸びていきます。
逆に、いきなり難しい単語帳を買ったり、基礎が固まらないまま模試ばかり解いたりすると、努力の割にスコアが動かず挫折しやすくなります。
「当たり前じゃないか」と思われるかもしれません。
でも、この当たり前の順番を守れるかどうかが、伸びる人とそうでない人の最大の違いだと感じています。
1つずつ説明しますね。
1. まずはTOEICがどういう試験かを知る
対策は、試験の中身を知ることから始まります。敵を知らずに戦っても勝てませんからね。
TOEICの試験概要
TOEIC(L&R)はリスニング100問、リーディング100問の合計200問で構成されています。試験時間は以下の通りです。
– リスニング:45〜47分
– リーディング:75分
合計でおよそ120分。マークシート形式で、問題用紙はすべて英語です。
リスニングセクション
| パート | 内容 | 問題数 |
| Part1 | 写真描写問題 | 6問 |
| Part2 | 応答問題 | 25問 |
| Part3 | 会話問題 | 39問 |
| Part4 | 説明文問題 | 30問 |
| 合計 | 100問 |
リーディングセクション
| パート | 問題 | 問題数 |
| Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
| Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 |
| Part7 | 長文読解問題 | 54問 |
| 合計 | 100問 |
大学受験で出るような英文和訳・和文英訳は出題されません。
設問は日常生活やビジネスシーンが中心です。
そして何より、120分で200問という時間との戦いになります。
英語力だけでなく、問題を素早く処理する力も求められるんですよね。
実際、共通テストで高得点を取る高校生でも、初見だとリーディングの最後20〜30問が「塗り絵(適当にマーク)」になることが珍しくありません。
それくらいスピードが求められる試験だと思っておいて下さい。
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2. 自分の英語レベルと弱点を把握する
試験の概要が分かったら、次は公式問題集を1冊用意して、本番と同じ2時間を計って1セット解いてみることをおすすめします。
お勧めは最新の公式問題集12です。
公式問題集12
https://amzn.to/4dIT72o
最初は知らない単語だらけで、リスニングもほとんど聞き取れないかもしれません。
でも、ここで落ち込む必要はありません。今の目的は、あくまで現在地を知ることです。
– 今のおおよそのスコア
– 解きやすいパート・解きにくいパート
– 時間配分の感覚
これらが見えてくると、この後の対策がぐっと立てやすくなります。
ちなみに公式問題集はETS(TOEICの制作元)が作っているので、本番に一番近いクオリティです。
最新版を1冊持っておくと長く使えます。
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3. 目標スコアと受験日を決める
現在地が分かったら、ゴールを決めましょう。
目標がないと、教材選びも勉強法も定まりませんからね。
初めての受験で目指す目安は、おおむね以下の通りです。
| 対象 | 目標スコア |
| 中学生・高校生 | 400点 |
| 大学生 | 600点 |
| 社会人 | 600点 |
履歴書に書いてアピールできるのは600点以上と言われることが多いです。
まずはここを一つの目標に据えると良いと思います。
そして、受験日も同時に決めてしまうことが大事です。
準備期間は2〜3ヶ月が目安ですね。あまり先に設定するとモチベーションが続きにくくなりますし、お金を払って申し込むと一気に本気度が変わるものです(笑)。
勉強時間の目安としては、スコアを100点上げるのに200〜300時間ほどと言われています。
あくまで参考値ですが、頭に入れておくとスケジュールが現実的になりますね。
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4. スコアに直結する4つの勉強法
ここからが本題です。正しい順番で、土台から積み上げていきましょう。
① 単語:TOEIC専用の単語帳で
TOEICに出る単語はある程度決まっています。
重複を除くと約3,000語をおさえれば、出てくる単語の大半は理解できると言われています。
大学受験用の単語帳でも悪くはありませんが、出題語彙が違うので効率は良くありません。
TOEIC専用の単語帳を使う方が近道です。
おすすめは以下の通りです。
– 600点まで → 『出る単特急 銀のフレーズ』
– 600点以上 → 『出る単特急 金のフレーズ』
スペルを完璧に覚える必要はありません(選択式なので)。
音とイメージをひもづけて、1日20〜50語を何度も繰り返すのがコツですね。
② 文法:まずは中学英語から
文法は、いきなりTOEIC問題集に入らず、中学英語が9割身についているかを確認するところから始めて下さい。
ここが曖昧なままだと、リーディングで文の構造が取れず、Part5も「なんとなく」で止まってしまいます。
中学英語の総復習が終わったら、TOEIC頻出文法に絞った問題集(『600点英文法集中講義』など)でPart5・Part6の形式に慣れていきましょう。
③ リスニング:シャドーイングとディクテーション
リスニング音声は本番では一度しか流れません。だからこそ、1回で正確に聞き取る耳を育てる必要があります。
効果的なのは次の2つです。
– ディクテーション:音声を聞いて書き取る(聞き取れない原因が分かる)
– シャドーイング:音声を追いかけて発音する(英語のリズム・スピードに慣れる)
最初はPart1・Part2の短い文から始めて、慣れてきたらPart3・Part4へ進むのがおすすめです。
④ リーディング:精読してから速読へ
リーディングは、いきなりスピードを求めず、まず精読(1文ずつ丁寧に構造を取りながら読む)から始めて下さい。
意味の区切りでスラッシュを入れる「スラッシュリーディング」も有効ですね。
最終的には、辞書なしで意味と構造が取れる状態を目指します。
その上で、英文を読む量を増やしてスピードを上げていく。正確さ → 速さの順番が大切です。
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5. 最初に集中するパートを絞る
これから始める方(700点以上を狙う方は除く)は、欲張らず次の3つに集中することをおすすめします。
– リスニング:Part1・Part2
– リーディング:Part5
Part1・Part2は短文中心で取り組みやすく、Part5は文法・語彙問題なので正しく学習すれば短期間で得点源になります。
Part3・Part4・Part7のような長文は負担が大きいので、基礎が固まってから着手する方が結局は早いんですよね。
ビジネスで「選択と集中」が大事と言われるように、TOEIC学習でも範囲を絞ることが効率につながると感じています。
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6. 続けるための工夫
最後に、これが一番大事かもしれません。TOEICのスコアアップには継続が欠かせません。
– スキマ時間を使う:通勤電車で単語、昼休みに文法問題、というように細切れ時間を活用する
– 学習を習慣化する:「夜お風呂の前に単語10個」のように、毎日の行動とひもづける
– 同じ教材を繰り返す:複数に手を出すより、1冊をやり込む方が定着しやすい
サセックス大学の研究でも、同じ物語を繰り返し読んだ子どもの方が、いろいろな物語に触れた子どもより多くの単語を覚えたという結果が出ています。
教材選びでも「同じものを繰り返す」効果は大きいんですよね。
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7. 初めてのTOEICまとめ

今回のポイントをおさらいします。
スコアアップの近道は、たくさんの参考書を買うことではなく、少ない教材を正しい順番で完璧に仕上げることです。
この流れをしっかり踏めば、初心者からでも600点は十分に狙えます。才能の問題ではなく、順番の問題であることがほとんどなんですよね。
まずは公式問題集を1冊、今日のうちに用意するところから始めてみて下さい。目標達成に向けて、一緒に頑張りましょう!
ご意見、感想大歓迎です。皆さんはどんな順番で勉強を進めていますか?是非コメント欄で教えて下さい。