「TOEICの試験が終わった。点数は何点取れているのか?」「TOEICの配点方法と予想スコアが知りたい」と思われている方も多いのではないでしょうか?
TOEICは200問出題され、満点は1000点ではなく、990点です。
ということは「TOEICでは1問はいったい何点なの?」「TOEICで1問の配点は?」と疑問に思っている人も多いと思います。
私も今までに「TOEICの配点はどうなっているのか」という質問を受けたことが何度もあります。
今回の記事ではTOEICの配点について詳しく書きたいと思います。
1.TOEICスコア概算表
正答数によるスコアの目安を知りたいと思われる方も多いと思います。
点数別の正答数の概算表を作ってみました。あくまで概算なので参考程度にして下さい。
スコア | 正答数 | 正答率 | 1問あたり配点 |
900点 | 184問 | 92% | 4.9点 |
850点 | 174問 | 87% | 4.9点 |
800点 | 164問 | 82% | 4.9点 |
750点 | 153問 | 76.5% | 4.9点 |
700点 | 142問 | 71% | 4.9点 |
650点 | 131問 | 65.5% | 5点 |
600点 | 126点 | 63% | 4.8点 |
550点 | 119問 | 59.5% | 4.6点 |
500点 | 111問 | 55.5% | 4.4点 |
450点 | 103問 | 51.5% | 4.4点 |
400問 | 95問 | 47.5% | 4.2点 |
この表を見ると650点以上は1問5点で点数が下がるにつれて1問あたりの点数が下がっていることが分かりますね。
TOEICの配点は、大体1問あたり4点から5点と考えてもらって大丈夫です。
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3.TOEICの点数換算の仕組み
上にも書きましたが、TOEICの公開テストはリスニングセッションが100問、リーディングセッションが100問の合計200問で行われます。
それぞれのセクションの最低スコアは5点で、最高スコアは495点なので、トータルで最低点が10点、 最高点が990点になります。
200問のテストなのに最低点が0点でなく、最高点が1,000点ではないということに疑問を持つ人が多いのではないでしょうか?
TOEICのスコアは正解数の単純な掛け算でなく、複雑な統計処理を用いて出されています。
どういうロジックで算出されているかは公開されていないので、誰にも分かりません。
TOEICのスコアの詳細な換算表はこちらを御覧ください。
なぜこのような複雑な統計処理を用いてスコアを計算しているかというと問題の難易度によるスコアの差をなくすためです。
TOEICの公開テストの難易度は当然回によって差があります。
当然難しい回もあれば、簡単な回もあります。
ということは単純な正答数の掛け算でスコアを算出すると、問題が簡単な回のテストではスコアが高くなり、問題が難しい回のテストではスコアが低く出てしまいます。
これではTOEICのスコアが受験者の英語力を正しく表していることにはなりません。
こうした理由からTOEICのスコアは複雑な統計処理を用いて算出されているのです。
ちなみにTOEICの問題を作成しているETS(Educational Testing Service)はTOEIC以外にもTOEFL,GRE(アメリカの大学院に入る際に受験するテスト)も作成しています。
ETSはテストのスコアの客観性にものすごくこだわっています。
つまり英語力が同じであれば、基本的にはテストのスコアが同じになるようにテストを作成しているのです。
とは言えETSもTOEICのスコアに関してリスニング、リーディング共にそれぞれプラスマイナス25点の誤差があることを認めています。
ということは全体でプラスマイナス50点の誤差はあるということになりますね。
スコアが気になるのは仕方がありませんが、10点、20点のスコアの上下動は誤差の範囲ですからあまり気にしないようにしましょうね。
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4.TOEICのスコアの不思議
TOEICのスコアは990点ですが、200問全問正解しなくても990点になるということをご存知ですか?
リスニングは大体95から97問の正解リーディングは97問から99問の正解で満点(495点)になります。(テストの難易度によってかなり幅があります)
最近はあまりありませんが、新形式移行前の公開テストではリーディングは全問正解でないと満点にならない回もありましたね。
こればかりは受験した回の問題の難易度で決まるのでどうしようもありませんが・・・
リスニングの方がミスが多くても満点になるのは、やはり聞き逃し等のリスクを考慮しているのだと思われます。
受験環境によっては会場がうるさく、聞き逃しが起こる可能性は避けられませんから・・・
リーディングはしっかり読めば読み間違いというのはあまりありませんから満点を取るのに
リスニングより高得点が必要になるようです。
あとTOEICでは時々採点から除外される問題があるようです。
どういう問題が採点除外になるかというと、極端に正答率が低い問題です。極端に正答率が低い問題は受験者の英語力を正確に測れないとみなされ、採点除外になるみたいですね。
正答率が極端に低い問題は仮に間違えてもスコアに影響しませんので安心して下さい。
最近の公開テストでは韓国の公開テストと同じフォームの時は問題が難しく、正答数が少なくてもスコアが出やすい傾向があります。
どのフォームが当たるかも神のみぞ知るで私達にはどうしようもありませんが・・・
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3.TOEIC スコアレンジ換算表
参考までにTOEICのスコアレンジ換算表を載せておきます。
(引用 TOEICテスト新公式問題集VOL4)
リスニング | リーデイング | ||
素点レンジ | 換算点レンジ | 素点レンジ | 換算点レンジ |
96-100 | 480-495 | 96-100 | 460-495 |
91-95 | 435-490 | 91-95 | 410-475 |
86-90 | 395-450 | 86-90 | 380-430 |
81-85 | 355-415 | 81-85 | 355-400 |
76-80 | 325-375 | 76-80 | 325-375 |
71-75 | 295-340 | 71-75 | 295-345 |
66-70 | 265-315 | 66-70 | 265-315 |
61-65 | 240-285 | 61-65 | 235-285 |
56-60 | 215-260 | 56-60 | 205-255 |
51-55 | 190-235 | 51-55 | 175-225 |
46-50 | 160-210 | 46-50 | 150-195 |
41-45 | 135-180 | 41-45 | 120-170 |
36-40 | 110-155 | 36-40 | 100-140 |
31-35 | 85-130 | 31-35 | 75-120 |
26-30 | 70-105 | 26-30 | 55-100 |
21-25 | 50-90 | 21-25 | 40-80 |
16-20 | 35-70 | 16-20 | 30-65 |
11-15 | 20-55 | 11-15 | 20-50 |
6-10 | 15-40 | 6-10 | 15-35 |
1-5 | 5-20 | 1-5 | 5-20 |
0 | 5 | 0 | 5 |
大体スコレンジの幅は45点から50点で推移していますね。
スコアが低くなると、スコアレンジの幅は狭くなりますが・・・
参考までに上の表の見方を説明します。
例えばリスニングの正答数が50問、リーディングの正答数が50問の場合のスコアは310-405点の範囲になります。
リスニング、リーディングそれぞれ50点の誤差がありますので、合計で約100点の幅がありますね。
ただこの換算表はやや古いので現在は同じ正答数でももう少しスコアは高くなると私は考えています。
こちらの記事にもっと詳しいスコア換算表を載せていますので、参考にしてください。
(こちらの換算表の方がデータは新しいです)
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5.TOEICの点数換算のまとめ
TOEICは今大学、企業等様々な所で利用されています。
大学ではTOEICで所定の点数が取れないと単位が認定されない学部もあると聞きます。
就職活動をする際にもTOEICで一定のスコアが取れていないとエントリーが出来ない企業もあるとか・・・
TOEICに対する批判は色々ありますが、現在英語の試験で一番利用されているのは疑いようのない事実です。
皆さんもTOEICで自分の目標点を決めて学習されていると思います。
目標点を達成するためにはリスニング、リーディングで何問正解しないといけないかを知る必要がありますね。
自分の目標スコアを達成するために是非この記事を参考にして下さい。
2020年になって公開テストのフォームによってかなり難易度に差があります。
リスニングは大体93問から98問、リーディングは95問から100問で満点になると考えてもらえば大丈夫です。
以前にも増してフォームによる難易度のバラツキがありますので気を付けましょう。
私も現在990点満点を目指して頑張っています。
一緒に目標を達成できるように頑張りましょう。^^
今年はTOEIC実施されるか分かりませんね。( ;∀;)
(2020年4月06日追記)