TOEICのリーディングの対策法は
色々ありますが、英字新聞を読むことを
勧める人はかなり多いですよね。
実際にTOEICのリーディング対策に
英字新聞を読んでいる方も
かなり多いのではないでしょうか。
英字新聞が読めたら格好良いですよね。
今回はTOEICの対策に英字新聞が
有効かどうかについて書きます。
1.TOEICに英字新聞は有効かどうかの結論
TOEIC対策に英字新聞はあまり有効では
ありません。
理由は
1.扱っているジャンルが異なる
2.レベルが高すぎる
です。
以下で詳しく説明します。
扱っているジャンルが異なる
TOEICはビジネス英語だと
よく言われますが、
実際はビジネスだけでなく日常生活で
よく見る素材(広告、Eメール、
パンフレット)に関する問題が
出題されます。
一方英字新聞で扱われる内容は
今世界や日本で起こっていることですよね。
ジャンルで言えば
世界情勢、世界経済、日本経済、
世界、日本の政治等です。
こうしたジャンルはTOEICでは
まず出題されませんので
英字新聞をいくら読んでも
TOEICの対策にはなりません。
扱っているジャンルが違うと
出てくる語彙も全く異なります。
英字新聞をスムーズに読むためには
TOEICには全く出ない語彙を
多く覚えないといけませんので
学習にかなり無駄が出てしまいます。
レベルが高すぎる
英字新聞とTOEICのリーディングの
問題を比較すると英文のレベルが
全く違います。
TOEICのリーディングの問題のレベルは
大体英検2級から準1級ぐらい。
英字新聞は新聞にもよりますので
一概には言えませんが、
英検準1級レベル以上のものが
多い印象。
あと上にも書きましたが、
TOEICと英字新聞では扱っている
ジャンルが違うので、
当然のことながら出てくる語彙レベルも
全く違います。
英字新聞に出てくる語彙は
レベルが高いこともさることながら
扱っているジャンルが多岐に渡るので
かなり広範囲の語彙を知らないと
スムーズに読むことが出来ません。
私の私見では、TOEICに必要な語彙は
大体5,000から6000語、英字新聞を
読むのに必要な語彙は8,000語から
10,000語以上です。
この数字を見てもかなり違いがあるのが
お分かり頂けると思います。
参考までに主な英字新聞のレベルに
ついて書きます。
*The Japan Times
おそらく日本で一番メジャーな英字新聞。
The Japan Timesは実は在日外国人向けに
書かれているので、海外の記事が充実
しています。
在日外国人向けですので、
レベルはかなり高いですね。
さらに2013年より、インターナショナル・
ニューヨークタイムズとの業務提携により、
付録としてThe International
New York Timesが付いてきます。
このThe International New York Times
はThe Japan Timesよりさらに難しいので
注意して下さい。(超上級者向け)
おそらく英字新聞の中でも
一番難しいです。
The Japan Timesの記事の中には
英検1級に出てくる単語も
よく見かけます。
どちらかというとTOEICより
英検1級を目指している人に
向いています。
価格:
紙版:税込み210円 (二部構成・一セット)、
5143円(一か月[日曜版を含む])
電子版:一か月税込み900円(Digital Light)、
3000円(Digital)
*The Japan News (旧 The Daily Yomiuri)
読売新聞が発行する日刊の英字新聞。
国内ニュースと海外ニュースの
バランスが良い新聞です。
読売新聞と全く同じ記事があるので
日本の読売新聞を読んでから読むと
理解しやすいと思います。
レベルはThe Japan Timesよりは
易しいですが、最低でも英検2級ぐらいの
英語力は必要。
英検準1級の対策をしたい人向け。
価格:税込み150円 (一部)
3365円(一か月)
*Mainichi Weekly
毎日新聞の英語版の週刊誌です。
ページ数も十数ページと
少ないので、読み切るのは比較的
簡単です。
日本語解説もあるので、
初めて英字新聞を読む人でも
大丈夫です。
Asahi Weeklyも難易度的には
Mainichi Weeklyと同じくらいですが
Asahi Weeklyの方がページ数が
多いので、読み切るのに時間が
かかります。
英検準2級レベルの人でも
問題なく読めます。
これから英字新聞を読んでみようと
思う人にお勧め!!
価格
紙版:税込み200円(一部)、
998円(一か月)
電子版:一か月300円(Digital Light)、
998円(Digital)
2.TOEIC対策に有効な教材は何?
ではTOEICのリーディング対策に
有効な教材は何が良いかというと
定番ですが公式問題集やTOEIC模試です。
効率よくTOEICのスコアを
上げるのであればやはりTOEICに
特化した教材を使うのがベストです。
公式問題集や模試の英文には
TOEICの公開テストに出る単語、表現が
たくさん出ています。
TOEICは過去問を公表していませんので
TOEICがどういう試験かを理解するためにも
公式問題集は必ず解くようにして下さい。
TOEICのリーディングの問題は
独特のクセがありますので、
公式問題集、模試で慣れておく
必要があります。
公式問題集は、解説があまり丁寧で
ないので、もし理解出来ないところが
ある場合は、信頼出来る人に質問する
ようにして下さい。
公式問題集の問題を解いて
出てくる語彙、表現をしっかり
覚えるようにして下さい。
TOEICに限らず、試験に合格又は
試験でハイスコアを取るためには
試験の特徴、傾向に合った学習を
するようにしましょう。
試験の傾向に合った学習をすることが
短期間でTOEICのスコアを上げるコツ
です。
3.TOEICに英字新聞は有効かのまとめ
私はTOEICの学習に英字新聞は
あまり効果がないと書きました。
リーディング力をアップさせるために
英字新聞を読むことは効果があります。
英字新聞を読めば
今世界で何が起こっているかも
分かりますし・・・
私自身も英検1級を目指して
勉強していた頃は
New York Timesを毎日数十ページ
読んでいました。
ただTOEICの対策としては
英字新聞を読むことは
効率が良くないので
お勧めしません。
TOEICのスコアを上げるためには
TEICに特化した教材で学習するように
しましょう。
英字新聞はTOEIC対策以外で
読むようにして下さい。