今年はコロナウイルス騒動で年初はTOEICが中止になり、その後公開テストは行われるようになりましたが、受験が抽選になってしまいましたね。( ;∀;)
公開テストを受験したくても受験できず、英語学習のモチベーションを
保つのが難しいと感じられた方も多かったのではないでしょうか?
私は幸運にも10月に実施された255回と11月に実施された257回の公開テストを受験することが出来ました。
今回は2020年のTOEICの傾向と問題の難易度について書きたいと思います。
目次
1.TOEIC 2020年の傾向の総論
2020年のTOEICについて私が受験した経験とインターネットから情報収集したことから言えることは
2.テクニックキラーの問題が出題されている
3.テストのフォームによる難易度の差が大きい
4.ナレーターが大幅に入れ替わった
です。
では以下1つずつ見ていきます。
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2.TOEICの公開テストの問題は難化傾向が続く
2016年にTOEICは新形式になりましたが、問題の難易度は年々上がっています。
又問題の傾向も少しずつ変わってきています。
2016年の公開テストと2020年の公開テストでは全く違う試験だと言っても良いぐらいです。
でもこれはある意味仕方がありませんね。
受験生は試験の傾向に合わせて対策をしますし、TOEICスクールや講師は現行の試験の結果を分析して、問題の攻略法を受験生に考えます。
問題を作成するETSがもし同じ難易度と傾向の問題を出していると、当然のことですが、受験生の平均点は上がり、受験生の英語力をきちんと判定できなくなってしまいます。
テストのスコアの客観性を維持するためには問題の難化は今後も避けられないと私は思っています。
リスニングの各パートの問題の傾向の変化
+パート1
パート1は大きな問題の傾向の変化はありません。
ただ以前は、
A man is ~ingのように動詞の~の部分だけを変えるような選択肢の問題がありましたが、最近はこうした単純な問題の数が減ったように感じます。
パート2
パート2の問題は相変わらず難しいですね。
ここ数年は質問に直接答える応答ではなく、間接的に答える応答の問題が増えています。
2020年もこの傾向は変わりません。
ただテストのフォームによってパート2は問題の難易度にかなり幅がありますね。
私の場合で言うと、第255回はかなり難しかったですが、257回は普通の難易度でした。
受験のフォームは選べませんので、こればかりはどうしようもありませんね。
パート3,4
最近の公開テストではパート3,4の会話の意図問題が難しいです。
以前は会話の前後関係をつかんでいれば、簡単に答えられたのですが、最近の公開テストの問題は、会話を深読みしないと解けない問題も出題されています。
他の記事でも書いていますが、会話の意図問題は全体的に難易度が高いので、初中級者の方は飛ばしても大丈夫です。
中上級者の方は、意図問題の選択肢はなるべく先読みしておいて下さい。
意図問題の選択肢は長いものが多いですから、選択肢を先読みしておいた方が断然解きやすいですから・・・
リーディングの各パートの問題の傾向の変化
パート5
パート5も最近は難しい問題が出ます。
以前のような英検1級レベルの単語が出ることはほとんどありませんが、日本人が苦手な語法に関する問題に難問が多い気がします。
例えば分詞か形容詞を選ぶ問題。
manegerialかmanagingを選ぶような問題ですね。
managing agency(経営代理店)
managing ability(経営管理能力)
のような形で問われます。
こうした問題は文法的に考えても答えがなかなかわからないことが多く、どれだけ普段から多くの英文に触れているかが勝負です。
この手の問題は迷ったら自分の直感を信じましょう。(上級者の場合)
TOEICの公式問題集や模試の問題はただ解くだけでなく、何度も音声を聞いたり、音読、オーバーラッピング、シャドーイングしておくと良いですね。
パート6
パート6は問題の傾向はそれ程変わっていませんが、フォーム、問題によって難易度にかなり幅があります。
特に空所に文を補充する問題はかなり難しい問題がありますので、初中級者の方は気を付けて下さいね。
パート7
パート7は回によって難易度の差が激しいパートですが、最近は今までにあまり見たことのないパターンの問題を見かけることが多くなりました。
*映画の撮影
*広告代理店の広告作成
といったシチュエーションの問題もありました。
今後も今までに見られないタイプの問題が出題されると思いますので、様々なタイプの文書を読んでおくようにしましょう。
おそらく今後もTOEICの問題の傾向は変わり、問題の難易度も上がってくると思いますので、しっかりと対策をしましょう。
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3.テクニックキラーの問題が出題されている
TOEICの対策本を読むと、問題を解くテクニックがよく紹介されていますよね。
例えばパート2の問題では「質問文で読まれた単語が入っている選択肢は間違いだ」ということがTOEICの対策書に書いてあります。
でも最近の公開テストでは質問文で読まれた単語が入っている選択肢が正解になる問題が数問出題されました。
ただやっかいなことには今まで通り質問文で読まれた単語が入っている選択肢は間違いになる問題も出題されているのです。
だから困ったことにテクニックが全く使えないとは言えないんですよね。
TOEICのテクニックについて知ることは全く無駄だとは思いませんが、絶対視すると痛い目にあう可能性がありますので、注意して下さいね。
ちなみにTOEICの問題を作成しているETSは日本で販売されているTOEIC書籍は全て目を通していると言われています。
つまりETSはどういう攻略法が紹介されているかを知っています。
ですからこうした攻略の裏をかくような問題を出してきていますので、今後も変わらず有効なテクニックはないと思われます。
ちゃんと英語を聞いて、読むことが出来ればTOEICの問題は答えられるようになっています。
あまりテクニックに頼らず、英語力をきちんと上げるようにしていきましょう。
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4.テストのフォームによる難易度の差が大きい
同じことをこちらの記事でも書きましたが、この傾向は今年も変わっていません。
私が受験した公開テストでは第255回はリスニングがやや難しく、リーディングはやや易しめでした。
第257回は逆にリスニングが易しく、リーディングは難しめでした。
TOEICは1回の公開テストで3から5つのフォームがあり、同じ回のテストでもフォームによって難易度はかなり異なります。
問題が易しいフォームだと同じスコアを出すためには多くの正解数が必要になります。
一方問題が難しいフォームだと少ない正解数でも高いスコアが出ます。
TOEICのスコアは1問5点で計算されているのではなく、複雑な統計処理をしてスコアを算出していると言われています。
初中級者の方であれば、易しい問題の方が良いスコアを出しやすいですし、上級者であれば問題が難しい方が良いスコアを出しやすいと私は考えています。(個人差は当然あると思います)
難しいフォームにあたるか易しいフォームにあたるかは誰にも分かりませんので、TOEICで所定のスコアがどうしても必要な人はなるべく公開テストを多く受験するようにして下さいね。(と言っても受験は抽選なのですが・・・)
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5.リスニングのナレーターが大幅に入れ替わった
リスニングのナレーターは毎年入れ替わっていますが、今年は大幅に入れ替わりました。
おそらく以前から出ているナレーターは男性アメリカ人ナレーターと女性イギリス人ナレーターの2人だけだと思います。
ここ数年出ていた早口の男性オーストラリア人ナレーターがいなくなったのでホッとしている人も多いのではないでしょうか?(私もです)
ただ新しく登場したナレーターも全員ではありませんが、クセのある話しかたをしたり鼻詰まりのような声で話すので、なかなかやっかいで気が抜けません。
最近出ている男性オーストラリア人ナレーターは個人的に苦手です。
そこまで早く話しているわけではないのですが、なぜか聞き逃してしまうことが多いんですよね。
単に相性の問題かもしれませんが・・・
後全体的にナレーターの発話スピードは上がっていますので速い英語にも対応できるようにしっかりと対策をしましょう。
聞いていると機械処理をしてスピードを速くしているようにも感じられます。
多分今後もナレーターの発話スピードは上がると思いますので、速いスピードの英語にも慣れておくようにしましょう。
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6.TOEIC2020年の傾向のまとめ
おそらく今後もTOEICの問題の難易度は上がっていくでしょう。
受験生とTOEIC講師が試験対策をしますので、スコアの客観性を保つためには問題の難化は避けられません。
TOEICの傾向を分析して、対策をすることは有効ですが、問題の傾向というのは変わっていくものだと思っておいて下さいね。
問題の傾向は変わらないと思ってしまうと痛い目にあいますから・・・
そう言えば先日公式問題集の7が発売されました。
問題の解説はそれ程詳しくなく、値段も高いですが、最新の問題傾向を知るためには、買って問題を解くことは重要です。
公式問題集の6も現在の傾向に近いと言われていますね。
私も購入して、問題を解いたら又レビューしますね。
TOEICの受験が抽選になっていて、英語学習のモチベーションが保ちにくいですが、一緒に英語学習を頑張りましょう!!