TOEICに対する批判はたくさんありますが、
中でも一番耳にするのは、
「TOEICのスコアが高くても
英語が話せない」ということです。
「TOEIC900点でも英語が
ほとんど話せない」、
「TOEIC満点でも英会話は
全くダメな人がいる」
ということを聞かれた人も
多いのではないでしょうか?
今回はTOEICと英会話の関係について
個人的な考えを書きたいと思います。
目次
1.TOEICと英会話の関係の結論
結論としては、TOEICのスコアと
英会話力は全く関係ないと言えます。
TOEICのスコアが高くても
英語が話せない人はたくさんいますし、
逆にTOEICのスコアが低くても
英語が話せる人もいます。
そもそもTOEICはリスニングと
リーディングの試験です。
TOEICではスピーキングの試験は
ありませんので
英語が全く話せなくても
TOEICで高得点を取ることは
出来ますから、TOEICが高得点でも
英語が話せないことは
十分あり得ることです。
ただ世間では
「TOEICハイスコア=英語が話せる」
と思い込んでいる人が多いので
「TOEICのスコアが高くても
英語が話せないので意味がない」
という批判になっているのだと
思います。
多くの人はTOEICを買いかぶり
すぎている気がします。
TOEICはあくまで英語力の一部を
測ることしか出来ません。
スポンサーリンク
2.TOEICのスコアが低くても英語が話せる?
上に書きましたように
TOEICのスコアと英会話力は
比例しません。
では英語が話せれば、TOEICのスコアは
低くても良いのでしょうか?
私が見たところ英語が話せるけど
TOEICのスコアが低い人は、
英語のインプット量が少ないけど、
英語を話すことに
慣れているので英語を話せていると
いう人が多いです。
どちらかというとノリと勢いで
英語を話している人が多いですね。
側でその人の英語を聞いていると
スムーズに話しているように聞こえても、
単語の使い方や文法にミスが多い
ように感じます。
もちろん英語を話す時に
全くミスをしないという人は
ほとんどいませんので
ミスをするのがダメだと
いうことではありません。
ただ仕事で英語を使う場合は
話す英語にあまりにもミスが多いと
仕事に支障をきたすことが
ありますのでミスは少ないに
こしたことはありません。
ミスの種類にも色々あり、
大して問題にならないミスもあれば、
誤解や問題になるミスもあります。
英語が話せるけど、
TOEICのスコアが低い人は
単語の使い方、文法に問題が
ある場合が多いので、
気を付けた方が良いですね。
文法や単語の使い方をきちんと
学び直せば、さらにスムーズに
コミュニケーションが取れるように
なります。
TOEICのスコアは絶対的なものでは
ありませんが、
英語の基礎力(インプット)を測る
1つの指標になりますので
ビジネスで英語を使う人は
ある程度のスコアを取っておくに
越したことはありません。
自分の英語力の証明にもなりますから・・・
スポンサーリンク
3.TOEICのスコアは高いけど、英語が話せない人のトレーニング法
TOEICのスコアが高いけど英語が
話せないという方は結構多いと
思います。
よくツイッターでもTOEIC○○点なのに
英語が話せないと言われていますよね。
TOEICのスコアが高い人は
英語のインプット(リスニング、
リーディングは出来ていますので
後はインプットしたものをアウトプット
出来るようにトレーニング
すれば大丈夫です。
3-1.TOEICの教材を使ったスピーキング強化法
+パート1を使ったトレーニング法
パート1は写真描写問題です。
パート1の問題は
写真を見て、写真の情景を
英語で言ってみて下さい。
写真の情景を描写する方法は
英会話スクールでも採用されている
トレーニング法でスピーキング力を
上げるのに効果的な方法です。
慣れないうちはまずは1つの文を
言うことを目標にして下さい。
慣れてきたらなるべく多くの文を
言えるようにすると良いですね。
例えば公式問題集に出ている
この写真であれば、
They are talking in the room.
(部屋で話しています)
They are sitting at a table.
(テーブルに座っています)
A woman is pointing at a document.
(1人の女性が書類を指さしています)
のような感じで言えればオッケーです。
パート1の写真は、
1.人だけが映っている写真
2.人とモノが映っている写真
3.モノ(風景)が映っている写真
の3種類がありますが、
1が一番易しく、
2,3は難易度が高めです。
初中級者の方は、人だけが映っている
写真からやってみてください。
中上級者の方は、
人とモノが映っている写真、
モノ(風景)が映っている写真に
是非チャレンジして下さいね。
+パート2を使ったトレーニング法
パート2は応答問題です。
パート2を使ったトレーニングは
質問に対して自分で考えて
応答してみて下さい。
例えば
Who will print this report?
(誰がこのレポートを印刷するの?)
という質問には、
普通に返答するのであれば
Judy will.(ジュディです)
と言えば良いです。
最近のパート2に多い間接的な
応答で返すのであれば
I have no idea.
(分かりません)
I’m not sure.
(分かりません)
という応答や
You should ask Mike.
(マイクに聞いた方が良いよ)
という応答も出来ますよね。
パート2を使ったトレーニングでは
なるべく1つの質問に色々な応答を
することでスピーキング力が鍛えられます。
パート2の応答はビジネスや日常生活でも
よく使われる応答ですので、
スピーキング力を上げたい方は
パート2で応答のトレーニングを
しっかりやってみて下さいね。
+パート3,4を使ったトレーニング法
パート3は2人又は3人の会話、
パート4は1人のナレーターによる
パッセージ(文書)問題です。
パート3,4を使ったトレーニングは
かなり長い英文を聞いて答えますので
かなりレベルが高く、上級者向けです。
トレーニングの仕方はシンプルで
会話を聞いて、質問に対して
自分で考えて答えます。
きちんと主語、動詞を入れて、
文で答えるのが一番理想的ですが、
最初の内は単語だけで答えても
大丈夫です。
単語で答えられるようになったら
少しずつ説明(修飾語)付け加えて
長い文を言うようにしてみて下さい。
スピーキングのトレーニングの
素材としては、パート3,4は
かなりレベルが高いので、
最初の内はパート1,2を使った
トレーニングだけするように
してみてください。
パート1,2の内容が
スムーズに口から出るようになれば
中級者レベルです。
スピーキングは慣れていないと
中学1,2年レベルの文を言うのも
かなり大変ですので、
「最初は簡単すぎるかな」と思える
英文から始めてみて下さいね。
最初はなかなかスムーズに口から
英語が出ませんが、
継続してトレーニングすれば
段々スムーズに英語が話せるように
なります。
毎日少しずつで良いので
是非やってみて下さい。
スポンサーリンク
3.TOEICと英会話の関係のまとめ
「TOEICのスコアが高くても
英語が話せない」という話は
本当に耳にタコが出来るぐらい
聞きました。
この記事の最初にも書きましたが、
そもそもTOEICはリスニングと
リーディングのテストなので、
スピーキングが出来なくても
何の不思議もないのですが・・・
おそらく世間の多くの人は
TOEICの点数が高い=英語が出来る
=英語が話せる
という風に考えているのでしょう。
私は英語で色々な人と話すことが
好きですので、英語が話せることは
素晴らしいことだと思っています。
でも英語が必要な人全員が
英語を話せなければいけない
とは考えていません。
英語が必要だけど、
話す必要がない人もたくさんいます。
「英語を話す必要がある人」、
「英語を話したいと思っている人」
だけが話せれば良いのではないでしょうか?
今回の記事ではTOEICの教材を
使ったスピーキングの
トレーニング法を紹介しました。
TOEICのスコアだけでなく
スピーキング力をアップさせたいと
思われている方は
是非参考にして下さいね。