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TOEICで時間切れになってしまう。全問解かないとダメ?

TOEICを受験している人の最大の悩みはリーディングの問題を時間内に
解き終えることが出来ないということではないでしょうか?

TOEICのリーディングでは75分で100問という大量の問題を解かないといけません。

今回の記事では、TOEICで時間内に全問解くことが出来ないと悩まれている方への解決法を書きます。

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1.TOEICで時間切れになるのは仕方がない

身も蓋もない話ですが多くの受験生がTOEICのリーディングで時間切れになってしまうのは仕方がありません。

「仕方がないとはどういうことだ」と思われるかもしれませんが、TOEICの試験の性質を考えればやむを得ないことなのです。

TOEICは、難易度で級が分かれている英検と違い、受験生全員が初級者から上級者までが同じ問題を解きます。

ということは極端に難しい問題を出題するわけにはいきません。

それでは初心者の方が解けませんからね・・・

では英語力を測るためにどうするかというと、基礎的、標準的な問題を大量に解かせてスコアに差をつけるという方法を取っています。

大学受験で言えば、センター試験も試験の性質で言えばTOEICに似ているかもしれません。

ですからスコアが900点以上取れる一部の上級者以外の人以外は時間が足らないということなります。

もっともTOEICが2016年に新形式に移行してからは900点以上の上級者でも時間が足らずに
全問解き終えることが出来ないという話をよく聞きます。

スコアが900点以上の人は受験生全体の約3%と言われていますから、ほぼ全ての受験生(約97%)にとってTOEICのリーディングの問題を全て解き終えるのは至難の業と言えるでしょう。

TOEICのリーディングの問題が全問解き終えることが出来なくてもあまり気にしないで下さい。

ほとんどの人が全問解けないのですから気にする必要は全くありません。

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2.TOEICで塗り絵を少なくするには?

TOEICで全問解くのが難しいとしても出来るだけ塗り絵(適当にマークする)は減らしたいというのが多くの受験生の願いだと思います。

TOEICで塗り絵を減らすには

①パート5,6に時間をかけすぎない
②リーディングスピードを上げる

ことが重要です。

まず①についてですが、特に初中級者の方の多くがパート5,6に時間をかけすぎているように感じます。

パート5は短文穴埋め問題でパート6は長文穴埋め問題ですよね。

どちらのパートも問われているのは文法、語彙の知識です。(パート6は文脈を把握する力も問われています)

文法、語彙の問題は言ってみれば知っているかどうかが全てなので、いくら考えても分からない問題は分かりません。

分からない問題は長時間考え込ますに適当にマークして先に進みましょう。

どんなに時間をかけても1問1分までです。1分以上はかけ過ぎです。

パート5の問題は、適当にマークしてもよく考えても正答率はほとんど変わりませんから時間をかけすぎないようにしましょう。

パート5,6にかける時間は長くても合計で25分までかなと思います。おそらくそれ以上時間をかけても正答率は変わりません。

パート5,6は全部で46問ありますので、パート5,6を25分で解くためには1問あたり平均約33秒で解く必要があります。

最近の難化傾向を考えると、パート7には50分は少なくとも時間を回したいところです。(私は最近50分では時間が足りませんが・・・汗)

中上級者の方はパート5,6を1分でも早く終わらせてパート7に時間をかけるようにしましょう。

私の場合パート5,6にかける時間は15分から20分です。

パート5,6は1分でも早く終わらせるようにしています。

パート7に55分から60分かけてもそんなに時間が余ることはありません。最近の公開テストでは時間が足りないこともしょっちゅうです。

とにかくパート7に時間を少しでも多く回すことが塗り絵を減らすコツです。

ただ初中級者の場合はパート7は問題の難易度が高く、時間をかけてもあまり正解出来ないと思います。

初中級者の方はパート5,6に多めに時間をかけて解ける問題を確実に解きましょう。

そして残った時間でパート7の問題を解くようにして下さい。

特に初心者の方はリーディングは175問まで解くことを目標にしたほうがスコアは上がります。(25問は塗り絵でもOKです)

確か濱崎潤之助(HUMMER)先生も同じことをおっしゃっていました。

25問は捨てて175問のテストと思ったほうが良いかもしれません。

②のリーディングスピードを上げるについても受験生の多くの方が痛感していることだと思います。

TOEIC講師の方によれば現在のTOEICのリーディングの問題を全問解くためには大体180~200WPMが必要とのこと。

以前は150WPMあれば大丈夫と言われていたんですけどね・・・

最近のTOEICが難化していることが分かりますね・・・

*WPM(Word Per Minute:1分間に読むことが出来る語数)

私はWPMも重要だと思いますが、英文をなるべく1度で読んで理解する力が重要だと考えています。

いわゆる直読直解力です。

いくら早く読んでも何度も読み返していたのでは意味がありませんからね・・・

なるべく英文を前から読んで一度で理解するようにしてみて下さい。

何度も読み返さないことが速く読むコツです。

パート5,6の問題を早く解くためにも実はリーディング力がものをいいます。

文章を速く読んで大意を早くつかめば、正答を早く選べますからね・・・

英文を早く読むためにはスラッシュリーディングと呼ばれる方法が有効です。

例えば

I played tennis with Tom yesterday.という文を読む時に、

I played tennis/(私はテニスをした)with Tom/(トムと一緒に)/ yesterday(昨日)

という風に前から意味のカタマリ毎に読みます。

これを和訳する要領で、「私は昨日トムとテニスをした」と後ろから返って読むとどうしても読むすスピードが遅くなってしまいます。

スラッシュリーディングをマスターするには音読が有効です。

音読する時は、必然的に前から意味のカタマリ毎に英語を読みますので返り読みのクセを治せます。(後ろから読むことはできません)

スラッシュリーディングと音読で、読解スピードを上げることが出来ます。

皆さんも是非やってみて下さい。

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3.全問解くことより正答率を上げる

ほとんどの受験生にとって全問解くことよりも問題の正答率を上げることの方がはるかに重要です。

全問解かないといけないのはおそらく900点以上を目標としているぐらいですね。(最近の公開テストの難易度であれば950点以上かもしれません)

目標スコアが900点以下の人は全問解けなくても目標スコアを取得することは可能です。

いくつか具体的に例を挙げて見てみましょう。

①目標スコアが600点の場合

目標スコアが600点の場合を考えます。

スコアが600点の人は大体リスニングが330点、リーディングが270点ぐらいになることが多いです。

リーディングで270点を取るために必要な正答数は大体63問。

パート5,6の正答率が70%とすると正答数は32問。

パート7は63マイナス32で31問正解すれば良いことになりますね。

仮に20問が塗り絵(適当にマークする)になったとしても残り34問の75%を正解すれば26問正解になります。

20問が塗り絵になったとしてもTOEICは4択の試験ですので、確率論では5問正解になり何とか目標正答数に届きます。

リーディング全体で正答率が70%であれば、20問が塗り絵になっても大丈夫です。

②目標スコアが700点の場合

次に目標スコアが700点の場合を考えます。

スコアが700点の人は大体リスニングが380点、リーディングが320点ぐらいになることが多いです。

リーディングで320点を取るために必要な正答数は大体70問です。

パート5,6の正答率が80%とすると正答数は約37問。

パート7は70-37で33問正解すれば良いことになりますね。

仮に15問が塗り絵になったとしても残り39問の80%を正解すれば31問正解になります。

15問の塗り絵もTOEICは4択の試験ですので、確率論では4問正解になり目標正答数に届きます。

リーディング全体で正答率が80%あれば、15問が塗り絵になっても何とかなります。

③目標スコアが800点の場合

最後に目標スコアが800点の場合を考えてみましょう。

800点だと全問解く必要があるでしょうか?

スコアが800点の人は大体リスニングが430点、リーディングが370点ぐらいになることが多いですね。

リーディングで370点を取るために必要な正答数は大体79問です。

パート5,6の正答率が90%とすると正答数は約41問。

パート7は79-41で38問正解すれば良いことになりますね。

仮に10問が塗り絵(適当にマークする)になったとしても残り44問の90%を正解すれば40問正解になります。

10問の塗り絵もTOEICは4択の試験ですので、確率論では2問正解になり何とか目標正答数に届きます。

リーディング全体の正答率が90%あれば、例え15問が塗り絵になっても800点を取得することは可能です。

上記の例でもお分かり頂けると思いますが、仮に全問解くことが出来なくても正答率を上げることが出来れば目標点を取得することは十分可能です。

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4.リーディングの各パートの時間配分と解き方のコツ

パート5

パート5は短文穴埋め問題で、文法と語彙について問われています。

パート5にかける時間は多くても20分までです。

よくパート5は1問20秒から30秒で解きましょうと言われますが、どの問題も20秒から30秒で解くわけではありません。

瞬殺できる問題は空所の前後だけ読んで5秒前後で解きましょう。

全文を読まないと解けない問題は全文をしっかりと読んで答えるといったメリハリのついた解き方をすることでパート5の問題は早く解くことができます。

ちなみに瞬殺できる問題は選択肢に異なる品詞が並んでいるいわゆる品詞問題と言われる問題です。例を1つ挙げますね。

To strengthen ( ) between departments, the director has proposed holding a meeting.

(A) cooperation
(B) cooperative
(C) cooperation
(D) cooperatively

この問題はTo strengthen ( ) between departmentsまで読めば解けます。

strengthen(~を強化する)という動詞の右隣が空所になっていますので、空所に入るのは動詞の目的語ですので、名詞が入ります。選択肢の中で名詞は(A) cooperationですので(A)が正解になります。

上の解説は文字にしているので長いですが、上級者は問題を見て瞬時に判断して、(A)を選びます。

このように品詞問題は全文を読まなくても空所の前後だけ読めば解けますので参考にして下さい。

あと瞬殺できるのは定形表現を問う問題です。
例えば

(  ) Tom and I are responsible for it.

(A) either
(B) neither
(C) both
(D) not only

この問題は(  ) Tom and Iまで読めばOKです。

4つの選択肢の中で後ろにandを取るのはbothですので、(c)が答えになります。

こうした定形表現を知っていれば瞬殺できますが、知らないといくら考えても答えは分かりませんので、気をつけて下さいね。

ただ最近の公開テストは定形表現を問う問題は減ってきています。^^;

パート5はメリハリをつけて解くことが時短のカギです。

瞬殺できる問題は早く解き、全文読まないと解けない問題は全文を読んで解くようにしましょう。

パート6

パート6は長文穴埋め問題です。

パート6にかける時間は15分までにしましょう。

パート6に時間をかけすぎるとパート7に充てる時間が少なくなりますので気をつけましょう。

パート6はパート5と違い、空所の前後だけを読んで解くと間違えてしまう問題が多いので、全文を読んで解くようにして下さい。

最近のパート6の問題は文脈依存問題と言って、全文を読まないと解けない問題がほとんどです。

全文を読んでから再度文章を読みながら問題を解くと時間をロスしますので、文章を読みながら解くようにして下さいね。

ただ中には定形表現を知っていれば解ける問題もありますので、そうした問題は瞬殺しましょう。

パート6は各問題に1問空所に文章を補充する問題が出ます。
この文章を補充する問題は難易度がバラバラなので、対策が悩ましいところです。

中上級者は当然解かないといけませんが、初心者の方は飛ばして、パート7に時間をかけることをおすすめします。

又文補充問題を解く時は、時間を決めておいて、時間をかけすぎないことが重要です。
答えが分からない時は適当にマークして先に進みましょう。

パート7

パート7は1問1分で全体で54分で解きましょうとよく書いてありますが、その通りに解ければ誰も塗り絵をしなくてすみます。(笑)

パート7を速く解くには解く順番が重要です。

パート7の解く順番についてはこちらの記事に書いていますので参考にして下さい。

TOEICパート7の時間配分。どの問題から解く?

後はSP(シングルパッセージ)の最後の問題は難しいことが多いので、飛ばすのも1つの手です。

特にパッセージ(文書)問題は情報量が多く、上級者でも解くのに時間がかかります。

パッセージ問題は飛ばしてDP(ダブルパッセージ)、TP(トリプルパッセージパッセージ)の問題に進んだ方が良いですね。

DPとTPも大体毎回1セット難しい問題がありますので、そのセットに時間を取られないことが重要です。

どのセットが難しいかは大体文書量を見れば分かります。

基本的に文書量が多いセットは難しいことが多いので頭に入れておいて下さい。

パート7で大切なことは、とにかく簡単な問題を解くということです。

TOEICは難しい問題だからといって配点が高いことはありません。(逆に難しすぎる問題は採点除外になります)

公式問題集やTOEIC模試を使って、色々な順番で問題を解いて自分に合った解き方を見つけて下さい。

このブログで何度も書いていますが、最近のTOEICでは最後まで解ける人は全体の3%未満です。塗り絵をしないことも大切ですが、スコアを上げるためには正解数を1問でも増やすことが重要です。

他の記事でもリーディングの解き方について詳しく書いていますので参考にして下さい。

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5.TOEICで時間切れになってしまうのまとめ

まとめ▼

・全問解く必要があるのは900(950)点以上の人
・目標点数に応じて何問解くかを考える
・全問解くより正答数を増やすことが大切

TOEICの学習相談を受けていて一番多い悩みは間違いなくリーディングが時間内に解き終わらないということです。

でもこの記事にも書きましたがTOEICの試験の性質上リーディングの問題が全問解き終わらないのはある意味仕方がないことです。

900点以上の人でも解き終わらないことがあるのですから・・・

仮にリーディングの問題を全問解き終えることが出来たとしても正答率が下がってしまったのでは意味がありません。

一番考えないといけないのは、自分のTOEICの目標点を取るためにはリーディングで何問正解する必要があるかということです。

記事にも書きましたが、800点が目標の人でも塗り絵が10問ぐらいあっても90%の正答率があれば大丈夫です。

例え900点が目標であってもリーディング420,430点ぐらいであれば数問塗り絵になっても何とかなります。

430点以上となると塗り絵があると少し厳しいですね・・・(5問ぐらいであればOKです)

重要なのは自分の目標点を取るためにはリーディングで何問正解する必要があるかをきちんと知ることです。

次にパート毎に大体何問正解すれば良いかを考えることが大切。

計算してみるとパート7の問題は全問解かなくても大丈夫だということがお分かり頂けるはずです。

正答率を落として全問解くより例え塗り絵になっても正答率を高く保った方がスコアは絶対に良くなります。

塗り絵を恐れる必要はありません。塗り絵上等!!ぐらいの気持ちが必要です。(ヤンキーか?)

スコアを上げるために各パートの問題の正答率を上げるように頑張りましょう。

繰り返しになりますが、自分の目標点を取るためには何問正解すれば良いかをよく考えて学習を進めていきましょう。

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