G-2XECDQNMHD
スポンサーリンク

TOEICと精読。リーディングのスコアを上げるには

TOEICのリーディングの問題を
解くためには速読力が必要だと
よく言われます。

リーディングでは75分で100問の
問題を解かないといけません。
ゆっくり読んで考えている時間は
確かにありません。

TOEICの問題を全問解くためには
180WPM(1分間に180語読む)の
スピードが必要とのこと。

私はTOEICのリーディングで
速読力が必要だと思いますが、
速読の前に精読だと考えています。

精読とは、「英文の構造を
しっかりと理解して読むこと」です。

私は精読出来るようになれば
後は訓練次第で速読できるようになると
考えています。

つまり

精読⇒速読

という順番です。

この記事では精読について書きたいと
思います。

スポンサーリンク

1.多読、速読の前にまず精読

TOEICの学習に限らず英語学習で
最近では多読、速読を勧める人が
とても多いですね。

多読とは文字通り「たくさん読むこと」で
速読とは「速く読むこと」です。

私も英語力を伸ばす上で
多読、速読は必要だと考えています。

ただ多読、速読をするには前提条件が
あります。

それは「精読」できるということです。

精読が出来ない状態で多読しても
間違って理解していることが
増えるだけですし、
速読もまた然りです。

まずはゆっくりで良いので
英文の構造をきちんと理解して
正しく読めるようになってから
多読、速読しないと
ほとんど意味がありません。

私が浪人時代にお世話になった
駿台予備校の故伊藤和夫先生は

「英文を正しく理解出来ていないのに
速くたくさん読んでも、
誤解と妄想に陥るだけだ」

とおっしゃっています。

又同じく駿台予備校の故髙橋義昭先生は

「世間には多読、速読をすれば
英文を読めるようになるという
主張がまかり通っているが、
これは逆立ちした議論で、
歩行できない幼児にランニングや
マラソンをさせれば歩けるようになる
という主張に等しい。

多読、速読は英文の読み方の基本を
身につけた者のみが挑戦しうる
方法なのである」

と著書「英文読解講座」の
はしがきでおっしゃっています。

私は駿台予備校でこの2人の先生に
英語を習いましたが、
私も全く同意見です。

まずは英文をきちんと精読できる
ようになりましょう。

*精読のお勧めの書

中学レベルの内容から
高校初級レベルの英文の
読み方について解説した本。

解説は詳しく分かりやすいですが、
文法用語が多用されているので
文法が苦手な人には少し厳しい
かもしれません。

伊藤和夫先生の著書と言えば
「英文解釈教室」があまりにも
有名ですが、難易度がかなり
高いのが難点です。
TOEICに出る英文はそこまで
難しくないので英文解釈教室は
不要です。

ルールとパターンの英文解釈に
書かれていることが分かれば
TOEICに出てくる英文で
分からない英文はなくなります。

スポンサーリンク

2.精読の仕方

英語は単語が分かれば意味は分かると
言う方がいますが、これは半分正解で
半分不正解です。

単語の意味が分かっていても
英文の意味が正しく取れない
ことはよくあります。

英文の意味を正確に理解するには
単語の意味と英文の構造を理解する
両方の力が必要です。

以下の例文は英文が正しく読めるか
どうかを確認するために
私がよく学生に出す英文です。

1. I found this easy book.

2. I found this book easy.

3. I found this book easily.

の3つの英文の意味の違いが
はっきり分かるでしょうか?

レベルで言えば中学校レベルですが、
高校生でもこれらの英文の意味の
違いが分からない生徒は
たくさんいます。

先に答えを言いますと、

1は「私はこの簡単な本を見つけた」
2は「私はこの本が簡単だとわかった」
3は「私はこの本を簡単に見つけた」

という意味になります。

1. I found this easy book.の文では
主語(S)がI、動詞(V)がfound、
目的語(O)がthis easy bookに
なり、いわゆる第三文型(SVO)
になります。

2. I found this book easy.の文では
主語(S)がI、動詞(V)がfound、
目的語(O)がthis bookに、
補語がeasyになり、第五文型(SVOC)
になります。

3. I found this bool easily.の文では
主語(S)がI、動詞(V)がfound、
目的語(O)がthis book、
easilyは修飾語(M)になり、
1.と同じ第三文型(SVO)
になります。

*修飾語(M)は文の要素(S,V,O,C)
になりません。)

この中で一番ミスが多いのは2の文で、
「私はこの簡単な本を見つけた」
と解釈する人がとても多いです。

1と2の文を正しく解釈するためには

1. I /found/ this easy book.
(S) (V)  (O)

2. I /found/ this book/ easy.
(S)(V)   (O)  (C)

のようなカタマリで見えるか
どうかがポイントです。

1の文ではthis easy bookが
1つの意味のカタマリに
なっています。

2の文ではthis bookが1つのカタマリ、
easyが1つのカタマリに見えるかが
カギです。

easyを後ろから前のthis bookに
かけて読むことは英語では出来ません。

英語では修飾語は1語では前から
修飾するという決まりが
あるからです。
(2語以上になると後ろから修飾します)

このように英文を正しく読むためには
知らなければいけないルールが
あります。

こうしたルールを1つずつ理解して
そのルール通りに読むことが
精読です。

つまり英文を正しく読むためには
英文を意味をカタマリ毎に正しく
理解できないといけません。。

TOEICのパート5ではそこまで
複雑な構造の英文は出ませんが、
パート6,7では構造がやや複雑な
英文が出ます。

複雑な構文の英文も意味のカタマリ毎に
構造を意識して読んでいけば
きちんと理解することが出来ます。

精読の練習をする時は
最初の内は意味のカタマリ毎に
スラッシュを入れながら
読んでいくと良いですね。

スラッシュを入れる場所は

+長い主語の後
+and, but, or, so等の接続詞の後
+分詞構文、不定詞の前
when if before等の接続詞の前
+前置詞の前

が1つの目安です。

もう少し複雑な文を見てみます。

The woman who is talking with my sisiter is Mary.

という文は、

The woman/ who is talking with my sisiter/ is Mary.
(S)                    (V)(C)

というカタマリになります。

さらに
(who is talking with my sisiter)が
前のThe womanを修飾していることを
きちんと理解する必要があります。
(関係代名詞)

この英文を日本語に訳すと
「私の妹と話している女性はメアリー」
になります。

但し英文を読む時は

The woman /who is talking with my sisiter/ is Mary.
(その女性)/(私の妹と話している)/はメアリーだ)

という風に語のカタマリ毎に
意味を取るようにして下さい。

英文を読むことに慣れない内は
スラッシュがたくさん入りますが、
慣れてくると段々スラッシュ
の数が少なくなってきます。

上の文も慣れてくれば

The woman who is talking with my sisiter/ is Mary.

のように大きなカタマリで
読むことが出来ます。

精読する時に注意することを
まとめます。

①英文を意味のカタマリ毎に区切る
②英文の主語(S)とV(動詞)を
チェックする
③修飾語句はカッコでくくり、
どこを修飾しているかを
きちんと意識する
④語のカタマリ毎に意味を考える

ことに注意して、精読してみて下さい。

スポンサーリンク

3.TOEICと精読のまとめ

この記事ではTOEICで高得点を
取るためには精読が重要だということを
お伝えしました。

精読はどちらかというと
大学受験の英文読解で
重視されている読解法です。

日本では受験英語に対する風当たりが強く
日本人が英語が出来ないのは
受験英語のせいだということが
よく言われます。

この件に関しては言いたいことは
山のようにありますが、
書くと長くなるので
ここでは書きません。(笑)

精読のように形にこだわった
読み方をしていると
速読できないという批判も
よく耳にします。

駿台予備校の故髙橋義昭先生は

「形にこだわって読む」段階を
経ると、「形を超えて読む」
ことが可能になり、さらに
「形を忘れて読む」ことも
可能になる。

とおっしゃっています。
私も全く同感です。

武道で言えば、
「守・破・離」ですね。

私は精読がきちんと出来るように
なれば、結果として速読出来るように
なると考えています。

速読出来るようになれば
結果として多読も出来るように
なります。

つまり

精読⇒速読
精読⇒多読

というのがリーディングの
正しい方法だと考えています。

まずはきちんと英文を読むことが
出来ないと、どうしようもありません。

精読は慣れない内は
1文を読むのにものすごく時間が
かかるので大変です。

でも精読することで
英文の意味がはっきりと
分かるようになれば
英文を読むことは楽しくなります。

最初は根気が必要になりますが
正しい方法で学習すれば
必ず英文を正しく読むことは
出来るようになります。

精読をマスターして
TOEICのスコアをアップさせましょう。

スポンサーリンク
メルマガ登録フォーム

TOEICスコアアップメルマガ




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


Warning: Trying to access array offset on value of type null in /home/englishlove/toiguide.jp/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php on line 637

Warning: Trying to access array offset on value of type null in /home/englishlove/toiguide.jp/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php on line 637