TOEICの対策をするためにまず必要なのは
公式問題集だとよく言われます。
現在公式問題集は1から4まで
販売されています。
TOEICの学習相談を受けていると
「どの公式問題集を使えば良いのか?」
と悩まれている方が多いように
思われます。
今回の記事ではTOEIC公式問題集の違い
について書きたいと思います。
1.TOEIC 公式問題集の違い
現在TOEICの公式問題集は6冊
販売されています。
私は上記の公式問題集の問題は
全て解いています。
これらの公式問題集の中で現行の
公開テストの難易度に一番近いのは
公式 TOEIC Listening & Reading
問題集 4と5です。
より具体的に言うと
公式問題集 4のTEST2と
公式問題集5のTEST1の問題のレベルが
現在の公開テストの難易度に
最も近いと言えます。
他の公式問題集について言えば
発行年度が古くなればなるほど
難易度が易しくなります。
難易度を具体的に言うと、
公式問題集4、5の難易度を
100とすると、公式問題集3は95
公式問題集2は90、公式問題集1は85
ぐらいだと思って頂いて大丈夫です。
(公式問題集4と5は難易度の差が
ほとんどありません。)
TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
は発行されたのが2年以上前なので
難易度で言えば80ぐらいですね。
現在の公開テストのレベルを考えると
難易度にあまりにも差があるので
TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
はもう使う必要はないと私は考えています。
初級者の方がTOEICの問題が
どういうものか知るために
解くのであれば良いかもしれません。
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2.TOEIC公式問題集の難易度の違いは何?
公式問題集は発行年度が古いほど
難易度が低いと書きました。
公式問題集の難易度の違いを
具体的に説明します。
まずリスニングではパート2の問題の
難易度がかなり違います。
このブログでもTOEICの公開テストの
感想を書いていますが、
最近の公開テストのリスニングで
特に難化が著しいのがパート2です。
最近のパート2の問題は
答えになる応答が間接的な応答に
なるものが非常に多く、
上級者でもかなり頭を悩ませる問題が
多くなっていますね。
公式問題集4,5のパート2の問題は
最近の公開テストの問題と同レベルの
問題が掲載されています。
パート3,4に関しては
ビジュアル問題(図、表、グラフ)の
問題の難易度が上がっています。
TOEICが新形式に移行した直後は
レシートやメモといったシンプルな
問題が多く、それ程難しい問題は
ありませんでしたが、
最近のビジュアル問題は、
店のレイアウト、地図、
ホールの席順といった複雑な
ビジュアル問題が増えてきています。
又会話の意図問題も最近の問題は
質問の選択肢がかなり長く
なっているので、以前よりかなり
難しく感じている人が多いのでは
ないでしょか?
パート3,4については
ビジュアル問題、会話の意図問題の
難易度にかなり差が見られます。
ビジュアル問題のパターンも
増えてきていますので、
公式問題集4,5を解いておいて下さい。
リーディングではパート6の
欠文補充問題の難易度が
上がっています。
4択の内2択までは絞れても
そこからなかなか答えが
絞りきれない問題が増えていますね。
特に文書の先頭が空所の問題は
難易度が高いですよね。
私自身も結構苦戦します。
公式問題集1,2の欠文補充問題は
それ程難しくありません。
現状の公開テストの難易度を知るためには
やはり公式問題集4,5の問題を解くことが
必要です。
リーディングで一番難易度に
差があるのはパート7です。
公式問題集1,2と4,5では
まず文書量が全然違います。
公式問題集1,2は公式問題集4,5
と比較すると、文書量が
少ないです。
文書の量が違えば、
文書を読み切るのにかかる
時間も当然変わってきますね。
またクロスレファレンス問題
(1つの文書の複数箇所又は
複数の文書を参照して解く問題)
も以前は1又は2文書を参照すれば
解ける問題が殆どでしたが、
最近では3文書を参照しないと
解けない問題が出題されています。
シングルパッセージ(1つの文書)
のクロスレファレンスの問題でも
3箇所の情報を照合しないと
解けない問題が出題されることが
あります。
古い公式問題集と新しい公式問題集
の難易度で一番差が大きいのは
間違いなくパート7です。
このように古い公式問題集と
新しい公式問題集では問題の難易度に
大きな差がありますので、
新しい公式問題集を使うことを
お勧めします。
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3.レベル別おすすめの公式問題集
中上級者の方には公式問題集4,5
をお勧めします。
このレベルの方は基本的な問題は
解けると思いますので、
難易度が低い公式問題集1、2、3を
解く必要はありません。
公式問題集4,5を解いてさらに
公開テストのレベルに近い問題を
解きたいと思われる方には
韓国で発行されている公式問題集
(過去問集)をお勧めします。
解説がハングルで書かれているので
解説が必要な人には不向きですが、
ハイレベルの問題を解きたい人には
是非チャレンジして下さい。
上記の2冊の本は実際に韓国のTOEICの
公開テストで出題された過去問です。
TOEICは過去問は原則公開して
いまませんが、TOEIC大国韓国では
いくら問題の公開を禁止しても
過去問が市場に流通してしまうので、
TOEICを管轄するETSも韓国では過去問の
販売を認めているようです。^^;
ですから韓国のTOEICの公開テストの
問題はリサイクル問題(1度出題された
問題)はなく、全て新作の問題です。
又一説によると韓国の公開テストで
出題された問題が翌年の日本の
TOEICの公開テストで使われるとのこと。
以下の本も韓国のTOEICの
公開テストの過去問です。
上級者の方で問題の解説が必要ない方は
公式問題集4、5をやった後は
韓国の公式問題集を解くことを
お勧めします。
私も上記の本は解きましたが、
2017年の公開テストに出題された問題が
かなりありました。
韓国の最新の過去問題集は
こちらです。
初中級者の方はいきなり公式問題集4、5
はハードルが嵩すぎますので、
最初は公式問題集2か公式問題集1を
まずやってみて下さい。
その後で公式問題集4、5に進んで下さい。
余裕があれば公式問題集3を解くと
良いですね。
後はこちらの本もオススメです。
TOEICを管轄しているETSが作成した
問題をリスニング372問、リーディング
375問が収録されています。
ただ公式問題集に共通することですが
解説がほとんどありませんので、
理解出来ないところは信頼できる人に
聞いて下さい。
公式問題集はどの本も解説が詳しくないので
初心者が使うにはなかなか厳しいですね。
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4.TOEIC 公式問題集の違いのまとめ
TOEICの公式問題集も発行年度に
よって難易度が全く違うことが
おわかり頂けたと思います。
公式問題集に限りませんが、
TOEIC関連の書籍の賞味期限は
どんなに長くても3年です。
TOEICの問題の傾向は少しずつ
変わっているので、発行年度が
古い本に書いてあることは
現在の試験に当てはまらないことが
多いですね。
文法やリスニングの本は
又話が別ですけど・・・
TOEICの問題は毎年問題の傾向、
レベルが少しずつ変わってきています。
TOEICを主催するETSはTOEICのスコアの
精度にこだわっているとのこと。
TOEICでは原則として英語力が同じであれば
いつ受験してもTOEICのスコアは
同じになるということになっています。
(実際はプラスマイナス50点の誤差は
ありますが・・・)
ETSはTOEICのスコアの精度を
維持するために、今後も問題の傾向を
変えてくると思いますし、
おそらく問題の難易度も上がると
思われます。
TOEICに限らず試験を受ける上で
過去問の研究は必須です。
ただ今後のTOEICの問題はさらに
難化すると思われますので、
小手先のテクニック習得に走るのではなく
リスニング、リーディングの
力をきちんとつけていきましょう。
英語力がしっかり身についていれば
TOEICの問題の傾向が例え変わろうとも
恐れる必要はありません。
このブログの記事で
何度も書いていますが、
英語力をしっかり上げて
その結果としてTOEICのスコアを
上げるように頑張りましょう。