TOEIC教材はたくさんありますが
その中でも「特急シリーズ」を
知らない人はあまりいないでしょう。
特急シリーズは今では50冊以上
出版されていますが、
その中でも10年以上前に
発売されていて今でも人気があるのは
花田徹也さんの文法特急です。
今回は文法特急のレビューについて
書いてみたいと思います。
1.文法特急の総合評価
おすすめ度 | ★★★★★ |
対象者 | TOEIC450点から800点 |
問題の質 | ★★★★★ |
解説 | ★★★★★ |
コストパフォマンス | ★★★★★ |
価格 | 821円(税込み) |
文法特急の初版は2009年の10月
ですので、販売されて10年に
なります。
現在でもTOEIC書籍の単語熟語関連書籍
で7位にランクインしているのは
スゴイことですね。
文法特急の著者は元TOEIC専門予備校
エッセンス講師で現在はTOEIC特化型
スクール「花田塾」を運営している
花田徹也さんです。
花田徹也さんは、最近はあまり
TOEIC関連の書籍を書いて
いらっしゃいませんが、旧形式の模試
TOEICテスト超リアル模試600問は
大ベストセラーになりました。
(私も随分お世話になりました)
文法特急は、新書サイズと
コンパクトですが、初級者から
上級者向けの118題の文法問題が
収録されています。
解説も問題1問につき解説が1ページ
割かれていますので、1問1問
きちんと納得して学習を進める
ことができます。
解説は詳しく分かりやすいですが、
解説に文法用語がたくさん
使用されているので、超初心者だと
ちょっと厳しいかな~という感じです。
TOEICのスコアが450点から800点ぐらいの
学習者でパート5の文法問題の対策を
したいと思っている人におすすめします。
古い本ですが、今でもパート5の
文法問題対策として使えます。
ちなみにパート5、6の語彙問題は
収録されていませんので
別の本で対策をして下さい。
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2.文法特急の問題のレベルと質
問題のレベルは易しい問題から難しい
問題まで収録されています。
レベル別で言うと、
初級編が42題、中級編が46題、
上級編が30題となっています。
どちらかというと初中級者向けの
問題が多いですが、
文法問題が苦手な上級者でも
十分使えます。
発売から10年経っていますので
「問題の質は大丈夫なのか?」
と思われる人もいらっしゃると
思いますが、問題ありません。
TOEICの文法問題はここ10年で
あまり傾向が変わっていません。
TOEICの文法対策の本でダメな本の
見極め方は簡単です。
・問題文がやたらと長い、
・使われている単語が難しすぎる
この2つが当てはまる対策書は
ほぼハズレです。
具体的な書籍名は差し障りがあるので
言わないでおきます。(笑)
文法特急の問題は
TOEICの公開テストと大体同じような
文の長さとレベルの問題です。
最近のパート5の問題には
決まった定形表現(Both A amd B,
either A or B)を問う問題は
あまり出題されません。
文法特急にはこのタイプの問題が
収録されていますので
その点は頭に入れておいて下さい。
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3.文法特急の問題の解説
上にも書きましたが
文法特急では問題1問につき
1ページを割いて詳しく解説されています。
又0章で問題のタイプを2つに分け、
(A)「文脈先行型(精読)アプローチ」
(B)「構文先行型(速読)アプローチ」
の2つのアプローチを示されています。
後問題のタイプをカテゴリー別に
出題頻度ランキングで示されている
ところもこの本の良いところです。
(ランキングは15位まであります)
解説は論理的で、問題のタイプ別に
どのようにアプローチすれば
正解できるかについて書いてあるので
分かりやすいですが、
文法用語が多く使われていますので
文法用語が苦手な方は
少しとっつきにくく感じる方も
いらっしゃるかもしれません。
ただ文法特急では知識を積み上げていく
方式をとっていますので、
1ページから順番に読んでいけば
段々解説にも慣れてくると思います。
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4.文法特急の問題の使い方
使い方は問題を解いてから
裏面の解説を熟読して下さい。
解説には問題中に出てくる単語の
派生語や関連する文法事項についても
説明されています。
中上級者の方はこうした関連情報も
あわせて読んで下さい。
初中級者の方はまずは問題の解説を
しっかりと読んで理解することに
集中することをお勧めします。
2回め、3回目に学習する時に
関連情報にも目を通すように
してみて下さいね。
解説の中にもし理解出来ないことが
出てきた時は、他の参考書で調べるか
信頼できる人に聞いて下さい。
文法問題はなぜその答えになるのかを
きちんと理解して進むことが重要です。
分からないから丸暗記するという
学習スタイルは、効率が悪いので
きちんと理解するようにして下さい。
5.文法特急のまとめ
私はTOEICの書籍は古いものは
基本的にあまり勧めません。
TOEICは1年で傾向が
かなり変わりますので
3,4年前の書籍は使えないことが
多いです。
ただ文法特急は例外です。
文法特急は10年前の本ですが、
パート5の文法問題に特化した
本ですので今でも使えます。
実はパート5の文法問題の傾向は
10年前とあまり変わっていません。
ですから安心して文法特急を
使って下さい。
ただ文法特急の収録問題数は
118題だとやや少なめですので
できれば文法特急2もあわせて
やってみて下さい。
次の記事で文法特急2のレビューを
書きますのでもう少しお待ち下さい。