TOEICの受験者数は現在では250万人を
突破して、年々増加の一途です。
TOEICを受験する人の目的は、
自分の英語のレベルチェック、
大学、企業で一定のスコアが
求められている等様々だと思います。
実はTOEICである一定にスコアを持っていると
試験が免除される資格、試験があります。
この記事では、TOEICで試験が
免除になる資格、試験について
詳しく書いてみたいと思います。
1.通訳案内士試験
通訳案内士は、英語の資格で唯一の国家資格で
海外から日本を訪れる外国人の方々に
付き添い、外国語で観光案内をするためには、
国土交通省観光庁主管の「通訳案内士試験」
に合格することが必須になっています。
通訳案内士試験は、外国語と日本の歴史・
地理・文化などに関する筆記試験と、
外国語による口述試験があります。
この中の外国語筆記試験は、
対象となる資格・検定を取得し、
出願時に申請すれば、免除されます。
対象となる資格は
TOEIC:840点以上(990点満点)
TOEICSW【スピーキング】:150点以上(200点満点)
TOEICSW【ライティング】:160点以上(200点満点)
英検1級
です。
但しTOEICに関しては、IPテストは除外され、
公開テストだけが対象となります。
外国語筆記試験に資格による免除が
導入されたこともあり、受験者数は、
4,706人(2013年)→ 7,290人(2014年)
→ 10,975人(2015年)と
爆発的に増加しました。
上に書いた資格をお持ちの方は通訳案内士の
試験を受験してみてはいかがですか?
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2.通訳案内士試験の英語の試験の選択
実は私は約10年前に通訳案内士の試験を
1度だけ受験したことがあります。
その時は既に英検1級に合格していたので、
英語の筆記試験は免除されました。
地理、歴史、一般常識の1次試験は
合格しましたが、2次の口述試験で
不合格になってしまいました。^^;
不合格の原因私の勉強不足です。
私が受験した時は、英語の筆記試験の
免除は英検1級だけ。
でも受験当時にもしTOEICでの
試験免除があったら間違いなく
TOEIC:840点以上を使っていたと思います。
上記4つの中では、間違いなく
TOEIC:840点以上が取得しやすいです。
注:(現在はTOEIC900点以上になっています)
通訳案内士の英語の筆記試験は記述式で
英文読解力、単語の書き取り、英作文等の
幅広い英語力が問われます。
この試験で合格点を取るためには
かなり長期間通訳案内士に特化した
学習が必要で、結構大変ですよ~
通訳案内士の英語の試験の難易度を
易しい順に並べるとすると
1.TOEIC:840点以上(990点満点)
2.TOEICSW【スピーキング】
:150点以上(200点満点)
TOEICSW【ライティング】:
160点以上(200点満点)
3.通訳案内士の通常の英語の筆記試験
4.英検1級
の順かなと思います。
TOEICのスピーキングとライティングは
人によって難易度は少し違うかも
しれませんね。
でもおそらくほとんどの人にとって
TOEIC:840点以上が一番楽だと
思いますので、TOEICで840点以上取って、
通訳案内士の試験を
受験することをお勧めします。
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3.TOEICの教員採用試験における活用状況
TOEICを主催する国際ビジネスコミュニケーション協会が
2017年6月、7月に独自調査を行い、
全国の都道府県、政令指定都市における
TOEICのスコア取得者に対する
優遇措置をまとめています。
詳しくはこちらをご覧いただきたいのですが、
優遇措置は大きく分けて2通りあります。
1.試験の免除
2.試験における加点措置
1の試験免除で要求されるTOEICのスコアは
やはり高く、最低で860点、多くの都道府県で
900点以上のスコアが要求されています。
一方2の試験における加点措置は、
やはり試験免除より要求スコアは低く、
550点以上から加点されます。
上の資料を見たところ、
大体の傾向として、TOEIC550点で5点、
730点で10点、860点、900点で
20点加点される都道府県が多い印象。
教員採用試験は試験科目が多く、
試験対策にも時間がかかりますので、
試験免除や加点措置はやはり大きいですよね~
教員採用試験を目指されている方は、
是非TOEICで高スコアを目指しましょう。
TOEICでハイスコアを取って
少しでも試験対策を楽にしましょう。
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4.TOEICの大学入試における優遇措置
大学入試においてもTOEICでハイスコアを
取ると優遇措置があります。
2018年度から、TOEIC780点を取ると、
センター試験が満点扱いになります。
私も仕事柄センター試験の問題を解くことが
多いですが、間違いなくセンター試験満点より
TOEIC780点の方が取りやすいと思いますよ。
その他にも一般試験においても
以下の大学では英語の試験が免除、
もしくは満点換算されます。
大学名 | 学部 | スコア | 扱い |
神戸女学院 | 750以上 | 100点扱い | |
実践女子大学 | 740以上 | 100点扱い | |
法政大学 | 経済学部国際経済学科 | 670以上 | 英語免除 |
京都外国語大学 | 国際貢献学部グローバルスタディーズ学科 | 650以上 | 英語満点換算 |
共愛学園前橋国際大学 | 600以上 | 英語満点換算 | |
京都外国語大学 | 外国語学部英米語学科、国際貢献学部グローバル観光学科 | 520以上 | 英語満点換算 |
エリザベト音楽大 | 400以上 | 英語免除 |
TOEICを上手く活用すると、
大学受験でも大分有利になりますね。
是非有効活用しましょう。
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5.TOEICで免除になる資格のまとめ
TOEICの受験者が年々増えていることもあり、
今後もおそらくTOEICのスコアで
優遇又は試験免除になる資格、試験は
増えるのではないでしょうか?
試験を実施する側としても
代わりの試験を使ったほうが楽ですからね~
又大学入試においても2020年度から
センター試験が廃止され、
大学入試共通テストに移行します。
(最近の報道では2024年度からの
施行になりそうです。)
大学入試共通テストでは外部試験が
利用されることが決まっていて、
その中の候補にTOEICも入っています。
大学受験を優位に戦う上でも
TOEICでハイスコアを取得していると
有利になりますよ。^^
又新しい情報が入りましたら、
ブログに書きますね。
TOEICでハイスコア目指して
頑張りましょう!!
(追記)
2020年度からの大学入試の大学別の
外部試験の使用状況が分かってきました。
+使用する大学
広島大学、早稲田大学
+使用しない大学
東京大学、名古屋大学、慶応大学
国立大学では東大は2020年度は
使用しないと発表しました。
ただ2021年度からは状況を見て
判断するとのこと。
東大の教授の多くは外部試験の
導入反対ですので、このまま使用しない
可能性が高いです。
京都大学は以前は外部試験を
使用する意向でしたが、
現段階では発表がありません。
京大の山極壽一総長は国大協の
総長でもありますから、
なかなか判断が難しいのではないかと
思われます。
私大は早稲田が外部試験を利用、
慶応が不使用となりました。
慶応はセンター試験利用入試も
していませんでしたので、
予想通りです。
この決定で早稲田と慶応の併願者は
かなり減ると思われます。
又情報が入り次第追記します。