TOEICのリスニングの学習法には
色々なやり方がありますが、
シャドーイングが良いと聞かれた方も
多いのではないでしょうか?
シャドーイング(Shadowing)は、
英語の音声を聞きながら真似して発音する
訓練法で、元々は通訳者の訓練法として
行われていました。
最近では一般の英語学習者の間でも
知られるようになってきました。
シャドーイングは、聞こえてくる英文の
すぐ後ろを影(shadow)のように追いかける
のがポイントです。
今回の記事ではTOEIC対策にシャドーイングが
有効かどうかについて書きます。
1.TOEIC対策にシャドーイングは有効かの結論
TOEIC対策にシャドーイングは効果があります。
ただ上にも書きましたが、
元々は通訳者を養成すための訓練法として
使われていた方法ですので、
基本的に中上級者向けの学習法です。
私はリスニング力を上げる学習法として
ディクテーション、音読、シャドーイング
をお勧めしています。
ディクテーション、音読は初中級者向け
シャドーイングは中上級者向けです。
初中級者の方には、ディクテーション、
音読をお勧めします。
ディクテーション、音読については
こちらの記事を参考にして下さい。
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2.シャドーイングのやり方
シャドーイングは上にも書きましたが、
聞こえてくる英文のすぐ後ろを影
のように追いかけて口に出します。
大体イメージとしては音声の1秒遅れ
ぐらいでついていく感じです。
口頭での説明は難しいので
プロの通訳者がやっているこちらの
動画でやり方を確認して下さい。
シャドーイングをする際には注意点が
いくつかあります。
①きちんと内容が理解できている教材で
行う
②最初はゆっくりめの音声でする
③1回のトレーニングは15分まで
①についてですが、シャドーイングは
内容が完全に出来ている教材でして下さい。
シャドーイングは音声を聞きながら
同時に口に出すという行為を
同時に行うというかなりの負荷が
かかるトレーニングです。
内容が理解出来ていない教材で
シャドーイングをしても効果は
ほとんど望めません。
まずはシャドーイングに使う教材の
スクリプト(台本)を見て、
内容を完全に理解します。
分からない単語がある時は
調べて下さい
内容を完全に理解した状態で
シャドーイングをして下さい。
内容を理解した状態でも
シャドーイングをするのは
かなり難しいことがあります。
その際はスクリプト(台本)
を見ながらシャドーイングを
してみて下さい。
段々シャドーイングに慣れてきたら
スクリプト(台本)を見ずに
シャドーイングしてみて下さいね。
スクリプトを見ながらの
シャドーイングでも効果は
ありますので、心配しないで下さい。
②についてですが、①でも書きましたが
シャドーイングはかなり負荷がかかる
作業ですので最初の内はゆっくりめの
音声でしてみて下さい。
上で紹介した動画の音声も
話すスピードはそこまで速くありませんが、
あの音声をシャドーイングするのは
思っている程簡単ではありません。
TOEICのリスニングの音声のスピードは
大体140~170WPM(Word Per Minute
1分間に140語から170語話す)と
言われています。
最初の内は100WPMぐらいのスピードで
始めた方が良いかもしれません。
最初は「少しゆっくりすぎるかな」と
感じるぐらいの音声でやってみて下さい。
慣れてきたら、少しずつスピードを
上げて下さい。
③についてですが、やっていただくと
分かりますが、シャドーイングは
ものすごく脳に負荷がかかるトレーニング
です。
1回のトレーニング時間は15分ぐらい、
長くても20分が限界だと私は
考えています。
20分以上やっても集中力が落ちて
あまり効果がありませんので
1回のトレーニングは15分以下で
やってみて下さい。
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3.シャドーイングの教材
シャドーイングの教材は何でも良いと
思いますが、
①スピードが速すぎない
②スクリプトがある
ものを選んで下さい。
いくつかお勧めの教材を紹介します。
やはり一番のお勧めは公式問題集です。
公式問題集はTOEICに出てくる
単語、表現が詰まっていますので
TOEICの対策ではやはり外せません。
2019年6月21日には最新の公式問題集5が
販売されますので、是非こちらを
使って下さい。
最初の内は難易度が低い
パート1・2の音声をシャドーイング
して下さい。
パート3・4はシャドーイングに
ある程度慣れてからチャレンジする
ことをお勧めします。
こちらの教材はTOEICのパート3・4の
典型的なアイテムを「2.5倍速」「2倍速」
「1.5倍速」「等倍速」「0.7倍速」
で収録しています。
TOEICパート3・4の音声は
スピードが速めなのでこちらの教材の
「等倍速」「0.7倍速」でシャドーイングを
すると比較的スムーズにいくと思います。
「2.5倍速」「2倍速」の音声は
シャドーイングではなくリスニングに
使うと良いですよ。
YOUTUBEで、「TOEIC シャドーイング」で
検索すると色々な動画が出てきます。
スクリプトがついているこの動画は
なかなか良いです。
100まであるので無料でもかなりの量を
シャドーイング出来ますね。
お金をかけずにシャドーイングをしたい方は
こちらの動画を使って下さい。
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4.私のシャドーイング体験記
参考までに私のシャドーイングの体験談を
書いておきます
まず最初に挑戦したのは10数年前。
その時はスパーエルマーという教材を
やっていて、ガイドブックに
シャドーイングをしましょうと
書いてあったので、それに従いました。
当時はかなり気合を入れて
英語をやっていたので、
全教材を150回音読して
シャドーイングしました。
多分こんなにストイックには
もう出来ません。
150回音読してシャドーイングすると
教材の内容は大体覚えました。
TOEICのリスニングのスコアも
100点ぐらい上がりました。
それから数年後ある方のブログに
K/Hシステムという学習法が良いと
書いてあったのでやってみました。
K/Hシステムは通訳スクールの
トレーニング法です。
K/Hシステムは1つの素材を
完全にシャドーイング出来るまで
徹底的に訓練するという超スパルタな
訓練法!!
自分がシャドーイングした音声を
ICレコーダーに録音し、
ミスがないかをチェックします。
合格ラインはミスが3つ以下
ミスが3つ以下になるまで
シャドーイングするのは
本当に大変でした。
多分100回以上はICレコーダーに
録音したと思います。
ICレコーダーに録音することで
自分がどこでミスをするかが
よく分かります。
ミスするところが自分の弱点ですから
リスニングをする時にその弱点を
意識して聞くことでリスニング力は
アップします。
シャドーイングをしてみて
①リスニング力がアップ
②スピーキング力がアップ
するのが実感できました。
皆さんも是非チャレンジしてみて下さい。
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5.TOEIC対策にシャドーイングは有効かのまとめ
シャドーイングは元々
通訳学校のメソッドでしたが
最近は一般の学習者の間でも
知られるようになってきましたね。
高校の授業でもシャドーイングを
取り入れている学校があるようですが
一部の高校生を除けば、
高校生にシャドーイングは
ちょっと厳しいでしょう。
TOEIC対策でもシャドーイングは
有効ですので、中上級者の方は
是非チャレンジして下さい。
上にも書きましたが、
シャドーイングは音声を聞いて
口に出すという負荷がかかる
作業ですので、最初は話すスピードが
ゆっくり目の教材から初めて下さいね。
シャドーイングに慣れてきたら
少しずつスピードを上げて下さい。
英語学習にシャドーイングを
取り入れて、TOEICのスコアを
上げましょう。