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大学生のTOEICは何から始める?まずは高校までの基礎固めが近道です

そろそろTOEICを受けたいけれど、いったい何から手をつければいいんだろう?

これから初めてTOEICを受験する大学生の方から、こういうご相談をよく頂きます。

選択肢が多くて、最初の一歩が決められない。

私も同感です。

情報があふれている今だからこそ、かえって迷ってしまうんですよね。

結論から言いますと、大学生がTOEIC学習で最初にやるべきは、新しい対策本に飛びつくことではなく、高校までに学んだ基礎をしっかり学習し直すことだと感じています。

派手なテクニックよりも、地味な基礎固めが結局いちばんの近道になることが多いですね。

今回の記事では、初めて受験する大学生が「何から始めればいいのか」を、目標スコア・具体的な学習法・おすすめ参考書まで含めて解説します。

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1. なぜ「今」TOEICなのか

まず、なぜ大学生のうちにTOEICを受けておくと良いのか、を簡単に確認しておきます。

✅ 就職活動でアピールできる:求人票の最低条件として600点が挙げられることが多いです。英語を使わない職種でも、「これだけ勉強できる人」という熱意の証明になります。

✅ 単位認定・進級・卒業の条件:大学によっては、TOEICスコアがそのまま単位や進級・卒業の要件になっていることがあります。

留学・交換留学の応募条件:大学の交換留学制度では、応募時にTOEICスコアの提出を求められることが多いです。早めに用意しておくと、チャンスを逃しません。

✅ ワーキングホリデーで役立つ:ワーホリの場合、英語力がそのまま現地での仕事探しに直結します。

✅ 卒業後の海外就職・海外赴任の選択肢が広がる:高スコアを取っておくと、卒業後のキャリアの幅が一気に広がります。

そして何より、時間にゆとりがある大学時代のほうが、社会人になってからより学習時間を確保しやすいという現実があります。

社会人の方を指導していると、「学生のうちにやっておけばよかった」という声を本当によく聞きます。

授業・サークル・アルバイトと、大学生も決して暇ではありません。

ですが、社会人になると仕事に追われて、それ以上に時間が取りにくくなるんですよね💦

「忙しいようで、実は一番時間がある」のが大学時代。

だからこそ、今このタイミングで始める価値は大きいと感じています。

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 2. 受験は1回きりじゃない——「様子見受験」のすすめ

「何から始めるか」の前に、もう一つだけ大事な考え方をお伝えさせて下さい。

それは、TOEICは1回で完結する試験ではなく、繰り返し受けてスコアを伸ばしていくものだということです。

初受験の方からよく聞くのが、「しっかり勉強してから受けます!」という声です。

気持ちはとてもよく分かります。

ですが、1〜2回の受験で納得のいくスコアが取れる人は、正直ほんのひと握りなんですよね。

そこでおすすめしたいのが、まずは本格的な対策をする前に一度受けてみる「様子見受験」です。

– 「素のままの英語力」を測っておける(現状把握になる)

– 2時間・200問という独特のボリュームを体感できる

– どのパートが苦手かが分かり、対策の方向が定まる

「ちゃんと勉強したのに思ったより取れなかった…」と後悔を残すより、先に一度受けて現在地を知っておくほうが、結局は前向きに学習を進められます。

試験の構成くらいは事前に見ておく必要がありますが、点数は気にしなくて大丈夫です。

そして受験の頻度ですが、少なくとも年2回は受けたいところです。

年1回だと、次に受ける頃には独特の受験感覚を忘れてしまっていて、もったいないんですよね。

受験料を負担に感じる気持ちも分かります。

ですが、これは単なる出費ではなく 自分の将来への投資 だと考えてみて下さい。

何度か受験して高スコアを取り、それが希望する進路につながるなら、十分に価値のある投資ではないでしょうか。

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3. まずは目標スコアを決める

何から始めるか、の前に、ゴールを決めることが先です。目標がないと、勉強の方向も教材選びも定まりませんからね。

大学生の場合、まずは 600点 を目標にするのが現実的です。

👉 ちなみに大学生のTOEIC平均スコアは、だいたい 580点前後 と言われています。

英検2級くらいのレベルですね。「600点」は決して手の届かない数字ではありません。

スコア帯の目安を整理すると、こんなイメージです。

目標スコア レベルの目安
600点 就活でアピールできる最初のライン。簡単な英語の文章が何とか理解できる
730点 英語を日常的に使う仕事で条件にされやすい。外資・海外勤務志望なら最低ライン
800点 実用的な英語力があると期待される。海外就職・留学も視野に入る

この表を見ると、まずは600点を着実に取り、その後で730点・800点と段階的に伸ばしていくのが自然な流れだと分かりますね。

最初から800点を狙うより、600点レベルの力を確実につけることを優先するほうが、遠回りに見えて近道になることが多いです。

背伸びしすぎないようにして下さいね。

個人的には大学生は800点取れていれば十分だと思います。

900点を目指すことも悪くはないですが、かかる時間、労力を考えるとコスパが良いとは言えません。

英語を専門で使う仕事でない限りは800点で十分ですね。

👉 ちなみに、現在のスコアと目標が離れている場合は、いきなり大きな目標を掲げず、小刻みに上げていくのがコツです。

たとえば「最終的に700点だけど、次回はまず500点」というように、手の届く目標を一つずつクリアしていく。このほうが、モチベーションを保ちやすいんですよね。

目安としては 1か月あたり20〜30点アップくらいのペースで計画すると、無理がありません。

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 4. 何から始める?——基礎固めが最優先

ここからが本題です。目標が決まったら、いよいよ「何から始めるか」ですが、私のおすすめは次の3ステップです。

 ① 今の自分のレベルを知る

まずは公式問題集などを使って、本番と同じ2時間で200問を一度解いてみて下さい。

最後まで解けなくても、スコアが低くても、まったく問題ありません。

目的は 現状把握です。

ここで「リスニングは何とかなるけど、リーディングが時間内に終わらない」「そもそも単語が分からない」といった、自分の弱点が見えてきます。

② 高校までの基礎をしっかり学習し直す

ここが今日いちばんお伝えしたいところです。

TOEIC対策というと、つい「TOEIC専用のテクニック本」から入りたくなります。ですが、初受験の大学生で点が伸び悩む方の多くは、中学・高校レベルの単語と文法があいまいなまま、対策本に進んでしまっていることが多いんですよね。

– Part5の文法問題が解けない 👉 中学・高校文法の理解があいまい

– 長文が読めない・遅い 👉 基本単語と文構造の理解が不足

– リスニングが聞き取れない 👉 単語の「発音」を覚えていない

これらは全部、基礎の取りこぼしが原因であることが多いです。

TOEICのリスニング素材を文字に起こしてみると、意外なほど平易な英文だったりします。

難しいのは「英語そのもの」ではなく、「英語の音やスピードに慣れていないこと」だったりするんですよね。

ですから、いきなり難しい対策本に手を出すより、まず中学・高校レベルの文法を自分の言葉で説明できるかを確認する。

ここを固めるだけで、後の伸びがまったく変わってきます。

土台のない家は建ちません。

急がば回れ、ですね。

③ 受験日を決めて、無理のない計画を立てる

基礎固めと並行して、受験日を決めましょう。

目安として、TOEICはスコアを100点上げるのに 200〜300時間の学習が必要と言われています。

受験日は 2〜3か月先 に設定すると、無理のないスケジュールが組みやすいです。

平日は通学時間などのスキマ時間で単語・リスニング、休日はまとまった時間で長文や模試、というように 「いつ・何を」やるかを具体的に決めると、習慣化しやすくなりますよ。

100点アップにはおよそ200〜300時間が必要、という目安から逆算すると、無理のない受験日が見えてきます。

短期間に詰め込みすぎると、英語以外の勉強や予定とぶつかって続かなくなりがちです。

焦らず、現実的なペースで組みましょう。

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 5. まず知っておきたい、TOEICの問題構成

スキル別の学習法に入る前に、TOEICがどんな問題で構成されているかを整理しておきます。

敵を知らないと、対策のしようがありませんからね。

TOEIC L&Rは、リスニング100問・リーディング100問の合計200問、約2時間の試験です。

パートごとに問われる力が違います。

セクション パート 内容 問題数
リスニング Part 1 写真描写問題 6問
リスニング Part 2 会話応答問題 25問
リスニング Part 3 会話問題 39問
リスニング Part 4 説明文問題 30問
リーディング Part 5 短文穴埋め(文法・語彙) 30問
リーディング Part 6 長文穴埋め 16問
リーディング Part 7 長文読解 54問

一度受験すれば、「Part5の文法は取れるけど、Part7の長文が時間内に終わらない」というように、自分の得意・不得意が見えてきます。

「今は解けないけれど、次は取れるようになりたいパート」を一つ決めて、そこを重点的に対策していく。この積み重ねが、効率よくスコアを伸ばすコツです。

 6. スキル別・具体的な学習法

問題構成と自分の弱点が分かったら、苦手分野に合わせて対策していきます。

スキル別に、今日から試せる学習法をまとめますね。

 【単語】フレーズと音声で覚える

和訳とセットで単語だけを覚えるやり方は、もう卒業しましょう。

単語は フレーズ・例文・音声とセット*で覚えるのが効果的です。

1日20〜50語を目安に、完璧を目指さず、何度も声に出して繰り返すのがコツです。

リスニングにも備えて、必ず発音も一緒に確認して下さい。

発音できない単語は、聞き取れませんからね。

【文法】Part5・Part6で問われる基礎を固める

文法は中学英語を土台に、TOEICに特化した文法問題集で出題パターンに慣れていきます。

ここでも音読が効きます。

問題文を声に出して読むと、文法的に正しい形が「音」として体に入ってくるんですよね。

 【リスニング】音読 → オーバーラッピング → シャドーイング

リスニングは、ただ聞き流すだけでは伸びにくいです。

意味を理解しようとしながら聞くことが大切です。

おすすめの流れはこうです。

  1. 音読:英語の強弱・リズム・発音に集中して声に出す
  2. オーバーラッピング:スクリプトを見ながら、音声にかぶせて発声する
  3. シャドーイング:文字を見ずに、聞こえた英語を追いかけて発声する

公式問題集は本番と同じナレーターの音声なので、教材として非常に優秀です。

※シャドーイングは初心者には難易度が高いので、難しいようであれば、音読、オーバーラッピングをしっかりとやって下さい。

 【リーディング】スラッシュリーディングでスピードを上げる

長文が時間内に終わらない方は、英語の語順のまま、後戻りせずに読む練習をしましょう。

意味の区切りでスラッシュ(/)を入れ、フレーズごとに理解していく「スラッシュリーディング」が効果的です。

慣れてきたら、子ども向けの絵本や英検3級レベルの簡単な長文から、少しずつ読む量を増やしていって下さい。

読むスピードの指標に WPM(Words Per Minute、1分間に読める単語数) があります。

【文章の総単語数 ÷ かかった秒数 × 60】で簡単に計算できます。

最初は1分間に100語くらいを目標に、最終的には WPM150〜170を目指すと、Part7も余裕を持って読み切れるようになりますよ。

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 7. 本番で実力を出し切るために

学習だけでなく、「2時間・200問を最後までやり切る」こと自体が一つのスキルだということも、お伝えしておきたいです。

どれだけ英語力があっても、本番でペースを崩すと実力を出し切れません。

時計を必ず持参する:会場に時計がないことも多く、TOEICはタイムマネジメントが命です。スマホは使えないので、腕時計などを用意して下さい。

📝 筆記用具は予備も含めて前日に準備:当日バタバタしないよう、持ち物は前夜にそろえておきましょう。

🏃 本番前に最低1回は模試を通しで解く:2時間ぶっ通しの集中力は、練習しておかないと意外ともちません。本番と同じ環境で一度体験しておくと安心です。

🕐 時間配分に慣れておく**:特にリーディングは時間との戦いです。Part5・6で時間を使いすぎず、Part7にしっかり時間を残す感覚を、模試でつかんでおきましょう。

そして受験が終わると、後日「公式認定証」が届きます。

ここにはスコアだけでなく、項目別の正答率(Abilities Measured)が載っていて、自分の弱点がひと目で分かります。

これを次回の対策に活かす——この 「受験 → 振り返り → 次の目標設定」のサイクルこそが、スコアアップの王道です。

ビジネスの世界で言うPDCAサイクルですね。^^

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 8. スコア別・おすすめ参考書

最後に、迷いやすい教材選びについて。あれもこれもと手を出すと、結局どれも終わりません。

「単語1冊・文法1冊・公式問題集1冊」くらいに厳選して、繰り返しやり込むのが鉄則です。

全スコア共通でまず1冊

公式TOEIC Listening & Reading 問題集**(IIBC)

TOEICは過去問が市販されていないので、本番に最も近い演習ができる公式問題集は必携です。

公式問題集は最新のものから順番に解いていくようにして下さい。

昔の公式問題集は現在の公開テストと比較すると難易度が易しいことが多いので、注意して下さい。



 目標600点(初心者)


【単語】銀のフレーズ(朝日新聞出版):500点以下の方向け。頻出語をフレーズで覚えられます



【文法】入門特急 とれる600点(朝日新聞出版):全パート対応で、解説が丁寧



【総合】はじめて受けるTOEIC L&Rテスト 全パート完全攻略(アルク):1冊で全体を学べる初受験向けの定番


 目標700〜800点(中級者)

【単語】金のフレーズ(朝日新聞出版):600〜990点レベルに対応した王道の単語帳



【文法】でる1000問(アスク):Part5対策の決定版。やり込む価値があります


教材は できるだけ出版年が新しいもの を選んで下さい。

TOEICは2016年に形式が変わっているので、古い本だと傾向が合わないことがあります。

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9.まとめ

まとめ▼

– 大学生がTOEICで最初にやるべきは、新しい対策本探しではなく 高校までの基礎固め。

– TOEICは1回で終わりではない。まずは 「様子見受験」で現在地を知り、年2回以上を目安に繰り返し受ける。

– まずは600点を目標に。大学生の平均は約580点なので、十分手が届く。目標が遠ければ小刻みに上げる。

– 順番は ①現状把握 → ②基礎固め → ③計画立て。土台を固めるほど後で伸びる。

– 先に 問題構成(Part1〜7) を知り、自分の弱いパートを重点的に対策する。

– スキル別には、単語は フレーズ+音声、リスニングは 音読→シャドーイング、リーディングは スラッシュリーディング(WPM150〜170) が効果的。

– 教材は 単語・文法・公式問題集を各1冊 に絞って、繰り返しやり込む。

– 本番は 時計持参・模試で時間配分の練習。受験後は 振り返って次の目標へ つなげる。

今日からできることとして、まずは 手元にある中学・高校の文法書(または単語帳)を1冊、開いてみるところから始めてみて下さい。

新しい教材を買い足すのは、その1冊をやり切ってからでも遅くありません。

派手なテクニックに飛びつきたくなる気持ちはよく分かりますが、当たり前のことを当たり前に積み上げるのが、結局いちばん確実です。

焦らず、一歩ずつ進めていきましょう。目標スコアの達成に向けて、一緒に頑張りましょう!

参考になれば嬉しいです。^^

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